大須ロックンロール奇譚

俺様がこの世で一番恐れている事、それは“ギターの修理”。

これ程世の中で恐ろしい事は無い。何しろギターを始めて持ってから27年間一度も納得出来た事が無い。時には修理屋に何だか訳の分からん事を言われて1万円のはずが5万円位取られてしまったり、俺様の予想を遥かに越えたクレイジーな結果が待っていたりして今ではすっかり心の中に恐怖心を植え付けられてしまった。当然いつも事件が起こる度に文句を言うのだが、まずほとんどの奴が言い訳したりごまかしたり俺様にはまるで意味不明な呪文のような言葉を並べたりで謝ると言う普通の反応はまず帰ってこない。終いには奴等は自分の非を棚に上げこっちの事を世に言う“クレーマー”と言う人種で精神が病んでいると判断してきたり、逆ギレして文句を言ってきたりする。人様の大切なギターを台無しにしてしまっているくせにである。

大抵が電話でのやり取りなので相手の姿が見えないのをいい事に付け上がるのが奴等の習性なので、時に俺様は遥々東京辺りまで奴等を粛正しに行かねばならず、益々事態が泥沼化するケースが少なくない。顔を合わせて話をすると大抵の奴がビビってしまったと言う顔をしながらやっと謝りだしたりするのだが、こっちにしてみれば無駄な出費と時間を費やすだけなので単に迷惑なだけだ。リペアーマンなどと名乗りながら大切なギターを破壊する輩がこの世にはあまりに多くて情けないやら悲しいやら。最早絶望的ですらある。

つい先日も仕方なく俺様の魂の一本赤いテレキャスター(御存知ね)を東京の謀有名メーカーのやっているリペアハウスとやらにフレット交換に出したんだが、恐れてはいたがフレットは浮いているはヘッドには変なペンキをかけられるはで愕然としてしまった。いつまでたってもこっちは結構田舎者で、またしても雑誌の広告なんぞで軽く騙されてしまった。ぐったりしながらいつもの様に電話で文句を言ったら相手は平然と「今度直しますので暫くそのまま使ってください。」とこきやがった。さすがにここんとこ大人の俺様も辛抱たまらず一発きめてやったら慌てて名古屋まで上司と謝りに来て俺様のBabyをもう一度預かると言って持って行った。最初から当たり前に正しい対応をしていれば良かったのに、そういう感覚が無い為に新幹線に乗ったりしなければいけなくなるのである。全く世も末ってこういう事だ。そして更にその後2ヶ月位経つが未だに正しい姿にはなっていない。

もしこれがヤーサンのベンツだったらただでは済まない上に、一つ対応を間違えればひょっとしたらもうそいつはこの世には居ないかもしれない。更に言わせてもらえば、稀にギターを女に例える人が居る。彼女が病気にでもなって医者にでも連れて行ったら殴られレイプされておまけに性病でももらって来てしまった様な話である。

もうすっかりぐったり締めてしまっている俺様だが、もしこれを読んでいる人の中で我こそはとか本物の職人=リペア−マンを知っている人が居たら教えて欲しい。俺様の知らない本物に出会えるなら修理費がいくらだろうが構いはしない、救って欲しい。ギターは弾く以上消耗する。手入れしながら使うしか無い。誰か俺様の長きに渡る死闘に終止符を打ってくれ。頼むぜBaby(涙)しかし怖いよ、修理(怖わ〜い。)

P.S.8月28日に2ndアルバム出します。FITSALLでレコ発ライブやるんで見に来て買って下さい。そして10月3日にはかねてから待望のZi:LiE-YAとのLiveがあります。本物のRock'n'Rollを味わいに来て下さいね。


インフォメーション
  くどいようですが8月28日はレコ発です!
8月28日(木) @ell.FITSALL
with 徳重ハイ、Slim River、HOLIDAY HIGH NOON

open18:30 start19:00 ad\2000 day\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!

そして10月にはあのZi:LiE-YAと!
10月3日(金) @ell.FITSALL
with Zi:LiE-YA、徳重ハイ

open18:30 start19:00 ad\2500 day\3000 (without drink)
9/1 Ticket on Sale!!
 

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