![]() 能無しがCDを作る現実
満を持してデビューしたハズなのに一年も経つか経たないうちにもう契約切れ。デビューする時は有象無象が砂糖にたかる蟻のように集まって大騒ぎしたのに今じゃ閑古鳥、ライブにも誰も来ない。あん時の業界君はさっさと別のバンドに同じように群れている。 同じ人間が会社変わって名刺変わってまた同じ間違い。自分の無能さを有名バンドの名前を羅列してごまかして、右も左も分からない新人バンドにたかってる。 新人は可哀想、経験値が無いから言われるままに右往左往。昨日と今日の言うことが違ってても、こんなもんかと真に受けてせっせと曲作り。可能性がある曲があったから契約したはずなのに、いつの間にか曲は無いわ音楽性が駄目だわ、うまくいかないのはいつもバンドのせい。挙げ句の果てはサビがねぇ、なんていつも決まり文句。 ディレクターなんてふんぞり返っていても、CDが出ないと何も出来ない、でも自分じゃ決められない。万が一自分の責任でCD出して売れなかったら、昇給とボーナスに響くから、迂闊なことは死んでも言えない。どこかの有名な人のお墨付きでもあるか、それこそタイアップでもつかないと、何も話が進まない。いわゆる飼い殺しだ。そうなってくるとライブもやらしてもらえない。ライブやらなきゃ窒息してしまう、忘れられてしまう。そんなバンドが多い事多い事。 プロという言葉に騙されて中途半端な話で人生棒に振るくらいなら、目の前のお客さんを大事にしてライブハウスでやってたほうがどれだけましか。もっともそれも目の前にお客さんがいての話だけど。聴く人もいないうちから完全プロ指向とかいって、アホな青田刈りに引っかかって浮かれる前に、プロというからにゃ一生それで喰える自信も中身も音楽性も必要。そして何よりも聴いてくれる人が、バンドを支えてくれるお客さんが居ないことには成り立たない。 |