河原崎辰也 AND THE MIDLAND BAND

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彗星の如く現れた超新星、河原崎辰也 AND THE MIDLAND BAND。昨年の2月にell.SIZEに初めて出演し、その1年後・・・早くも1F、ElectricLadyLandにてワンマンライブを行う!!その中心人物であり、自他共に認める『名古屋一熱い男』河原崎辰也のインタビュー。気合入れて読まないとやられますよ!!

―オオスプレス初登場ということで、カワタツさんといえば、『名古屋一熱い男』として我々スタッフは認識してますが、その辺りも含め、まずは自己紹介をお願いします。

河原崎:「河原崎辰也です。小さい頃から野球をマジでやっていたので・・・『死んで来い!!』なんて言われながら。だから、常に本気で挑むっていうのが自然になっていったんでしょうね。そういう環境で育てられてたから。んで、僕は不良グループではなかったのにも関わらず、何故か悪さやってた奴らから相談を持ちかけられてましたね。」

―へぇー、なんか特殊な立ち位置ですね。

河原崎:「そうなんですよ。ガキ大将ってわけでもなかったのに、なんか頼りにされてた所があって。自分で言うのもなんですけど、”心の拠り所”みたいな感じでした。僕は昔から、何に対しても堂々としていたかったんです。隠れてコソコソっていうのが大っ嫌いで。そういう部分に何か共感するところがあったんでしょうね。」

―そんなカワタツさんが音楽を始めたきっかけって何だったんですか?

河原崎:「僕は、音楽が好きで好きで・・・って始めたわけじゃないんですね。昔っから自己主張が強くて、目立ちたがりで、主役じゃなきゃ嫌だったし(笑)学芸会でも、『主役じゃない』ってことで家に帰っちゃったり(笑)それで結局主役が2人になってね(笑)」

―ルールを変えちゃったんですね(笑)

河原崎:「ワガママなんですね(笑)ワガママなんで、自分の思ってることや考え、日常の生活で感じたことを、人に伝えたいっていう欲求がとにかく強かった。それで、その伝える手段がたまたま音楽だった、ってことです。それで活動してきて、『お前の音楽は全然ダメだ!』って色んな人に言われましたよ。確かに僕は売れてないです。音楽をやってる人たちにとって、自分の歌が世に広まるってことは夢の1つだと思うんですけど、その夢の試験官たち・・・それはレコード会社の人間かもしれないし、TV局やプロダクションの人間かもしれない。じゃあ彼らに響くようにしたら、自分の音楽は世に広まるのか?結局それって人の好みだから、世の中の人たちには誰1人響かないかもしれない。100人いたら100通りだから。だったら自分を信じて、自分の伝えたいことを伝えよう、というのが僕の結論でした。」

―今の話を聞いて、余計に興味がでちゃったんですけど・・・プロフィールを見たら、最初に買ったCDは『TMネットワーク』って書いてあって、意外すぎておもしろかったんですけど(笑)

河原崎:「(笑)それはですねー、簡単にいっちゃえば、CDを買うという行為が非常に大人に思えた時がありまして(笑)僕には兄貴がいるんですけど、(兄貴に)『買って来い』っていわれて買ったCDだったんですよ。TMネットワークさんには失礼ですけど、何でもいいからCDを買いたかったんです(笑)」

―そうだったんですね。今のカワタツさんからは想像が出来なくって(笑)人って変わるんだなーって(笑)それじゃあカワタツさんが好んで聴いてきた音楽ってどんなものなんですか?

