![]() いわゆるへヴィメタル的なサウンドでありながら、和を徹底した着物姿に古語的で独特な歌詞、そして女声・男声のツインボーカル。誰にも真似することのできない圧倒的な存在感を放つ陰陽座が、ついにここエレクトリックレディランドで念願の2デイズライブを行う。名古屋ファンにとっても、私たちELLスタッフにも待ちに待った本当にうれしい限りの2日間。ツアー『龍頭龍尾〜陰の巻・陽の巻』のことも含め陰陽座について、ベース・ボーカルの瞬火さんにお話を伺いました。 ―前回のツアー『臥した龍の睛を點せ!』はいかがでしたか? 瞬火:もちろん、名古屋公演はいうまでもなく、全国的にとてもメンバーも盛り上がって、お客さんも盛り上がって、本当に最高のツアーでした。 ―お疲れ様でした。実は、ツアー前にオオスプレスのコメントで黒猫さんが「名古屋でおいしいものをいっぱい食べるぞ!」と仰ってたんですが、おいしいものは食べましたか? 瞬火:名古屋って何故か中華料理が美味しいですよね。いつもELLのオーナーさんに連れて行って頂くおいしい中華料理屋があるんですけど、今回もそこでおいしくいただきました。特に、黒猫が辛いものが大好きで…。 ―喉は大丈夫なんですか? 瞬火:喉もね、適度に食べると、けっこう血の巡りがよくて、逆にいいような。僕自身も辛いものが好きなので、今回もバッチリ食べさせて頂きました。 ―初めて陰陽座の曲を聞いたときから思っていたんですが、陰陽座の楽曲は一般的にヘヴィメタルと呼ばれる曲に比べて歌がしっかりしているなと。あのような曲は自然と作ってしまうんですか? 瞬火:自然と湧き出てくるってわけではないんですけど…むしろへビィメタル、ハードロックと言われるものに対して、ただ攻撃的、まあ叫んだりとかだけでなく、歌をちゃんとのせて、その歌のメロディに対してそこにある楽曲のテーマにそって、自然というかあるべき形の言葉を綴っていくという意味では自然といえば自然ですね。 ―その歌詞に使われる言葉が難しいんですよね。あの古めかしい言葉は自然と頭に浮かんでくるんですか? 瞬火:空であれが出てくるような、国語博士ではないので(笑)調べながら綴っていく感じですよ。 ―そうだったんですね!では、伝えたい意味合いを持つ言葉を調べていく感じですか? 瞬火:そうですね、基本的には。ただ、あくまでも僕が書いているのはポエム、いわゆる詩吟ではなくて、歌詞なので。要するに歌にのせて歌ったときに音として響きがよくないと駄目というのが大前提で、とはいえ意味のない言葉をつなげても駄目なので。音のよさと込めたい意味と、両方を兼ね備えた言葉であるとか音であるっていうのを探しながら綴っていくという感じなんで、時間はかかりますね。 ―陰陽座のスケジュールですが、まもなくヨーロッパツアーが始まりますね。不安とかありませんか? 瞬火:ライブをすること自体、オーディエンスの方が外国の方ということに関して何の心配はないんですが、長時間飛行機に乗りっぱなしだとか、機材は当然持っていけないので、向こうで用意してもらうってことで、そういうところで若干不安というか心配ごとがないわけではないです。ライブをやるということに関しては全く同じなので、楽しんできたいなと。 ―やはりMCは日本語で? 瞬火:基本的には日本語ですね。今から付け焼刃で覚えても、無理なので。最低限あいさつぐらいは一言二言できたほうがいいのかなと思いつつ、基本的には日本語で。意味がわかろうがわかるまいがやるという感じで。 ―そんなヨーロッパツアーを終えて一ヵ月後、ツアー『龍頭龍尾〜陰の巻・陽の巻』が始まりますが、実は名古屋での2デイズはELLスタッフにとっても念願です。 瞬火:前からELLのオーナーさんに7デイズぐらいやれって言われてて(笑) ―7日間!(笑) 瞬火:7日間やっても毎晩違う飯を食わせてやるとも言ってもらってたんですけど。7デイズやる前にとにかく2デイズからやらないとなと思いつつ、本当にこれが名古屋では初めてで。ようやくELLで2デイズできるということでとても楽しみにしてます。 ―2デイズ本当に楽しみです。そんなツアー名が龍頭龍尾ですが、これは最初から最後まで勢いよくって意味ですか? 瞬火:そうですね。今年、この2005年はアルバム『臥龍點睛』がでて、そのツアーもあって、ということで龍がテーマというか、テーマキャラクターみたいな感じなので。竜頭蛇尾って言葉があって、最初はいいけど最後は駄目っていう四字熟語なんですけど、それを捩って最初もよく最後もよい、という意気込みで今年を締めくくるツアーということでこの名前にしました。 ―そして、ツアーの1日目が陰の巻、2日目が陽の巻ですが、その具体的な内容は? 瞬火:具体的に言うよりも、この陰と陽の文字の持つそれぞれの関係を考えてもらえれば、おぼろげにわかるかなと思うんですけど。端的に、表面的に説明すれば、2デイズ同じ会場でライブをするわけですよね、2日連続でやる時に例えばまったく同じ内容、同じ展開でやるのは、どちらか一つ見る人にとっては安心して見られると思うんですけど、例えば2日とも見てくれるっていうような人にしてみれば全く同じってのも味気ない。陰陽座ってバンドはライブを沢山こなしていて、レパートリーも沢山あるって自負しているバンドなので、せっかく2日間やらせてもらえるんであれば、両方見るっていう人に満足してもらいつつ、どちらか一方しか見ないという方にももちろん満足して頂ける、要するに2日とも一緒ではないよ、ということで陰と陽っていう風にしてみました。 ―それでは最後に名古屋の2デイズを楽しみにしているファンや読者の方にメッセージをお願いします。 瞬火:陰陽座がメジャーデビューして以来、名古屋って土地は本当にお世辞じゃなくとても特別な土地ですし、毎回ライブをやってて本当に盛り上がって最高に楽しく幸せになれる土地なので、最高の2005年を締めくくるツアーでまた名古屋で最高の夜を過ごしたいと思いますので、応援して下さい。 ―ありがとうございました。龍のように首を長くしてお待ちしております。 |
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11月11日(金)、12日(土)@ElectricLadyLand |
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