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夏でもないのにどろろんPOP SHOWふたたび

 日本において最も多くの人に歌われた曲って何だろう。ある本によると「君が代」やCMソングなどよりも、小学生が自然発生的に歌う「先生に言ってやろ」の曲ではないかという事です。ほら「あららこらら」と調子のよいイントロで始まるあれですよ。いろんな地域の方言により詞は違えど、メロディーは日本全国どこへ行っても同じらしい。この曲ってPOPだもんなあ。なんかピコピコ系のメロに通じるものがある、なんて思ってしまうのは僕だけだろうか?きっと日本人の基本はPOP好きなんだぞ。

 さあ皆さんの心底に眠るPOP感覚を呼び起こすのだ!どうすればいい?…それには3月20日の「どろろんPOP SHOW」を見に来るしかない!2回目にして「どろんPO」と親しまれる程、定着してきたこのイベント。今回も旬の素材をふんだんに使った贅沢な内容になってます。本当いうと昨年に行った1回目でおしまいって事にもなりそうだったんです。でもゲリラのイベント「カルト・オブ…」に出させてもらって考えを変えました。志の高い人達ががんばっています。駒井には負けん!

Photo 「どろろん」出演バンドに対する僕の想いです。トリオの女の子バンド、プラマリン。某FM番組の収録時に偶然、耳にくっついた「バカ」が初体験。同名のビデオクリップで増々はまる。数日のうちにLIVEがあったので、即ELLへ…。正直言って疎な客席から見たプラマリンにはビデオで見た無邪気さが無いと思った。対バンとの接点もなさそうだったし、元気に演れという方が無理だったのかもしれない。絶対にっと良いステージが出来る人達だと思う。4曲入りのテープを買って何度も聴いてます。やっぱ、良いわ。少しでもよい環境で自信たっぷりに演奏する彼女達を見たい。

 クリークスもビデオではまったんだな。「ニューレインウェーブ9」この曲とプラマリンの「バカ」は昨年の僕のヒットチャート5位以内に入ってます。でLIVE。1月のELLが素晴らしかった。彼らにはペイブメントのヘタウマ躍動感、オレンジジュースの柔らかさ、モノクロームセットのヘソ曲がり感覚…うまく兼ね備えた強烈な奴らだ。3人のキャラも印象強いし、これからもっともっと良くなってくと思います。ちょっと誉め過ぎか?今年はCDをリリースするらしいので、それも楽しみ。

Photo そして前回のどろろんにも登場したブリーフ。BSヤングバトル全国優勝、CD発売といった話題で一気に勢いを増している。バカ売れしてて、しかもかっこいい事やってるバンドって数少ないけれど、彼らにはそんな希少価値の高いバンドになってもらいたいものだ。そして売れても地元の良き先輩を常に想い出し、毎年の御中元や御歳暮を忘れないように!

 今回は入場者全員に各バンド一曲ずつ収録したスーパーオムニバステープ「どろカセ」をプレゼントします。ああバケラッタについて書くスペースが無くなってしまった。…どろろんで会おう。

野蛮人に訊け! 1999 BARBARIANS

 毎日いろんな音楽が流れ溢れる我がELL。上手だな、かっこいいな、頑張っとるなと良く思うこと多きハコではあるが、こいつはロックだと思い知らされる人間に出逢うのは稀な事だったりする。何々風ではなく存在そのものが確信である人間、exラーラーブートレッグ…etcのベーシスト高田氏に僕が抱いている印象はそんな感じだ。久々に彼がELLに帰ってくる。『1999バーバリアンズ』と題されたイベント、新バンドの「ザ・メガトンズ」はいかなるものなのか、高田氏と相棒のギタリスト近藤氏に伺ってみました。

