社説

能無しがCDを作る現実


 誰でもが簡単にCDが作れる。

ちょっと前ぐらいからテクノロジーの進歩著しく、楽器などまったく演奏できなくとも楽曲が出来てしまう。誰でもシンガー&ソングライター。

適当な言葉並べてがなりたて、コンピューターに喰わせると、カッコイイアレンジ何々風でもお望み通り。楽器が満足に弾けなくても下手でも何でも録音も出来てしまう。魔法の箱でちょいといじればアラ不思議。

最近のバンドのデモテープ、ホンモノとは似ても似つかぬお上手で、実際の演奏聞いてビックリ玉手箱。ギターやベースやドラムやはてはボーカルまでもがキレイにお化粧されて(やっぱりビジュアル系?)音程までも修正されて素晴らしい出来合い。

実際の演奏となればとんでもない、素晴らしくない出来。そんなバンド達がこぞってCDを出す。アマチュアバンドがコンテストに応募するだけならまだカワイイが、立派なメジャーバンドがまともに演奏も出来ないんでレコーディングに時間ばっかりかけて、ホンモノと似ても似つかないCDを作る。

CD聞いて来た人も話が違う、まともに演奏も出来ないんでびっくり仰天。テンションも無い演奏ではお客さんは増えるはずもない。青田刈りの人達も耳が悪いのか区別がつかない。そんな立派なテクノロジーを、出来の悪さをごまかすために使ってインチキ商品作って大量販売。才能の無さも見抜けないでごまかしごまかし商品作っても長続きするハズもない。

バンドもアマチュアのうちから機械でごまかすレコーディング覚えたらいつまでたっても嘘つきのまま。過剰包装で上げ底の自己満足もいいけど、ライブハウスにきてごらん。ホールと違って音響や照明でごまかしできない、生のままのホントのバンドがみられるから。CDもスタジオでごちゃごちゃやるより、いっそライブ盤にすればごまかしきかなくて良いと思うけどな。