ハルマゲドン、ノストラダムスの大予言、この世の終わりが静かに噂される今日この頃。ELLでは今密かに様式美系バンドが熱い!

 そんな中、正統派様式美バンド「不知火」が、8月に初のCD発売を迎える。円熟の域に達した彼らが、何故今までスタイルを変えずにつづけてきたのか?CDに込められた思いを語ってもらいました。

 「不知火のテーマは、世の中の乱れた世界を歌にすること、今の世の中、テレビを見ていても、映画を見ていても、自分に置き換えても、ハッピーエンドが非常に少ないと思う。みんな何故悲しいことや苦しい事、汚くドロドロとしたところから目を背けてしまうのだろう、もっと心の奥底にある、きれいなところではなく、溶岩の様なドロドロとしたところをちゃんと見て欲しい、あなたが幸せに暮らしているその裏では、多くの悲しみが渦巻いているんだって。だから曲を作ろうと思った時に起こった、例えば事件とか、直接人には言うことが出来なくても歌にすれば人に伝える事が出来る。メタルと言われるハードロックの王道だと思うのですが、そのアウトローな詞をハードで重厚なサウンドにのせる不知火の音楽は、一部のマニアックな人達にしか受け入れられないかもしれない。かといって、今さら愛だの恋だの歌う気もない。CDにすることで、自分達の音楽や思いを、より多くの人達に知ってもらいたい。

 今回発売されるCDには、オープニングSEを含む全5曲が収録されています。それぞれの曲には、現実に起こった事件がテーマにされているとのこと。興味を持った方は、このシュールな歌詞&ハードで切なく哀愁の旋律を聴きに来てみませんか?流行には左右されないこだわりの音楽の中に何かが、隠されているはず。