キャッチーで、楽しくて、ワイワイ騒げて、前向きな気持ちになる。そんな曲を歌うチャコールフィルターが今年結成10年目を迎えた。1996年から精力的に活動を続け、2000年には「マッチ」のCMソングに起用され、2005年は47都道府県ツアーを敢行するなど、着々と実力をつけてきている。そんなチャコフィルにとって、2006年は記念すべき年だ。彼らにとってどんな年になるのか、その辺の話を含め、Vo.大塚さんにいろいろとお話を伺いました。 ―47都道府県ツアーもあり、去年はライブでとても忙しかったのではないですか? 大塚:そうですね、去年は本当にライブばかりやっていて。47都道府県ツアー以外にも30本、40本くらいのロングツアーをやっていたので、イベントもあわせて100本くらいやってましたね。 ―ハードですね(笑)それだけあると、ハプニングなども多かったように思うんですが、何かエピソードとかありますか? 大塚:ハプニングというか、これだけ家にいないので、もう家賃を振り込むたびに「ちくしょー」って感じでしたね(笑)なんか馬鹿馬鹿しいじゃないですか?一ヶ月近く家にいなかったですからね。 ―そうですよね(笑)でも、それだけライブをこなしてきたら、自分でも成長を感じるのでは? 大塚:バンドとしては、ON-OFFの切りかえがすごく上手くなったんですよ。例えばですね、ライブの一時間前までに楽屋でもう廃人のようになってるんですよ。テンション下げて、電源を切ったような状態にしていて。で、本番直前にテンションを上げてくんですね。今回ライブがあまりに多かったので、そうしないと続かない。あと今までだったらライブ前にテンション低いと、「あいつ大丈夫かな」と思うんですけど、もうそういうもんだと、いま切ってんだなと、あまり気にもならなくなったんで。集中する時の集中の度合いがすごい高くなって、その分抜けるようになった。それが去年、身につけたことですね。 ―今度のツアー「心の行く道」が楽しみですね。それで、思い出したんですが、ニューアルバムのタイトルが『心の来た道』で、ツアータイトルが「心の行く道」。過去と未来を思ったんですが、これは意図的なものですか? 大塚:えーっと、特に意図したわけではないんですが、『心の来た道』って曲を聞いた時にセンチメンタルだな、と思う人と、あとその過去と未来?終わりとこれからの始まりっていうものをポジティブに感じる人と、なんとなく二つに分かれると思うんですね。例えば、『心の来た道』のジャケット。あれを、朝日ととる人と夕日ととる人がいて、過去と未来じゃないですけど、いま自分が立っている位置によってちょっと違って見えるのかな、ってのがおもしろかったですね。 ―興味深いですね。そんな『心の来た道』のメロディーはチャコフィルっぽいですが、『世界の果て』は落ち着いた感じで、今までとはちょっと雰囲気が違うなって感じたんですが、、、 大塚:実は今回、それがリード曲になってるんですよ。だから、それが意外だと思われる方もいると思うんですけど、チャコールフィルターはこういうこともできるんだと、見せたかったんですね。だから、あえてああいう重い曲を前面に押して、プロモーションビデオとかも作っていったんです、今回は。 ―そうだったんですね。今度のツアーを控えての心境はどんな感じですか? 大塚:ツアーに関しては、とにかくねぇ、来た人に楽しんでもらいたい、それを見て僕は楽しみたい。っていうのもあるし、ひたすらいい歌を聞かせたいっていう気持ちと、やっぱり汗をかかなきゃライブとして終われないな、っていう気持ちもあって。紆余曲折があるというか、起承転結がある、最終的には汗をかいて終わるような、しめるところはしめるような。今回はいつものツアーよりも内容をボリュームアップして。曲もたくさんできたんで、やりたい曲が多いんですよ。今また新しい曲を作って、レコーディングに入ったりもしてるんで。そういった曲も含めてツアーでやろうと思っているし。 ―結成10年になるんですよね? 大塚:そうですね。だから、やりたい曲を入れていくと、どうしても時間は長くなるんですけど、ここは演出も含めて、あっという間な例えば2時間半にしたいですね。 ―記念すべき2006年はどんな年になりそうですか? 大塚:そうですねぇ、去年、ライブを中心にやったんで、今年はCDを出して行こうと。そして、それを皆に受け入れてもらって、たくさん売れるように、派手な活動をしていきたいと思ってるんですよ。 ―では、最後になりますが、読者・ファンの皆様にメッセージをお願いします。 大塚:大須の町も行く度に盛り上がっているし、エルってライブハウスも演奏的にシビアな場所だったんですが、やっていく内にすごい馴染んできて、本当に大好きなライブハウスになって。あと、見てる側の人にとってもね、音響とか照明とかすごいし。他の地区のライブハウスにはないくらい、ツアーでいいショーを見せられると思うんで、特に楽しみにしていてほしいです。 ―ありがとうございました。 紙面では伝えられないけれど、大塚さんの言葉の裏に自信を垣間見ることができた。年に100本近いライブをこなしたことが大きいのだと思う。そんな忙しいスケジュールでも作り上げてきた楽曲を今年は続々とリリースしてくれる。それらの曲をCDで聞くだけでは、チャコフィルの真価に触れることはできない。騒いで、歌って、笑って、汗をかいて。チャコフィルの良さはライブにある。5月のだるい気分も吹き飛ばすくらい楽しいはず。5/7、この日は“心”躍らせに、エルに集合! |
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5月7日(日)@ElectricLadyLand |
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