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帰ってきたフラワーカンパニーズ
The Revenge of Flower Companyz・・・?


 

89年ELL初登場以来ずっと(?)追い風に煽られて走り続けてきたフラワーカンパニーズ、10周年を記念して久々にELLに登場。Voの鈴木けいすけ独占インタビューをお願いしました。

−あなたにとってELLとは

 「いろんな事が有り過ぎて、なかなか云えなくてね、帰ってくるって云えば帰ってくる感じなんだけど、気軽に帰ってくる感じじゃないんだよね、俺の中では。微妙な緊張感があってね。元々、多分一番緊張する場所なんですよ。ソレは他のステージ前の緊張とはまたちょっと違う。昔のね、部活の先生の前的なね感じちゅうか、懐かしさというのはモチロン有るんだけれども、それでワーっと浮かれて演れる所ではないって感じはあるから。

 俺さ、去年の年末、皆がおはようライブショーで飛び入りなんかしたじゃない。あれはあれで凄くいいんだけど、俺はね出来なかったりするんですよ。パーって出来なかったりする。そういう場所じゃないんですよ。あの楽屋入ると妙な緊張感がある。何かこうオリャー、楽しみまーすって感じじゃなくてね。『襟を正す』という感じがあるね。初心に戻るっていうのは意外と他でもあったりするんですよ。独特のねぇ、何かが在るんだよなぁ…、何だろうなぁアレは。

 俺ら演ってた頃は年功序列で行くとさ、下の方だったしね。上の方いっぱい居たし、ぺーぺーしてた頃思い出しちゃったりしてさ、俺達が!というよりも『演らせて頂きます』的な感じ。でもいいとこ見せなくちゃって気負いもモチロン在るだろうしね。」

−印象深い事って特にあれば

 「何か結構ねぇ、色んなライブ覚えるけどやっぱねぇ、お客さんの入らなかったライブ覚えてる。ツアーバンドと一緒で40人位しか入らなくってね、寒いなーって、俺らも寒かったし。デビューしたばっかのバンドに本番で『フラワーカンパニーズってバンドの前座やる○○です。』とか云われて、このやろう!とか思った記憶がある。いつか見てろよって。エネルギーになってたね。俺らも誰かにやっちゃってるかもしれないし、それでも今でも続けている人いるし、また出逢えるといいね。出逢いは沢山あったね。同じ時期に出てたバンドと一緒にイベント作ったりしてね、教えてもらった事とかあるもんな。

 後はね、『鈴木圭介とフラワーカンパニーズ』と名乗ってた頃もあるし、鈴木圭介リサイタルもやった。弟と一緒にステージ上がったのはあれ一回。兄弟ブルースっていうのを演って、後にも先にもアレ一回だから。そういうのもあったね(笑)。」

−10周年の企画は何時から?

 「去年の夏ぐらいからやろうかって云ってて。皆に観て欲しいけど、観られる人は限られちゃうじゃない。まぁ単純にその時間とその場所を共有出来た人がラッキー、同じ思いになってもらえればいい。観れなかった人はゴメンナサイだけど。でもね、感慨深い。俺らが後10年をやる上で、やらなくちゃいけない事だった、そっちの方が強いからね。だから、めちゃめちゃ楽しみだけど弛んだモノにはしない。やっぱねぇ気合いは入れないと。お祭り騒ぎではないので適度な緊張感を持って挑みたいな。

 ちょっと10年を懐かしみつつ演ってもいいかなと…。オリジナル第一号とかね、演るつもり。『あの娘とのんびり』って曲があって、その曲観てたのは、あの頃何十人って単位でしょ、もし一人でも知ってるって人が居たら、またそりゃ凄いなー。嬉しいけどね。そりゃあ観てくれたら嬉しいけどね。」

 「俺らいっぺんも楽屋とか落書きした事ないんだよね。落書きとかすると、ソコへ魂置いてきちゃう様な気がして。4人で落書きはしないって決めて。でも今度は足跡を残しておかなくちゃいけない(笑)。確認かな、やっぱ初心かな。今回は落書き残していこうかな。書いてもいい自信ついたな(笑)。」

−後輩のバンド君達に一言。

 「エネルギーあれば何とかなるから、エネルギーないとさダメよ。エネルギーで10年位何とかなる。ホントそうだな。」

−有り難うございました。

 99年4月23日また一つ思い出が増えるのだろうか?ステージのフラカンをしっかり心に留めて置きたい。