

皆さん、レッドシューズという伝説のバーをご存知でしょうか?ご存知の方は、10/8(金)ElectricLadyLandで行われる” WEAR RED SHOES! Vol.7”へ、問答無用で遊びに来てください!ご存知ない方は、是非このインタビューに目を通してみてください。レッドシューズがどんな歴史を持っているのか、どれだけ桁外れの”社交場”なのか、そして” WEAR RED SHOES!”とは??色々なお話を、オーナーの門野さんに伺いました。
―まず始めに、こんな名だたる面子を集めてツアーを行えるレッドシューズって、どんなお店だったんでしょうか?
門野:「1981年に西麻布にオープンしまして、来年で生誕30周年を迎えるお店なんですけど、80年代に、西麻布を中心としてどんどん全国へ飛び火していった”カフェバー”ブームというものがありまして、その”カフェバー”の1号店がレッドシューズなんです。その時代のクリエイターだったり、ミュージシャンだったり、海外のアーティストも集まる社交場的な存在のお店でしたね。」
―”カフェバー”というのは、どのような立ち位置のお店なんですか?
門野:「この時代、手軽に飲めるお店ってのがなかったんですよ。そこで、気軽に1杯から飲めるようなバーのことを”カフェバー”と言って、それをカジュアルな感じで全国に広めるキッカケになったのがレッドシューズだったんです。店内には、ジュークボックス(※)があり、SOULやR&B、ROCKが絶えず流れていて、それを肴にお酒や空気感を楽しむ・・・そんなお店でした。」
―時には流れている音楽が、生演奏のライブだったりしたんですね?
門野:「そうですね、定期的にではなかったですけどね。レッドシューズの姉妹店でインクスティックというライブバーがあって、そちらはライブを見ながら食事やお酒を楽しむ場所。レッドシューズは気軽に音楽と飲食を楽しむ場所でした。当時はそれが流行の最先端という取り上げ方もされてましたね。それが95年に一旦お店を閉めることになりまして、2002年に今の場所、南青山でリオープンしました。」
― 一旦閉めていた時期があったんですね。門野さんが中心となってリオープンをされたのですか?
門野:「そうですね。僕は先代のオーナーの下、レッドシューズで店長をやらせて頂いてまして。レッドシューズが大好きで、色んな影響を受けて、色んな方と知り合いになれて、今の自分スタイルの元になるものだったんですよ。レッドシューズってお店が。」
―なるほど。レッドシューズを再開させたのは、何かキッカケがあったんでしょうか?
門野:「レッドシューズがなくなった後、独立して2軒お店を始めたんですね。3軒目を始めるにあたり、それまでの2軒とは違うものをやりたい、って思いがあったんです。その構想を色んな人に話をしてたら『それ、レッドシューズでやったらいいんじゃないの?』って、言った人間がいるんですね。それがLUNASEAのJくんだったんですけど、その時は、まさか自分がレッドシューズをやるなんておこがましいと(笑)東京では知らない人はいないぐらい、レッドシューズはビッグネームでしたからね。でも、段々その気になってきて、先代のオーナーから看板を引き継ぐことになったんです。」
―海外のアーティストさんも来店されると聞いてますが、どんな方がいらっしゃるんでしょうか?
門野:「先代のレッドシューズも海外のアーティストさんがたくさん訪れる場所で、例えばローリングストーンズ、ジミー・ペイジ(Led Zeppelin)、デヴィット・ボウイ、トッド・ラングレン、ジョー・ストラマー(The Clash)、ブライアン・フェリー、デヴィット・バーン・・・いや、もう数えたらキリがないですね(笑) 今の場所でレッドシューズを始めて、そういう部分も復活できて、THE PRODIGY、Oasis、COLDPLAY 、MUSE、PRIMAL SCREAM、Foo Fighters・・・もうわかんないです(笑) それで、ローリングストーンズもメンバーが僕とすごく仲良くしてくれてて、来日した時にはお店に寄ってくれて、奥田民生くんとかとセッションしたり、レッドシューズでしか見れないことも沢山ありますね。」
―すごいお店ですね(汗)こんなすごいお店を知らなかった自分が恥ずかしいです・・・”社交場”という言葉がほんとピッタリ当てはまるお店ですね。それでは今回のイベントのお話もお聞かせください。今、フライヤーが手元にあるんですけど、改めて本当に豪華な面子ですね。皆さん、レッドシューズにゆかりのある方たちなんですよね?
門野:「そうですね、この” WEAR RED SHOES!”のコンセプトが、”レッドシューズにいつも遊びに来てくれる人と、外に飛び出してみんなで遊ぼう”、というものなんです。一番最初は青山にあるクラブでイベントをやって、遊びの要素が強い感じだったんですよ。それが、25周年の時のVol.3の時からライブイベントっぽくなってきて、地方に出て行ったのは去年が初になりますね。地方の方にもレッドシューズの空気を味わってもらおう!ということで、大阪/福岡/金沢でやったんです。」
―今年は名古屋もまわっていただけるので、とても楽しみにしてます!今回、名古屋もまわることになったのはどうしてなんでしょう?
門野:「名古屋と東京って結構近いと思うんですけど、もっともっと距離を縮めたい。名古屋の方にもレッドシューズってお店を知ってもらって、週末には色んなイベントもやってますので、フラっと東京まで遊びに来てもらえるような、そんな存在になりたいな、と思ってます。」
―今回のこのイベント、各所から本当に問い合わせが多くて、色んな方がもの凄く期待して待っているイベントなのを実感してます。それでは最後に、その楽しみに待っている方たちへ一言お願いします。
門野:「名古屋の皆さんにも、レッドシューズがどんなお店か興味を持ってくれたら嬉しいですし、レッドシューズに集まる素敵なミュージシャンたちと、一緒に楽しい夜を過ごせたらと思ってます。その空気を一人でも多くの方に感じて頂きたいので、是非遊びに来てください!」
レッドシューズがどれだけ凄くて、そして楽しい場所か、少しでも感じ取ってもらえたら嬉しいです。そんなレッドシューズが提供する最高の遊び場、” WEAR RED SHOES! Vol.7”。最昂の音楽に身を委ね、最高にテンションを上げて、最興の一晩をみんなで過ごしましょう!!
※ジュークボックスとは、自動販売機(自動サービス機)の一種で、内部に多数(数百から2000枚程度)のレコードを内蔵し硬貨を投入することで任意の音楽を演奏させ楽しむもの |