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<CD制作花盛り 仕掛け人に聞くその実態とは?!>

 一般的にアマチュアバンドの作品はカセットテープやCD,バンドによってはMD等のソフトを利用して皆さんのお手元に届いています。(ビデオもありますが…)  

 カセットやMDは自分達で簡単にダビングが出来るので、安く気軽に沢山の人に聴いてもらう事が出来ます。ただCDとなると…

 折角作るんだったら、曲数もいっぱい入れたいし、録音もいつもより時間をかけたいし、宣伝もいつもよりしてみたいし、でもプレス工場に発注しないといけないし、ジャケットや歌詞カードも作らなきゃいけないし…等など、いざ作るとなると、かなりの時間と費用がかかってしまう訳です。

 でも、この煩わしい作業が簡単に出来てしまえばなあ…という思いを聞いてか聞かぬか、名古屋市内の某スタジオで簡単にCDが作れるという情報を手に入れたので早速調査をしてまいりました。

−こんちはー大須便り編集部ですけどー

「よー来てくれはりました。まーこちらへ」

 と言われて別棟の個室に案内されると、そこにはコンピューターと小さなミキサーと印刷機のようなものが…。

−これですね!噂の機械は

「簡単に言っちゃえば、スタジオにあった機械で音をまとめて、ここのコンピューターでCDの音らしく加工して、その機械でレーベル(CDの表面の印刷)製造まで出来ちゃうんですわ」

(ここから機械の説明…難しすぎて割愛。とにかく名古屋には今までにないシステムで、あのグレイやTMRも使っているような物凄い機械のようだ。)

−で、なんでこんなに凄い機械を入れたんですか?

「東京や大阪でも徐々にこのシステムでアマチュアバンドがCDを作れるようになってるんですよ。『だったら名古屋にも入れたろかい!』って(笑)そろそろカセットで作品を出す時代じゃなくなってきているみたいなんで。」

−実際のところ、カセットテープだと録音した音質よりかなり悪くなりますもんね。

「CDだと作った時の音質とほとんど変わらないからね。CD−R(録音できるCDの素)も安くなったし、この機械のお陰でデモテープと同じ感覚でCDが作れちゃうんですわ。」

−という事は、これから沢山のバンド達がCDを出すようになりますよね。どんな世の中になっていくんでしょう?

「音質でいいわけ出来なくなるから、その曲や演奏の良いか悪いかが勝負になってくるんじゃないですか、じゃあ、あとはバンドのウデを上げてくしかないと…とても楽しみですね。」

 実際に問い合わせが殺到しているそうで、ELLに出ているバンドの名前もかなりあるようです。まさに「バンドシーン新時代へ突入」です。その中から早速チャレンジした3バンドにコメントをもらいました。


Photo 「この度ボクら4曲入り八百円のCDを出しました。(どうやらボクらが一番手みたいです)すでにテープとして発売した2曲と新曲2曲という内容です。

 今までのチェリーメーカーは暗めの曲が多かったけど、この4曲は、これからのボクらの新たな方向を感じる明るさに満ちた曲たちです。是非一度試してみて下さい。」

 チェリーメーカー Vo石井


「『CDを作るんです。』  なんてクリアな音なんだろう、それが初めてCDの音を聴いた僕の感想だった。ノイズ混じりの温かい音が、ロックだと思っていた。そして、今自分が出す音がCDになろうとしている。レコーディングの方法は、今までのデモテープの時と同じはずなのに、これが金色の円盤になると思うとドキドキする。このCDを手にした人達が、何を感じてくれるのか?是非CDを聴いて感想を聞かせてください。7月3日。配布しますから!」

 ワーニングバゴン Bキョーイチ


 「突然ですが、8曲入りファーストCD『マネキン』を発売します。今回このCDは新曲6曲を中心に、合宿で出来た曲と『グローリー』を2曲プラスしたハードでポップな内容に仕上がっています。とてもライブなCDで、少しずつ変わっていく今のエアストーンがたっぷりとつまっています。ぜひ一度でも何度でも聴いてみて下さい。そして、今、現在のエアストーンの世界、詞や曲を感じてみて下さい。じゃ。」

 エアストーン Vo・G松下正博