今年一発目のハニーハニー、3月の小春日和、誰もが心浮き立つ頃、3ヶ月連続ライブの第一弾を発射する。 3・28「地下室に咲く向日葵」 と意味不明のサブタイトル付き、しかも3日間チケットもあり(なんと¥1950もおトク!)ということで、近況を交えつつDrのシオちゃんにインタビューしました。 −なぜ3ヶ月連続ライブを思いついたんですか? 「去年ずっと新曲を作ってて、すごいたまっちゃったんだよ。でそれをこないだライブでここらで聴かせようかってことになって、2DAYSをやって、2日間で11曲ぐらいやったんだけど、まだまだあるから色々違ったイメージでライブをやってみようってことになったんですよ。」 −じゃあこのサブタイトルは新曲の題名ですか? 「いや新曲の題名ってんじゃないんだけど、何か皆で考えて面白いのを付けてこうってことになって、今メンバー皆も曲書いてて、いい曲どんどん出来てるから、毎月やるライブを違ったメニューで凄く色んな面のハニーハニーでライブをやろうと思ってる。」 −じゃあ前回のライブでも少し登場したようにメンバー全員の新曲っていうのがまた登場するんですね。 「全員曲を書くようになって、曲を持ってきたやつが自分の曲だからイメージとかを言って、でメンバー全員でああしようとかこうしようとか言い合ってやってる。そうやって出来上がった時はハニーハニーの曲になるし、ハニハニらしさみたいな、どっか全然違う曲でも、色んなバリエーションの曲があっても、作る人間が5人で作ってるから全然違うものにはならないよね。どんな曲作ってもハニハニっぽいねっていうかそれがいいことだと思うし。皆で意見を出し合ってるんだからそうなるよね」 −何かメンバー内の役割とかも変わってきているって聞いたんですけど。 「役割って言うかそんな役割分担されてるわけじゃないんだけどね、ただ今までしゃちの曲が殆どでそれでクロちゃんの曲とかもあってやってきて、今ゴリとかナンちゃんも曲書き始めてその人の色は出てるし、曲に対して。で今までのハニハニのしゃちやクロちゃんばっかの色じゃなくなってきてるから、いい意味で今バンドがすごくいい状態ですね。」 −例えばそれはどんなところですか 「そうだね先ず、曲を書くやつが多くなったから曲の出来上がるスピードが早いよね。皆で一曲ずつ持ってくればそれで一気に五曲だししゃちが一人で書いてると限界もあるだろうし、それでいっぱい出来てきて、もちろんいい曲も悪い曲もあるんだけどそれをどんどんいい曲にしてく。だからこの前スタジオにこもりっぱなしで曲作ってた時も50曲位出来ちゃったし、そういうのってすごくいいことだと思うから、その中で選りすぐっていいのをライブでお客さんに聴かせられるしね。今までに出来なかったような曲も出来始めてるし、皆の意識も変わってきてるから」 −どういうふうに変わってきてるんですか? 「例えば今までまかせっきりだったところとかもあるじゃんね、プレイヤーとしては頑張ってるんだけど曲作りとか作詞とかいう部分で結構しゃちにまかせっきりだったところが、自分達でも書くようになってこだわりっていうのが、今までもこだわってたんだけど、より一層曲に対してとか詞に対してとか出てきて、次のリリースとかもそういうのにしたくてワガママを言って待たしてもらってるんだけど。やっぱ今までのハニハニだけで収まりたくないから、もっと色んな面で色んな事が出来るバンドだと思う。そういう意識がより一層高まってきているって感じるし」 −今バンド内がとてもイイカンジのハニーハニー、3ヶ月連続ライブに向けて一言どうぞ。 「いい意味で今まで皆が持ってるハニーハニーの先入観みたいのを裏切るライブをやりたいと思ってる。純粋にハニーハニーはこういう音楽をやってもっといい曲が沢山あるんだよっていうのを聴かせたいんで、もちろん勢いのあるライブをやるし、あとはもう来て皆で楽しんでって下さいって感じです。」
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「ザ・ストラマーズ」こと都市の漂流者共は、今もまた路上の放浪の旅を続けています。西へ東へ北へ南へ、ヤバイ橋を幾つか渡り、時に弾丸の雨をかきわけ、旅は今も「明日ハドッチダ?」と月明かりを頼りに進む最中です。その間、流れ弾に倒れていった仲間も有数、新たな仲間との出会いもありました。幸いにして心臓をはずれてくれましたが、俺の体の中にも何発かの弾丸が今も埋め込まれたまんまです。 友よ、俺達が生きるこの「ロック」という道にはゴールは存在するものでしょうか?もしもビッグヒット、金銭的なサクセスを手に入れたとしても、それが到着点と言えるのでしょうか?この日本のヒットチャートを見てみても、ほとんどがタイアップを始めとする裏金の香りのするコンビニエントなインスタントな製品ばかりに支配されているとしかいいようがありません。しかし、俺達は放浪の中で、そういったものとは対極にある生命の匂いをもった濃い何かを確かにゲットしてきたと確信しています。誰かが見れば、それは傷まみれでチッポケなガラクタなのかもしれませんが、無数の弾丸の痛みとともに俺の体の奥で誇りとして今も輝きを放っているのです。 荒野を走る友よ、どちらが幸せなのか、いつも君が俺に思い出させてくれるのです。(まぁ俺の銀行通帳は冗談みたいな数字なんだけどね…。) 世界が終わろうが、続こうが、昨日という日に「さらば!」と吠え続け俺達は旅を続けていくつもりです。こんな時代と嘆くより、こんな時代だからこそ燃える男でありたいと思ってます。錆び尽くよりも燃え尽きるまで…。 イワタ(ザ・ストラマーズ)
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