☆『1999バーバリアンズ』について教えて下さい。

高田「今回いろんなジャンルのバンドを4つ集めたんだけど一言で言うたらコアなバンドを集めたって感じかな。昔プラスティックサムってバンドでベースやっとったケンちゃんって子がやってんのが『C,P,M,』。これがね結構人力テクノみたいなことやっとる。で、その子に紹介してもらったんが、『フューリアスアバウト』、一風変わったハードコアって感じらしい。あと、『バニラシェイク』ってのは女の子のガレージパンクのバンドやね。男気のあるいいギター弾くよ。そんでウチはね、『ザ・メガトンズ』は一応カバーなんだわね、ほとんど。いわゆるベンチャーズとかあの辺の昔のインストの曲とかそういうのをやる訳で、まあコピーなんだけどコピーにならんとこがこう…。4人とも個性があるっていうと聞こえがいいんだけどさ。まぁ何やってても一緒だって人ばっかだもんでアレンジなんかせんでもすごいもんになっとる。」

近藤「普通はカバーやっててもどっか元々のイメージを形にしようってのが強すぎてそのバンドのカラーが出てないのが多いんだよ。僕ら確かに音をそのままプレイはするんだけど自分達の解釈でやってる。インストゥルメンタルロックとベーシックな形で。」

☆最近のコアミュージックの認知に対してどう思われますか?

高田「昔やってる頃ってのはオレら異色やったんよ。対バン相手とかもおらんかったしさ。あの当時お客さんも特殊やったろう思うし。『私らは変わった音楽好き』って感覚で見に来てくれとったと思うし。そういうライブやっとって客との共通項というか一体感があった。緊張感があった訳そこに。で今ってさ、こう完全に市民権を得てしまったっていうかさ、当たり前になってしまって逆につまらんねって思う。」

☆インストゥルメンタルでやるって事に関しては?

高田「ヴォーカリストっていうのは世界観を背負わされてるポジションやと思うんやけどウソっぽいっていうかね。世界観があんまりない人物が多いやんか。それがおらんだけ小回りが効くわな。このバンドにとって曲っていうもんは媒体でしかないもんで。」

近藤「各自のパーソナリティが出れば誰のどんな曲をやっても一番かっこいいんじゃないかな。」

高田「オレがベンチャーズをやるって聞いて信用せんかったろ?そこが面白いとこなんやて。で、このバンド見たら『高田だ』って思わせればいいかなって思う。4人それぞれがね、バンドで表現するんじゃなくて、それぞれがどこまで表現出来るかっていうのが課題やと思うわ。」

 この後バンドマンを取り巻く現状等お話を聞かせて頂いたが、昔ステージから感じとれた「熱さ」は今も健在。3月25日(木)はウソ偽りないロックな人間の集いとなるに違いない。

新たな局面って何なんだ、教えてくれっ!の』Willie's Apple

Photo ウィリーズ・アップルというこのバンドが活動を始めてから何年が経ったであろうか。昨日の夜に何を食べたかも思い出せないような奴らがやっている事なので、正確な年数はもうすでに分からないが、かなりの年月が流れたのに違いない。したがって新年を迎える、新たな年に向かって云々などという事は今までに何度も考えたり、のたまったりしてきた。

 But、そんな事をしても物事がうまくいったためしがない……まっ、この際そんな事は置いといて、もっと大きな時の流れの中で物事を考えてみたい。その中で今ウィリーズ・アップルは新たな局面を迎えているのだ。

 何がどう新しいのかを言葉にする事はできないが、その新たなものによってグレードアップされたウィリーズが近々お目見えするのは確かである。しかもライブであればより実感して頂けるはず。その時にはとりあえず体験してもらって、それぞれ何かを感じてくれれば何よりである。

 昨年11月に2ndCD『ウィリーズ・アップル・カスタム』をリリースし、発売記念ツアーを行ったが、3月にはまたツアーに出て、3月19日(金)に名古屋ELLにも行くので是非観に来てくれ、いや来て下さい。いやお願いだから観に来て下さい。1人でも多くの人に良質なロックサウンドを聴いてもらいたいので(最近はロックと歌謡曲の区別がつかない奴が多すぎる!)、どうか一つよろしくお願いしたい。

 このまま行くと史上最強のアマチュアバンドになってしまいそうなので(俺たちゃあそんなもん目指してる訳じゃねー!)、そうならない為に全身全霊をもって奮闘努力して行く所存でございますので、皆様方におきましてはウィリーズ・アップルのロックミュージックを心の底から堪能して頂きたいと思う次第であります。