LEMONADE KEIの初めての×××

最終回

 しかし、ナンですなぁ(桂小枝風イントロ)。この連載を始めてもう丸2年になるそうですわ。2年云うたらアンタ、連載当初に生まれた赤ン坊もハイハイしながら

 「だぁ。」  かなんかいって、それを聞いた父親が「この子は将来アントニオ猪木になるかもしれない!」なんて思っている頃ではないか。

 などと、中途半端なボケをかましている場合ではない。なにしろ、今回は最終回なんである。古今東西、最終回といえば、最大の苦難を乗り越え、幸せに暮らしましたとさ…である。そして、うまい具合にというかなんというか、この僕も今最大のピンチを迎えている。ライブが決まっているのに、バンドが無いのだ。いわゆる見切り発車というヤツだ。

 えっ?レモネードはどうしたのかって、それは、第21話「ワカメの新学期」で著したとおり、複雑な事情の末、機動不能になってしまったのだ。今まで待っててくれた皆様には誠に申し訳ない。がしかしここで一つだけ云える事がある。「ソレはソレ!」だという事だ。なにしろ今回、一番メゲていた僕がいうのだ。間違いない。問題は、次どうするかである(この辺の言い回し、成功哲学の本みてーだな。落合信彦か、俺は)

 というのが前回までのお話。しかし、さすが最終回。違うんだナァ、今回はよォ。先月までは、どうしょかしゃん(名古屋弁)と思っていたが、なんとかなってしまうもんである。

 ここで先生から、みんなに一言いっておきたい。

 「お前は腐ったミカンじゃないっ!」

 イヤ、そうではなく(古いっての)、友達は大切だという事。さらに突き詰めて云えば、ちょっとした人間関係を大切にしろという事だ。分かったか?分かったら歌おう。

 〜暮れェなずゥむ街のォ〜

 閑話休題。つまり僕は新しいバンドを組んだのだ。去年の暮れ、渋谷ラ・ママのロンドンブーツナイトに飛び入りした際、さり気なく言葉を交わした元コズミック・パンプキンのベース、イッシーと共に。今まで孤高を気取って、人付き合いの悪かった僕が、ちょっぴり社交的になった矢先だった。人生何が幸いするか分からないもんである。

 バンド名は、コズミック・パンプキンの「C」とレモネードの「L」を取って「CANDL HEAD」。ドラムはイッシーの友達モロちゃん(サッシ屋)。ギターはアウトサイダース、元デビルフラワーのマグー。ぜい肉を削ぎ落としたシンプルなパワーポップを是非聴きに来て下さい。なんつって宣伝したりするのも今回が最後になっちゃったな。

 でもこれからも、いろんな「初めて」を経験するだろうから、ネタがたまったら、また会いましょう。考えてみればエロ親父の僕が下ネタにいかなかったのはスゲェよな

 そんじゃ、みんな今までアリガト。またね。

 4月3日(土)渋谷ラ・ママで会おうぜ。    KEI