plane

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planeの音楽は優しい。これは初めて出会った頃から変わらない。メンバーそれぞれの優しさとか暖かさが滲み出ている。そして2008年、その優しさの結晶のようなミニアルバム『Airport City 82』が生まれた。余計な力が入っていない、本当に心落ち着ける良い曲ばかりを集めたアルバムだ。2009年、リリースから半年ごしにワンマンライブがある。アルバムについて、ライブについて、Planeの今と、これからがどうなっていくのか。ボーカルギターのキクチユウスケに聞いた。

─9月にリリースした『Airport City 82』についてお伺いしたいんですが、その前のアルバムの『localizer』はサウンド的にも実験的な要素があったのに対して、すごく素直な、優しいアルバムだなって思ったんですが、これは出てきた曲がそういう感じだったんですか?

キクチ:「そうですね、出てきた曲もそうで、レコーディングもテーマとして、あんまり加工しないで、なるべくドラムならドラムの音をそのままに、歪ませないようにしよう、とか。『幸せになる君へ』という曲ができた時に、友達が結婚してその人に作った曲なんですけど、この曲ができた時ぐらいから、「今回はラブソングが沢山はいったものにしよう」というのはなんとなく決まってました。 」

─『Honey』もその後できた曲ですか?

キクチ:「いや、『Honey』は結構前からあって、やりたいなとは言ってたんですけど、なかなか形にならずに・・・ツアーでも何回かはやってたんですけどね。 」

─いやあ、これは名曲ですよ。頭んなかよく回ってますもん。

キクチ:「あ、ありがとうございます。」

─なんかこのアルバム全体でplaneのみんなの人の良さが滲み出てる感じがするんですよ。最近、音をいっぱいいっぱいまでつめこんだ感じの音楽が多いので、このCDを聴くと凄くホッとするというか、穏やかな気持ちになりますね。

キクチ:「今回のバンドの中でのテーマが、誰かと2人で聴いて欲しい作品を作ろう、と。聴いてる人が誰かを想いながら聴いてくれてたらいいなあ、というのがあって、それのもう一個奥、というか、恋人がいれば恋人と聴いて欲しいし、奥さんがいれば奥さんと聴いて欲しいし。友達がいれば友達と聴いて欲しいし。なにかこう、隣に誰かを感じながら聴いて欲しいなあっていうのが非常にありますね。 」

─場所を選ばない、というかシチュエーションを選ばないCDですよね。

キクチ:「そうですね。あんまりこう、ね。タイミングとかもそんなに選ばないような感じにはなったんかなあと思います。 」

─言ってみればすごい普遍性があるというか、一番王道なものじゃないですか。なんかこの今のセカセカした世の中にこそ広がって欲しいですよね。

キクチ:「なんかね、そういうのって意外とありそうで無くなってきてますからね、今。」

─この『Airport City 82』っていうタイトルにはどんな意味があるんですか?

キクチ:「これはもう毎回、飛行機(plane)っていうバンド名を付けた意味をどっかで探してる自分がいて、「Airport City」。空港都市っていう言葉があって、空港っていうのは昔は飛行機が飛びたってるだけでよかったんだけど、それがどんどん便利になって、そこを中心に街ができていく、っていうような事が書いてあってですね。ライブとかCDもそういう感じになればいいなあ、この一枚のCDを通して人が集まってきてくれたらいいなあ、というのが一番大きな意味で。「82」はそんなに意味はなくって、街の名前とか、道の名前とか、なんかそういう記号的なものと、一曲目に『Honey』という曲が入ってるので語呂合わせと(笑)、僕らが28歳なので、それを逆に読むと丁度、とか。僕的には意味はそんなにいらなくて、聴いてくれた人が「82」って何かなあって思いながら、それぞれ聴いてくれたらいいなあ、っていうのがありましたね。 」

─そして、このCDが出てから3ヶ月ほど経つわけで、ライブも結構やられてるわけですが、あらためて、planeにとってのライブは今どんな位置にあるのかな、と。

キクチ:「昨日、オールナイトでアコースティックライブをやって、同期というかパソコンの音とかも使わずやったんですけど、間奏とかエンディングの回数とか構成も決めずに、そこで歌いたい事を歌ってみたりしたんですよ、自由に。そしたらメンバーもみんな楽しそうで、なんかその感じが今回のツアーに出せたらなあ、と。ガチガチに決め込んだライブよりも、隙間がいっぱいあるライブの方がいいのかなあ、と。ライブを通してもっともっと自分達らしくなれたらいいなあ、というのを今一番思ってますね。今まではライブ用に自分を作っていたのが、そうじゃなくなっていけたら、と。 」

─アルバムの音を再現するとか、いろんな要素がでてきて、そうすると曲の長さも変えられなかったりとか、そういう事は多いと思うんですけど。

キクチ:「それはあんまりいらんのかなあって最近は思ってきましたね。一年前ぐらいは本当にCD通りやろうと思ってたんですけど。そうじゃない方がいいなあって。 」

─完璧に再現しようとして、メンバーが楽しくなくなっちゃったら、お客さんも楽しくないですもんね。

キクチ:「そうですよね。そういう感じは最近すごい・・・感じてるというよりも、掴めたという感じかもしれないですね。 」

─そしていよいよ、このアルバム『Airport City 82』のリリースワンマンツアーが東名阪とあるんですが、こちらへのプランはたってきていますでしょうか?

キクチ:「いやいや、まだ全然曲順とかは決まってないですけど、どういう風にやろうかな、と。今まで以上に会場が一つになるように努力したいな、というのはすごいありますね。 」

─当然このアルバムからの曲が多くなってきますか?

キクチ:「そうですね。まだライブでやった事のない曲が3曲ぐらいあるので、それをやりたいな、というのもあるし、でもあんまりこだわらずにやりたいな、というのはありますね。 」

─さっきのお話の「自然体」というか・・・

キクチ:「そうですね、そこを目指したいな、と。」

─では名古屋のお客さんにメッセージをお願いします。

キクチ:「そうですね、自由になって欲しいな、と。普段にない自分を見つけてもらえたらいいな、と思うんで、リラックスして聴ける空気に僕らもしたいな、と思っていますんで、是非遊びに来てください。 」

─日曜日なんで・・・

キクチ:「是非ご家族で(笑)家族であったり恋人であったり、誰かと、その時間を楽しんで欲しいなって。一人で観たい人もいるとは思うんですけど、誰かと同じものを共有することできっとまた新しい感覚とか価値観が生まれると思うんで。 」

インフォメーション
 

planeの次回ライブは・・・
2月22日(日) @ell.SIZE
plane tour 2009 -Airport City 82-
open18:00 start18:30 前売¥3000(without drink)
Ticket Now on Sale!!

 

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