by みのう(THE CACTUS)
人間は誰でも自分の限界を知らない。知らないからこそ知りたがるのさ。僕もその中の一人なのさ。 とある夕方、僕は一人公園を走っていた。別に友達に電話して遊ぼうと言ったのに断られたからじゃないんだぞ!僕がいつもひまな人間だと思ってもらっちゃあ困る。ただ単に走りたかっただけなのさっ。 まあとにかく僕は走ったのさ。何せその日は昼過ぎまで寝ちゃったもんだから、体力がありあまってしょうがなかったのさ。何かしてないと今にもその辺の女を捕まえてレイプしちゃいそうだったのさ。 とにかく僕は走ったのさ。「走れ!メロス!」すると前方に犬の散歩をしている女を見つけたなではないか!別にその人がいる所は僕が走ろうとしていたルートからは外れていたけどなぜか僕は無意識に、いや意識的にその人の前を通ったのさ。 「か×△いい!」ん?何か聞こえたぞ?別に彼女に声をかけたいから戻るんじゃないぞ。何か僕に言ったのにそれを無視するのは失礼だもんね。 「あの、何か言いましたか?」 「うふっ、秘密、教えない。」 何い〜!秘密持ちの女か!僕はどこか謎めいた女が大好きさ。女子高生よりも好きだ!いや、う〜ん……。「どっちも好きだ!」 「いつもここで犬の散歩をしてるんですか?」 「え〜、うっそ〜キャハハ!」 おいおい何語なんだこいつの言葉は、日本語しゃべれるのか?なんか不安だな〜。 「私、見かけが華奢で体力がある男が好きなんですよ〜。」 おっ!ちゃんと日本語しゃべれるじゃないか。ん?もしかしてそれは僕のことか?イェーイ!また今夜もいただきかあ? よし、ここはまず軽く流してっと。 「ねえ、その犬ひょっとしてゴールデンレトリバー?」 「いいえ!ゴールデンリトリバーですっ!」 おいおい、そんなの別にどっちでもいいじゃねえか。ブルドックをポメラニアンと言ったならまだしも…。この女、しっかりしてんのかしてないのか分からんなあ。よし、話を元に戻してっと。 「ぼくは君にぴったりの男だ。どう?今からデートし・な・い?」 「いいわよ。じゃあ犬をここにしばっていきましょう。」 おいおい、いいのか?犬をこんな所にしばっていくなんて。犬の目がなにやら悲しげだぞ。まあいっか!そして二人は夜の闇へ…。 よし、なんとかホテルにたどりついたぞ。彼女は先にシャワー浴びてるし、今夜こそいただきだな。グッフッフッ。おっと、いけない、よだれが…。 「何してんの〜?早く始めようよっ」 OKハニー!今すぐ君をエクスタシーのど真ん中へいざなってあげよう! うおっ!何だ!どうした?体が動かんっ!なぜだ!ひょっとして夕方慣れない体で走ったからなのか?ええ〜い!まだまだ僕はこんなことではくたばらんぞ!動け〜体! 「ピキッピキッ」 あたたっ!痛て〜。動かん!くそ〜あと少しで彼女の秘密の花園が僕のものになるのに〜!諦めるかあ〜! 「ピキピキッ!」 「ちょっと〜何してんの?もういいっ!私帰る!後は一人でやってよね!」ああ…彼女が部屋から出ていく…。お待ちになってえー。今夜僕は自分の体の限界を知った…。 |