河原崎:「僕は結構色んなものに影響を受けやすくって。ランボーを見ればランボーになりきるし、ロッキーを見ればロッキーになっちゃうし・・・シルベスター・スタローンばっかりだな(笑)んで、親父の車でよく流れてたのが長渕剛さんだったり、松山千春さんだったり、浜田省吾さんだったり。エルビス・プレスリーのレコードも親父はいっぱい持ってたし、個人的にはブルース・スプリングスティーンが好きだし。そういうのを聴いて育ってきて、(歌の内容に)嘘がねぇなって、昔っから思ってて。そういう部分にすごく影響は受けてるね。ともすればモノマネって言われてしまうと思うし、実際何度も言われてきたけど、でも僕の音楽がモノマネならあそこまで本気のファンはつかないですよ。僕は河原崎辰也の歌を歌ってるわけだから。それに、良いものは伝えるっていうのは誰かがやらなければそこで終わってしまうし、遡ればみんな何かの影響を受けているわけだから、否定するのは間違いだと思うし。レコード会社の人とか、力を持っている人たちに評価されることはとても素敵なことだと思うけど、結局お客さんがいなければ・・・僕の伝えたいことを聞いてくれる人がいなければ、僕の音楽は成り立たない。だから、普段一生懸命働いてる人たちとか、音楽を全然知らない人たちが、僕の歌を毎日聴いてくれたり、僕の歌によって勇気をもらったりしてくれる方がすごいことの様な気がするので・・・僕は、そういう人たちのために歌っていたい。」

―地元のアーティストさんが1Fでワンマンライブをやるのは、本っ当に久しぶりのことで・・・僕らスタッフもとても喜んでいるのですが、カワタツさんにとってライブって何なんでしょう?

河原崎:「『ワンマンライブって何なの!?対バンって何なの!?』って概念ですね。30分だろうが1時間だろうが、俺達のライブは俺達のライブなんですよ。一緒に出た人たちと友だちになることはあるかもしれないけど、でもやっぱりライバルだし・・・。仲良しこよしでやってたら”対バン”ってつける意味ないしね。僕の中では、常にワンマンですよ。それで今回のワンマン、歴史あるところで勝負できるってのはとても嬉しい。名古屋を代表するELLさんと一緒に、『これが名古屋だ!!』ってとこを、全国に見せつけたいですね。」

―カワタツさんのライブには車イスの方がよくいらっしゃいますが、何か福祉活動とかされてるんですか?

河原崎:「いや、僕の中ではそういう活動をしている感覚はありません。付きっ切りで介護することはできないですし。でも、出来ることをする、ってことがボランティアですよね?お金をもらわないからボランティアってわけではなく、同じ人と人なんです。要は”心”だと思うんですよね。彼らは、普通に生きている奴らよりもすごく純粋なんですよ。同じ出来事でも、楽しさの比重が大きい。僕らでは見えない世界で生きているし、もしかしたら歌手になりたかった人だっているかもしれない。走って、オリンピックに出たかった人だっているかもしれない。僕は、そういう夢を託せる人間でありたい。大きくいえば、それが彼らにとって楽しむ1つの方法だし、一緒の世界を共に作っていける存在でありたいですね。」

―カワタツさんのその真剣な思いが、皆さんに伝わっているからこそ、足を運んでくれるんでしょうね。会場に来ること1つとっても、普通に歩ける人よりも段違いに大変だと思うんですよ。

河原崎:「来たいって思いを行動を移すことって、すごくエネルギーが必要なことだと思うんですよ。それに、彼らって相手がどんな人間が簡単に見破っちゃうし、上辺だけの言葉・行動はすぐにばれちゃう。それでも僕のライブに来てくれるってことは、僕の思いが伝わってるってことだし、ほんとうにありがたいことですね。いや、そんな生半可な言葉じゃ表せないな。」

―ライブでお客さんが必ず肩を組むじゃないですか?もうあれを見る度、ハンパじゃなく熱いお客さんだなーって思うんですよ。

河原崎:「(笑)もうね、全てはファンですよ。ファンがライブを作るんです。」

―あれは、お客さんから発生したものなんですか?

