PICKUP LIVE
最強のアマチュアバンド X.Y.Z.

 

 X・Y・Zとは20世紀の終わりに誕生した、最強のハードロックバンドである。
 そのメンバーとは、Voに「ラウドネス」Voとして参加し、全米、全欧進出を成し遂げた二井原実、Gtに最後のギターヒーローとしてカリスマ的存在の橘高文彦(筋肉少女帯)、Drに爆風スランプのリーダーであり、アジアドラムキングとして中国で成功をおさめたファンキー末吉、Baにファンキー末吉と長年活動を共にし、同じく爆風スランプのバーベQ和佐田、このメンバーによりX・Y・Zは誕生した。
  6月にレコーディングを終え活動を開始したのは良いが、現在レコードメーカーが決まっていないのである!ということは、今現在ではアマチュアと同じであるが、日本全国いや世界を見てもこれほどのアマチュアバンドは存在しないであろう、正に最強のアマチュアハードロックバンドである!
  しかし、彼らはそんな事を気にするような軟弱な連中では決してない!今のハードロックが皆無となった音楽シーンに殴り込みをかける、世界に彼らのようなバンドを心待ちにしているファンを信じて…。
 今の段階ではライブという最もシンプルな形で活動してゆくが、「The End Of Century 100Gigs World Tour」と名目打って21世紀までに、百本のライブを行うというツアーもスタートした。

  名ばかりのロックバンドは、みちをあけろ!

夏休みだよ、全員集合1999

 うぃーす!声がちいさあーい!うぃーす!…はっ!シーっ、うるさいっ!声を出すなーっ!今我々はあの、超華麗なる経歴を誇るプログレキーボードの貴公子、難波弘之氏の電話インタビューを傍受しようとしている。我々のつかんだ情報では今日、ELL大須便り編集部が難波氏に電話インタビューをするとのこと、このインタビューを傍受することで、8月17日ELLで行われる「夏休みだよ、全員集合1999」の全貌を探るのが我々の使命であーる。はっ、インタビューが始まったようだ、しーっ!

(8月17日の「夏休みだよ〜」は人見元基バンドとしてのご出演ですよね?)

「元VOWWOWのVo人見元基のバンドなんですよ。VOWWOW解散後彼は学校の先生をしてまして…それで夏休みとか学校が休みの時でないとライブが出来ないんです。それで『夏休み全員集合』なワケなんですよ。」 …そうか!これが全員集合の由来か…

(もう何年ぐらいこのバンドは活動しているのですか?)

「このバンドとしては10年ぐらい活動してるんじゃないかな。まあ、それぞれにみんな別の活動をしていて、休みの時に集まるようになっちゃったんだけど、付き合いが長くて。例えばGtの(大谷)レイブンとは、6年ぐらい前かな、元ARBの白浜ひさしとレイブンと僕の頭文字とったSONというユニットでELLに出たことがあるんです。僕とそうる透でやっているセンスオブワンダーにもゲストで出たりとか、結構一年に何回かやってて、お互いに良く分かってる。それに今回Baで入った竜くんは、僕とすごく仲が良くて、今は真心ブラザーズでキーボードやってる小川文明の『スージークリームチーズ』というバンドのベースボーカルをやってます。他のみんなも良く知っているメンバーばかりで長年友達って感じなんで、あんまり日頃会ってなくてもミーティングと称して飲み会やって、また元に戻れると。」

…さすが人脈広いな、これも人見元基バンドの魅力のうち?

(今年の名古屋はどんなイベントになりそうですか?)

「名古屋ってすごく久しくやってないので、中には名前だけ知ってて今回初めて見るって人もいるだろうし…。何をやるかは具体的には決まってないけど、皆が知ってるところとしてツェッペリンとかパープルとかやるかもしれない。基本的にはロックでソウルフルで、かつ彼(人見元基)が歌いたい曲って感じですね…。メンバー一人づつのフィーチャーコーナーもあるかも。」

…うーん、その何でもアリな感じがとっても楽しそうだ。

(ところで難波さんの最近の個人的な活動はどうですか?)

「山下達郎のツアーとか、何といってもね、『野獣王国』ですね。カシオペアの成瀬義弘とギターが是方博邦、ナニワのドラマー東原力也の4人でやってるんですが、7月にセカンドアルバムが出て全国ツアーが10月まで続きます…」

−この後ビッグネームのオンパレードによるスケジュールが続く…

(ものすごいスケジュールですね…8月の『全員集合』だけでもすでに問い合わせがかなりあるんですが、楽しみにしてるファンへ一言)

「顔洗えよ!歯磨けよ!」

…うっ!先越された!

「昔ロック少年少女だった人達はもう20代後半、30代になっているかもしれないから体鍛えておいて下さいと。」

(今のロック少年少女には?)

「そーですね、おじさんですが『濃いです』と。濃い演奏、でもラフでロックな感じ。今って割となんでもキッチリしてるでしょ、スタッフワーク的にもアレンジ的にも整理されてて。もっとプリミティブで荒削りな感じが出せるのではないかと…。ワイルドなって言葉がよく使われるけど、そのワイルドの原点が聴けるんじゃないかと思います。」

…そうか、8月17日のイベントを一言でいうと『濃い』のか!確かにこの人脈の濃さ、貫禄感の濃さ、どれをとっても特濃だあ!最近どうも一線から遠のきがちで、こってりしたのはどうも…なんて言ってる旧ロック少年少女よ!そして濃いのは化粧ばっかであっさりサラサラお茶漬けロックに慣れてしまった現役ロック少年少女よ、体鍛えておかないとヤられるぞ!じゃ、歯磨けよ!