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Well well,I wanna talk about you! GEORGIE PIE

  センスだなんだと送り手自身さえ得体のつかみきれてないモノに驚嘆し、その行為さえ理由付けして聴衆をひれ伏せる、押し付けがましいのは今に始まった事ではないが今日のロックって混沌としてて感覚麻痺の薬の様だよね。その感じが心地良し、曲メロディー云々は共鳴しうるものとしても演奏はそれ以前の話だろ普通。そんな中出てきたジョージパイ、名ギタリスト原マサシは実にまともな感覚を持って裏付けを感じさせる稀有な本物のロックな奴だ。5月17日発売の3ndアルバム「ジョージパイ」をひっさげ、25日(木)の当店初のワンマンライブについてインタビューさせて頂きましたのでどうぞ。

―新しいアルバムについて

 「毎回ですけど一番です(笑)あの、特に今回は出来上がってミックス終わったときに死んでもいいやって思ったくらいに自分のブループリント(青写真)がそっくりそのまま出来たって感じですね。
 聴き所はギターですね。音色演奏すべて。自分がこんな音出せたらいいなって思ってた音が録れたんで。今回は特にライブで観たギターの印象とあんま変わんないと思うんですよね。ミックスでどうこうダビングして何、聴き物として面白くっての、じゃなくてすごいストレートなロックアルバムだと思うんですよ。あとなんかこう、すごいバンドっぽい。こういうバンドやれたらいいなと思ってた事がやれたんですね。今のメンバーになって長いこと一緒にいるからバンドとしてまとまってきた。ベクトルが一緒に向いてるなって。俺的には『俺を聴け』ってのがすごいあるんだけど、あくまでもソロギタリストじゃないから。ジョージパイって自分がある。バンド名をアルバムタイトルに付けるに相当するアルバムだと思ったんです。タイトルを考えんのめんどくさかったってのもあるんですけど(笑)。」

―ジョージパイについて

 「俺のやってる事は今まで聴いてきたギタリストをすべてミックスしたらこうなった。俺オーソドックスやスタンダードな事やってるつもりないんですよ。よくブルースギタリストってカテゴライズされるの大嫌いですね。何でってロックギタリストだからです。ただ、様式美の世界って俺好きなんですよ。『偉大なるワンパターン』。ステージ出てきてフレーズに感動するんじゃなくて、パーンって一音弾いた時にね『わっ本物!本物動いてるよ!』的な。そして『やってくれた』っていうね。

 俺はブルースから新しいもの作ろうなんて全く思ってないんで。俺はしたい事してるだけだし『新しいなにか』になる必要はないし、俺は前進したいだけだから。ロックバンドであって俺たちがやってるから新しいんです。なぜなら『俺たちのマネしてみろ』って俺言えますもん(笑)」

―ワンマンライブについて

 「特に何かを期待してもらっても困ります。いつも一緒です(笑)。ハイエナジーのロック、ライブその時にしか味わえない瞬間のものを大切にしてます。俺の求めてる事とお客さんの求めてた事が一致したから、みんなは足を運んでくれる訳で。『くらえ鋼鉄魂』をモットーにがんばります(笑)。」

―ありがとうございました。

 ちなみにジョージパイというバンド名はニュージーランドのパイ屋さんの名から来てるそう。『そこのパイが世界一好きな食べ物なんで』と語っていた原マサシのギターは実にウマイ。記事からは割愛させてもらったが、この人本当にギター好きなんだなって事を、話を聞くにつけ納得。みなさんもライブ会場でロック溺愛の現れであるサウンドを確かめてみてください。『ジ○ヘンの再来』云々言って心の琴線の響かない人はそっちを聴いてください。ジョージパイは決してオールドロックにすがってないので。