河原崎:「『我が人生我のモノ』って曲なんですけど、この歌が出来たときに『こういう感じでいこうぜー』って言ったことはありますよ。それを真剣に受け止めて、実現してくれる。恥ずかしいと思うんですよ、正直。知らない人と肩を組むなんてね。でも、あれは彼らの思いを表に出す表現方法なんですよ。もう祈りですよね、肌と肌を触れ合わせて。大袈裟じゃなく、世界中探しても今これができる人たちってのはここだけですよ。あれを見て笑う奴がいるなら・・・僕は友だちにはなれないですね。ほんと、ファンが素晴らしい。」

―1人1人が本っ当に濃いんですよね、思いが。

河原崎:「さっきも言ったけど、ほんとに僕たちに夢を託してくれてるんじゃないか、と。一緒に上がってくんだ、と。ファンが思っていることは僕らも共有していくし、僕らが持っている野望とか、ファンもわかって真剣に支えてくれる。熱が冷めてきてる奴らは、みんなで触れ合って、また火を点ければいいんですよ。」

―話をしてて、僕も火が点いてきちゃいました(笑)

河原崎:「ほんとに?(笑)生きている人全員に夢を持っていてほしいし、あいつらに叶ったんだったら俺たちも叶うかも・・・ってことを、体現していきたいんですよ。」

―カワタツさんは近々、最新の音源を出すみたいですが・・・これはいつ頃発売されるのでしょうか?

河原崎:「2/10のライブで発売しようと思ってます。まだどこにも伝えてないけど(笑)」

―よくある表現では、レコ発ってことなんですね?

河原崎:「うーん、まぁ結果的にはそうなんでしょうけど・・・。タイトルにレコ発っていれますか?ってことも言われたんですが、それはやめてくれ、と。レコ発だからライブをやる、レコ発だから人を集めたい、っていうのは僕のライブじゃないんで。」

―僕の見解が間違ってたら申し訳ないんですけど、カワタツさんも毎日ライブ出来る訳じゃないじゃないですか。カワタツさんのファンにとってCDっていうのは、ライブがなくって心が折れそうな時、勇気を分け与えて欲しい時に必要な道具なんじゃないかな、って。

河原崎:「うん、僕が作品を残したら、僕はその中に常にいるわけじゃないですか。僕がこの歌の中にいるわけですよ。それで、CDってそれぞれ個人で持てるじゃないですか。そうすると、CDの中の僕は、常にそいつらを励ませれるし、痛みを共有できるし、喜びを分かち合える・・・。ほんとに音源って大事だと思います。」

―全12曲で、未発表の曲もあるアルバムが発売というのは、ライブに来る方にとって良いニュースですね。ところで、間もなく2009年に突入します。年が変わっても信念が揺らぐことはないと思いますが・・・

河原崎:「不動の信念です(笑)」

―持ち曲にもあるぐらいですからね(笑)『2009年カワタツの目標』を教えて下さい。

河原崎:「名古屋で起こした波を広げていきたい。2009年の目標は、波を本物にすることですね。『名古屋すげーぜー!!』って、他の街の奴らから言われるようにならないと。それこそ、冷めた奴らが『いいよ、ほっとけ』ってほっとけなくなるぐらいね。」

―それでは最後に、ファンの方たちはもちろん、カワタツをまだ見ぬ人たちにも、1言お願いします。

河原崎:「名古屋で1番熱のあるライブをやってるから・・・僕らを見てくれ。ここに来ないと本当の意味で何も伝わらないから。嘘はない、損はさせない。」

いやー、噂以上に熱いスピリットを持った男・・・いや、漢でした。1月?2月??冬真っ只中???そんなの関係ない!!!彼の魂に触れたその瞬間、全ての者はその消えかかったロウソクに再び火が灯るから。芯ごと燃えつきてしまうかは受け手次第!あなたはどちらでしょうか?


インフォメーション
 

2月10日(火)@ElectricLadyLand
河原崎辰也 AND THE MIDLAND BAND ワンマンライブ2009「START」

open19:00 start19:30 前売¥3000(without drink)
Ticket Now on Sale!!

ジャケットイメージ河原崎辰也 AND THE MIDLAND BAND
New Album「START」
※全12曲入り
2/10 On Sale!!

 

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