今月の対談

「アニキとその弟たち対談」

 若い男の子が大好きっつーことで評判のこの私が、最近「ん〜、もうたまらん!」て感じの可愛いツバメちゃん達を発見。そんなおねい様をトロケさせる3人を早速皆にも紹介しちゃおう。

 クラバックのBユウスケくん(20歳)イートンライフルズのBヒロキくん(19歳)ピーカーブーのKeyトモヒロくん(高3・17歳)。そして彼ら3バンドにはある共通点が。それは「年齢差」。でもジェネレーションギャップという高いハードルに向かって、果たしてこの3人はモーレツダッシュをぶちかましてるんだろーか。ってな訳で、さー早速話を…って思ったんだけど、彼らのつぶらな瞳から「このおねーさんに取って食われるんじゃねーか」っつー恐怖心が滲み出ていたので、ここで中和剤兼バンドリーダー代表としてイートンからはDrのアキラくんを迎え、さーいよいよ!

−先ず気になるのが、歳の離れたメンバーとどうやって知り合ったかなんですが。

アキラ(以下アキ)「僕らは、ヒロキがバンドをやるとか言って高2の時学校を辞めちゃって、そんで弟のヨウジが一緒に遊びでやりだして、ちょうどその時僕のやってたバンドも解散しちゃったんで、じゃあ一緒にやってみようかなって。」
トモヒロ(以下トモ)「僕は3歳の時からクラッシックやってたんだけど、中学の時バンドをやり始めて、楽器屋とかで今のメンバーと知り合って一緒にやろうってなった。」
ユウスケ(以下ユウ)「俺は大学の軽音に前のクラバックのBの人が先輩でいて、やってみないかって言われたのがきっかけです。」

−年齢差があって大変なことってなんですか?

アキ「バンドってもんがヒロキからすれば遊びの延長でもあるし、楽しくやりたいっていうところがあるから、ポロッとお前それカッコ悪いとかって言うと、もー悩んじゃって涙目んなっちゃったりする。俺とかだと、『あーそう、んじゃこれは』とかって出てくるんだけど、ヒロキにはそれが全てだから否定されると、どーすりゃいいんだってなっちゃうんだな。」
2人「なるなるなるなる。」
ユウ「だって持ってきてカッコ悪いって言われたらショックですもん。それ以上進まない。こーしたらって言われてそれが又口惜しいんですよ。カッコいいから。」
アキ「年齢差分聴いている音楽の量も種類も違うから、あんな感じでやってって言っても、それって何ってなっちゃう。じゃ、とりあえずCD貸すわってなって。」
トモ「そう宿題になっちゃう。はい今週CD10枚ボーンとかって。先ず僕の目標はメンバーに追いつくことだから。」
ユウ「あとは野外ライブとかで俺がちょっと若者の服とか着てくると。」
アキ「ちょっと違うなって?」
ユウ「や、キレる。なんだそれオマエって。」

−でも外見は大切だと思うな。ユウ「そうお客さんには受けはいいんだけど、ロックじゃないとか、女っぽいとか。一時皆合わせようって言って、僕も2人に合わせようとしたんだけど、似合わないし。」

アキ「そうライブでもなんか、納得いかない服着せられてもテンション下がるもんなー。」
ユウ「でも一応ライブの前、『今日これでいいよね』って、俺に聞いてくるんですよ。」
トモ「それあるある。どうこれ?とかって。」

−お客さんは若い子が多いんだから同じ視点から見れていいんじゃない?

トモ「そういうメリットってあるね。」 

−じゃあ他のメリットは?
アキ「威張れる。単純にね(笑)ちょっといい話するとホロッときてるんだよ。キマッタ、コイツら惹かれてるって。」
トモ「でもそういう引っ張ってくれるのって安心する。」

−やっぱ同世代とバンドやるのとは安心感が違うのかなー

ユウ「全然違う。進み方とかも違うし、俺の今悩んでる事とかの答えもきっと知ってるから、バンドの事とかじゃなくても他の事でも。」
アキ「可愛いよね、自分も昔悩んでた事で悩んでるから。息子みたいだよ。」
トモ「俺は弟みたいにされてる。アイス奢ってもらったり。そのかわり機材とかも一杯持つし、俺やりますって。」
アキ「ウソー、全然手伝ってくれんよ。世間知らずなところあるしね、うちのベース。練習すっぽかすし。後から聞くとさ、あー忘れとったーとかならいいけど、あー知っとったけど焼き肉食いにいっとったーとか、電話いれろよじゃーって。でも曲とかで僕でも思いつかない様な事やってくれる時あるし、その感覚がスゲーなって思う。」

−そうスゲーなって思って嬉しい反面、下から迫ってくるものに脅威を感じる時あるよね。でも自分にないものを持っているからこそ、お互いが、いいライバルとして刺激し合えるのかな。時には理解に苦しむ事もあるだろうけど。

ユウ「やっぱ世代が違うと生活とかもギャップありますからね。でも音楽の趣味とかもバラバラだけど共通する部分もあるし、そういうところからもいいものが作れたらなあって思います。」

 世代という難しいバランスの中で、思わず頭に血が上ったり、もどかしさにイラ立ったり、でも皆思考錯誤を繰り返しながら、新しいものに対する意欲を燃焼させている、というのがすごくよく伝わってきました。
 
 どうやら、この対談の当初の予定、「パラダイスの様な1h」という設定は、私にとって単なるパラダイスでは終わらなかったようですね。さあ皆さん、これからでも遅くはない。頼れるアニキと可愛いオトートを見っけに…DASH!