すごいすごいすごいすごいす・・・ゴ、イ、スー！ ってなわけで日本で一番スゴイバンド、All Japan Goithのニューアルバム発売&レコ発ツアー開催が決定！今回のアルバムは彼らの地元、沖縄の名曲のカバーと新曲が半分づつ収録されている。ルーツを辿った上での最新版ゴイスは一皮も二皮もむけて、雲ひとつない青空のようなサウンドに進化している。そこら辺のヒミツを解き明かそうと、リーダーのてつＧGに聞いた！
─6/24に発売になりますニューアルバム『Agoo Road』についてお聞きします。まずタイトルが気になります。『Agoo』って沖縄の豚ですよね?どうしてこのタイトルになったんでしょうか?
てつＧ：「アルバムの曲目を見てもらったらピンとくる方もいらっしゃると思うんですけど、『ハイサイおじさん』だったりとか、『片手に三線を』だったりとか、沖縄の名曲をカバーしよう、っていう主旨でこのアルバムを作っていったんですけど、そういう曲をやっていく内に、自分たちに流れる沖縄の血を感じられるアルバムになっていって、『じゃあ沖縄のルーツを感じさせるタイトルにしようよ』って話が出たんです。沖縄といったら豚。沖縄の人は鳴き声以外は全部食べる、って言われてるぐらい、食生活には密な存在なので。あと実は、ビートルズのアルバム『Abbey Road』にもかかってるんです。」
─あ、なるほど!だからAgooが横断歩道を歩いてるジャケットなんですね。
てつＧ：「そうなんです。自分たちのルーツを表したかったんで、このタイトルになったんです。」
─今ちょっと触れてもらったんですけど、カバーとオリジナルが半々ぐらいの割合で織り交ぜられた内容になってるんですが、なぜこれだけのカバー曲を入れてみようとおもったのでしょうか?
てつＧ：「メジャーデビューをしてから今まで、自分たちの立ち位置っていうのがはっきりわからないまま、ただただ突っ走ってきたんですよ。だから、見直すっていうか・・・自分たちが知っているべき沖縄の音楽っていうのを改めて知るべきだったし、足場を固めるっていう意味合いのアルバムを作ろうって思ったんです。全曲カバーにしちゃおうかって話もあったぐらい。それで、今回のアルバムを作るにあたって本当に色んな曲を聴きなおしたんです。僕らが生まれる前からある沖縄の曲だったり、聴いてきた洋楽だったり・・・。そうしたら、想像力とか創作意欲が沸き立ってきたんです。それで改めてデモを出し合ったら、オリジナルにもすごく光るものを感じたので、じゃあ半々にしようかってことになりました。」
─今回のレコーディングは、先にカバー曲を入れて、その後にオリジナルをいれたんですよね?一風変わった方法だと思うんですけど、このレコーディングを通して、ゴイス的に変化ってありましたか?
てつＧ：「空気感を変えたいって思いがあったので、先ほどおっしゃった以外にも、レコーディングでは色々試してみました。例えば、管楽器隊が今までレコーディングブースに入ってレコーディングしていたものを、スタジオのリビングで録るとか、キッチンで録るとか、色々な方法でやってみました。みんなで『せーの』で一発録りってこともやりました。」
─そういうことが出来るようになったってことは、バンドがそれだけまとまってきたってことですよね。
てつＧ：「そうですね。今回のレコーディングは期間が長いこともあって、1週間やって空いて、また1週間空いてやって・・・っていう形をとったんです。顔を合わせる度に、息が合っていくのを感じましたね。バンドが向かうべき方向がみんな見えてきたっていうか・・・背伸びしなくなったといいますか・・・。バンドに似合うものってのがようやくみんな掴めてきた気がしますね。」
─ゴイスは人数多いから、1つの方向にみんなが向かうのも大変ですよね。
てつＧ：「そうですねー、やっぱ価値観はそれぞれあると思うんですけど、お客さんがゴイスに求めるものがようやく分かってきましたね。今まで東京にいることが多かったんで、ちょっとかぶれてたかもしれないです(笑)」
─ゴイスとしてやるべきこと、進むべき方向が見えてきたんですね。今度はそんな成長したゴイスのライブが気になるわけですが、ライブも変化してきた部分ってありますか?
てつＧ：「考え方はやっぱり変化ありましたね。今までライブの落としどころとして『バラードがほしいなぁ』って漠然と思ってたりはしたんですけど、今は『ゴイスにバラード似合わないや』って(笑)。お客さんからしても、バラードを唄うゴイスよりも、カチャーシュを踊ってるゴイスのが楽しんでもらえるんじゃないかなー、って思うようになってきて。だから、『これがゴイスのライブだ!ゴイスにしかできないライブだ!!』っていう、オリジナリティを出したライブに出来るんじゃないかって自分は思ってます。」
─お、それは楽しみですね!!名古屋のライブは7/18、この日はゴイス以外もアッパーなバンドが揃った日で。
てつＧ：「もうほんと、一点の淀みもなく明るい人たちばっかりで(笑)」
―今の世の中、暗い話が多い中で、こういうバンドのライブを見ると、気持ちがあったかくなるんですよね。
てつＧ：「僕らも最近また沖縄でのライブが増えて、改めて思ったことがあって、『POWER OF MUSIC』ってのを大切にしよう、ってのをメンバー同士確認しあったんですよ。やっぱり、ライブでしか得られない”明るさ”とか”楽しさ”ってのが必要な時期なのかなー、って思うんですよね。人にだけじゃなく、自分たちにも。」
―そうですね、暗いニュースばっかりの世の中、それを忘れさせてくれるような楽しいライブとか、良いライブができないとね。
てつＧ：『もうほんと、ざるでこされるように落ちてっちゃうんで(笑)この『Agoo Road』はほんと僕らにいいきっかけを与えてくれて、自分たちに似合う音楽を見つけることができたので、ざるからこされない様なパワーを、ライブで見せれると思います。』
―太い沖縄そばで、ざるを通らない感じで(笑)それでは最後に、ゴイスを知ってる人だけでなく、まだ知らない人も読んでいると思いますので、そんなみなさんに一言メッセージをお願いします。
てつＧ：「じゃあまずはゴイスのことを知っている人へ。今までのゴイスとは、100度〜120度ぐらい違ったライブを見せれると思います。僕らはみんなで歌えるライブってのを目標にしてて、今までよりもそこに近づけた、エンターテインメント性が格段にアップしたライブをお届けします。まだゴイスを見たことない人には、見てくださいってことしか言えないんですが、沖縄の”アグー”でも見に来るような、そんな楽しく気楽な感じで見に来てくれたらと思います。興味本位でも構わないので。ただ、みんなの心に必ず”何か”を持って帰ってもらえるライブにします!!」
