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『このCDを聴くと、ナニかが見えたりキモチ良くなったりするんだよ…』ってアブナすぎねーか、オイ。ホントはCD発売特集です。


road Hog CD発売ライブ  2月10日・ELL

 いよいよ世紀末の年がスタートを切った。2000年に向けてのカウントダウンが始まる中、ジャンル&世代の異なる3バンドがほぼ同時期にCD発売ライブを迎える。ロードホグの熱い男中村吉孝君(以下吉)、バッドトリップの妖艶化の進む拓郎君(以下拓)、ズーフィリアの永遠の不良少年?水谷君(以下水)の3人のボーカリストによるトークバトルが繰り広げられる。

−CDを作ろうと思ったきっかけを教えて下さい。

拓「まあこれまでの総まとめみたいな感じと、あとツアーとかに行くために、名刺代わりの一枚って感じで作りました。」

吉「前回『いとしのボニー』というマキシシングルを出して、まあ数は少なかったけど…バンドのタイミングでいうとメンバーチェンジとかもあったし、2ndというか、フルアルバムで新しい音を出したかった。バンドのタイミングとお客さんのタイミングは異なるもんであって、やっぱ東京とか大阪はそんなに闇雲に行ける場所ではないし、向こうのお客さんに『次いつ来るんですか?』とか、そういう言葉をもらうと、お客さんのタイミングで動くんだったら今しかないかなと…お金がないとか、時間がないとか、そういう理由はなしにして、待ってるお客さんのために、次の音源を出していかないとバンドが止まっちゃうんで、ふんばって予算削って作りました。」

水「俺らはなんかもう、みんな4人が出さないかんていう雰囲気になってきて、ほんと作るしかないと思って…まだ駆け出しだけど攻め続けていきたいもんで、だから曲もガンガン書くし、CDもガンガン作るし、なんでそんな事するかっていったら、やっぱ有名になりたいとかじゃなくて、ただ、メジャーデビューしてとかってひどくロックンロールへの憧れがあるの、俺は。ロックしてる上でメジャーデビューっていうのは第一の目標みたいなもんだから、それがあるもんで今は攻めないかんやろって思って作った。それと今回CDを録ってくれたエンジニアの人に『音像がはっきりしてないから、もっとそれをはっきりさせて、そうすりゃ人に伝わるって…お前らライブバンドだけど、音源とした時に伝わりにくいもんだから、音像をはっきりさせてやってみたらどうだ』って言われて。だから音像を一週間ぐらいみんなバンド個々で考えて、レコーディングの前にこんな感じでいこうか?みたいな事を話し合って、それで色んな事を教わって、勉強になりましたね、皆レコーディング終わってから目の色変わったし。」


Zoophilia CD発売ライブ 2月25日・ELL

−ボーカルの録りの時に感じた事は?

吉「昔は歌詞間違いやテンションとか色々なことを、こうしなくちゃいけないんだとか思ってやってきたけど、今はその時の経験を生かして形にできるようになった。今までやってきたことをそのまま吐き出せばいい、無いものを出そう、じゃなく培ってきたものを出そうという気持ちで歌入れをしました。」

水「いつも思うんだけど、歌入れのブースの空間はマイクが良く音を拾うから、空調も何もないわけで、なんも音がしないじゃないですか。あそこで歌う…ん…何か見える!」

一同(笑)

水「そこはレコーディングスタジオの一室なのに、あそこだけ何か違うところにあって、そこで俺は歌ってる感じがして…あそこは気持ちいい。」

拓「何か俺、逆にさみしいっすよ。さみしいから踊っちゃったりとか…そんで『ガタッ』とか音鳴って、はい、もうワンテイク…とか。あとボーカルだけに体調維持に苦労しました。食べなきゃ歌えないんだなって…思い込みだと思うんだけど。食べ過ぎて太ってしまいました。」 吉「ふつうはは痩せるんだけどね(笑)」

拓「ハンバーガーがいいですよ!」

吉「ちなみに僕は絶対食べないですよ。ライブの時も。」

拓「絶対ライブの時は吉牛っすよ。」

水「俺はあんまり気にしないな。頭ん中流れるのは歌詞の世界だし、俺、いい詞っていうのは匂いと色が伝わってくる詞だと思うから、その色と景色が頭ん中回って歌った歌は良い歌だと思うし、見えんといかんと思う。」

吉「たのもしい次世代のエースの登場ですね。」

水「いや、俺らはやりますよ。」

拓「凄い気合いだあ〜、何か圧倒されますね。」

水「はったりですよ、ロックは。」

拓「でも何か、意地みたいなもんがないとやっていけないというか…まあ、だからそれが拘りとかだったりするし。」


BAD TRIP CD発売ライブ 2月26日・ELL

−最後に発売ライブに向けての意気込みを聞かせて下さい。

水「俺らまだ、知名度はあまりないけど、あんまりおらんタイプのバンドだで、1回聴いてみりゃいいと思う。迷うくらいなら買わんでいいけど、気になるようなら2月の発売ライブを観てみれば何か気づくと思うんで、そんくらいかな。」

拓「僕らはライブが一番楽しいし、だからといってライブに負けないCDを作ったつもりなので、マル秘トラックもあるし、ライブを楽しめる人は、きっとCDも楽しめると思います。発売ライブも面白くなりそうです、色々企んでいますから。あと、拓郎に着てほしい衣装があったら募集します。何でも着ます!」

吉「リズム&ブルースのリズムであり、カントリー&ウェスタンの大らかさであり、ロックンロールのテンションであり、本当に楽しいもの、いいもの、ノれるものを余計な物無しのロックの潔さで、皆さんに心地よい時間を提供できたら良いと思うので、是非触れてみて下さい。」

CDという同じメディアを媒体にしながらも、様々な感情、想いを詰め込んだ作品がそれぞれに産声を挙げようとしている。ジャンルや捉え方は違っても、人に何か伝えたい、自分たちの音楽を聴いてほしい、という気持ちはみんな同じなのではないでしょうか…

 生の彼らの躍動をライブで味わってみてください。そこには何かが隠れているかも?