DEPAPEPE

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インストアコギデュオという一見マニアックな形態でありながら、その持ち前の若さと爽快感のある楽曲、確かなテクニックで一気にポピュラーな存在になったDEPAPEPE。そんな彼らが5/5、ELLの30周年を祝いにやってきてくれる。しかも「ほろり二人旅2007」のツアー初日。これはもうお話を伺わなくては!ということで急遽、DEPAPEPEのDEPA、三浦くんに突撃インタビューお願いした。

―お誕生日おめでとうございます。昨日(4/5)ですよね?

三浦:あー、ありがとうございます。昨日、24になりました。

―ギターを始めて何年になるんですか?

三浦:えー多分9歳の時に始めたので、15年になりますね。父親がエレキギターの講師をしてて、9歳なんで小3の時なんですけど、エレキギターを買ってきてくれて、無理矢理(笑)、「弾け!」と渡されたのがきっかけでした。

―じゃあその頃はひょっとしてギターを弾くのがいやだったり・・・

三浦:そうですね、父親がいなかったらTVゲームしてました(笑)

―遊びたいですよね、友達と(笑)

三浦:そうですね、また教えてくれてたのがハードロックとかやったんで、周りの友達との会話になるような素材じゃなかったんで。

―でも現在のプロフィールとかを見させていただくと、結構ハードロックとかへヴィメタル好きですよね?

三浦:そうですね、その影響が多大にあってですね。染み込んでますね(笑)

―相方の徳岡さんも結構ギターは長いんですか?

三浦:始めたのは高校生ぐらいやって言ってたんですけど、ギター始めた頃から今までの期間は多分一緒なんですね。15年ぐらいやって言ってたので。

―徳岡さんとはライヴハウスでアルバイトをしていた頃に知り合ったそうですが、ライヴハウスで働いてみよう、と思ったきっかけは何だったんですか?

三浦:高校を卒業したのと同時にいったんですけど、プロになりたいので何が一番近道かなっていう感じで働きに行ったんです。何もわからなかったんで。

―なるほど。裏方の方を体験して、現在は反対の立場である舞台に立つ側に変わったわけですが、どうですか?立場が変わってみて。

三浦:そうですね、ライヴハウスでバイト出来てたのは本当に凄い財産やったなって思うんですよね。やっぱりこう出演されるアーティストの方がバイトとかに声を掛けてくれる人もおったり、掛けずにさっさと出て行っちゃう人もおるし。自分がもし、ステージに立てたら自分らがされて嬉しい事を出来るようになっておきたいなっていう風に考えたので。

―素敵な考えだと思います。そしてそこで徳岡さんにも出会って・・・結構運命的なストーリーがあって、今のDEPAPEPEになっていっているんですね。アコースティックギター2本で、っていう形態になったのはどういう経緯があってなんですか?

三浦:二人ともがそのライブハウスでのバイト中にいろんな方のライブを観るんですけども、その中で「J&B」っていうバンドが二人とも凄い大好きになって。それはインストバンドで、エレキギター2本とベース、ドラムっていう編成なんですけど。そのエレキギターの二人がたまにアコギに持ち替えて、二人っきりで演奏していたんですね。「JとB」っていう名前に変えて。それまでの所謂アコギデュオっていうのは「癒し」のイメージが僕らの中にはあって、ゆったりしたバラードをつま弾くようなイメージだったんですけど、「JとB」の演奏は物凄いカッティングをジャカジャカ弾いていたり、勢いあるファンキーな曲が多かったんですね。それでアコギでもロックに弾けるんやなって思って、弾いてみたくなったんですね。その時初めて。それまでエレキばっかり弾いていたんですけど。

―メタルを弾いていたわけですね?タッピングとか(笑)

三浦:そうそうそうそう(笑)そこでギターに対する見る目が変わって。で、真似して二人でやってみようっていうのがきっかけですね。DEPAPEPEをやるきっかけになったのがアコースティックギターに移ったきっかけでもあるんですよね。ただ、アコースティックギターしか弾かない人になったつもりもなくって、エレキも弾くし。自分のギタースタイルの幅が広がったっていうイメージで二人とも捉えているので。

―今回改めてDEPAPEPEさんの曲を聴きなおしてみたら、アコギ2本で色んな事に挑戦してるんだけど、それがマニアックになっていないのが素晴らしいなって思いまして。DEPAPEPEを聴いて、ギターを始める人がいっぱいいるんだろうなって。

三浦:ありがとうございます。そうなったら嬉しいですねえ。

―ではELLが今年30周年なんですが、DEPAPEPEが3周年ですよね?そこでなんですが、27年後、30周年のDEPAPEPEはどうなっているんだろうっていうのを想像してみてもらってもいいですか?

三浦:なるほど。今はギター2本だけでどんな事が出来るんやろう。もっともっとオモロイいことが出来んかなって模索してるところなんですよ。だから多分色んなジャンルの音楽とかにも手をだすやろうし、もっともっと人が「オモロイな」って思うような事をやってるつもりなので、25年後にはジャンルがどうこう・・・DEPAPEPEがジャズ風にやった、とか、ボサノバ風ですっていうんじゃなくって、それもひっくるめてDEPAPEPEっていうジャンルになるぐらい色んな音楽をやっている、こんな感じでギター2本でやってたら「DEPAPEPEやね」って言われるような風になっていたいです。

―ありがとうございます。アーリー・ベスト・アルバム『BEGINNING OF THE ROAD〜collection of early songs〜』が4/25に発売になるわけですが、こちらはどういう内容なんですか?

三浦:インディーズ時代の曲を集めて、出そうっていう話になって、でもせっかく出すんやったら録り直そう、って事で1曲以外は全部録り直して新しくアレンジしてあります。僕等はライブで昔の曲も結構やるので、お客さんの中に、ライブでしか聴けない曲っていうのがあったんですよ。そういう曲をまとめて出せたらいいんじゃないかなって。

―ライブで何度も演奏した曲をもう一回レコーディングするのっていうのは結構気持ち的に違った感じになるんじゃないですか?

三浦:そうですね。ライブでよくやってる曲はライブバージョンで録ってみたりとか、あと『DUNK』っていう曲なんかはライブの時に演奏してもらってるメンバーで録ったんですよ。DEPAPEPEは2人なんですけど、すごいバンドっぽい空気で録れてるんですよね。ベースとかドラムの人もやりなれてる曲なんで。

―みんなにはそれを聴きこんでもらって、5/5、子供の日がツアー初日、ELLでのライブになるんですが、それに向けての意気込みを聞かせてもらっても良いでしょうか?

三浦:はい!名古屋のみなさん、ツアー初日なので、かなりドキドキしながら向うと思いますが、名古屋の皆さんはいっつも凄く「熱い」んですよね(笑)最初の頃から金髪の兄ちゃんがいっぱい観に来てくれたりとか(笑)後ろの方で腕組んでるんですけど観ててくれたりとか、凄い好きなんですよ。だから初日でドキドキ感とかパワーを漲らせていくのを名古屋のみなさんは受け止めてくれると思うので、一緒に盛り上がりたいな、と思います!

―ありがとうございました。今から楽しみにしています。

ここでは書ききれないぐらい音楽の話、楽器の話もしてくれた三浦くん。本当にギターが好きなんだなって思いましたよ。その楽しさが沢山の人に伝わっていっているんだなって改めて思いつつ、僕も押入れにしまってあるギター、出してみようかなって思いました(笑)みなさんもDEPAPEPEでギター、始めてみませんか???


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