寺岡呼人 「じっくりバンドサウンドを堪能したいな」

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―2/23(水)、待望のセカンドフルアルバム『日本に落ちてきた男』が発売になりますね。ジャケットも内容も、そしてこのタイトルもとてもインパクトがありました!このタイトルの由来を教えてください。
タニザワトモフミ「今回のアルバム、”作っってやるぞ”って気持ちで取り組んだんですよ。『第二期のタニザワトモフミ第一作目』ってぐらいの、今までと違う方向に・・・新しい場所に突入していくんだぞって気持ちがあって、それってつまり”ストレンジャー”じゃないですか。完全なよそ者。最強のよそ者って考えた時に、やっぱりエイリアンだと思うんですよ。『地球に落ちてきた男』という映画をご存知ですか?この映画で、デヴィット・ボウイ扮するエイリアンは地球で随分ひどい目に合うんですよ。それこそ人体実験されたりとか・・・。今回僕は、それぐらいの覚悟を持って変化したんだよ、と。ストレンジャーというのは不安もいっぱいだけど、その分期待と興奮もあって、それこそ僕が田舎から東京へ出る時みたいな気持ち、初心に戻ったような気持ちで作り出した作品だから、胸を張って『日本に落ちてきた男』というタイトルを付けました。

―第二期とご自身でもおっしゃる通り、ほんとうにガラっと印象が変わりましたね。この一枚に”自由”をとても感じました。
タニザワトモフミ「ありがとうございます。現場がとにかく楽しかったし、自由さっていうのは音楽の楽しさの一つだと思うんですけど、そういう部分はレコーディングの時にも追及したし、どの曲も振り切れたものでないといけないと思って。そういう気持ちがすごく強かったぶん、『そこまでやんのかよ!?』っていう行くところまで行った、楽しいオーラに溢れた作品になったと思います。」

―5曲目の『くたばれJ-POP』はかなりの振り切り具合でした(笑)
タニザワトモフミ「似たようなこと思ったことあるでしょ??みんな思ってるくせに言わないから僕が言いますよ(笑) でもポップだったでしょ?(笑)」

―そうなんですよ!ここまで毒っ気のある曲なのに攻撃性を感じなくて、嫌な気持ちにもさせない。これってタニザワさんの持ってるポップさだったり、声だったりが良い具合に和らげてるんだろうな、って。あと個人的に、『ブッ飛ばすぜ』の”焦るな、落ち着けよって、お前人生がどれだけ短いのか怖くならないのか”っていう歌詞の一節に、めちゃくちゃ共感しちゃいまして。実は、僕はタニザワさんと同い年なんですよ。同世代の男からのこの言葉に『タニザワさん!正にその通りだよ!!』って心の中で叫んじゃいました(笑)
タニザワトモフミ「そんなつもりじゃなかったんですけど(笑) でも、これを聴かせた僕の友人も『何か励まされたよ!』って言ってましたね。結構飲んだ勢いで書いたところもあって、それ故に本音だし、日々思うことですね。」

―今回の歌詞は、ストレートな思いや言葉をありのままぶつけられたような気がしました。素の言葉をたくさん投げられた、と言いますか・・・
タニザワトモフミ「それはすごい嬉しいなぁ。パッと浮かんだ言葉そのままではなく、そこには当然それを研ぎ澄ます作業もあったんですが、今までの倍近くそこに時間を割きましたね。今回一番思ったところが、それぞれの曲にちゃんとテーマがないといけない、ってことだったんですよ。何となく出来ましたじゃなくて、感覚的に出来ましたとかそういうのでもなくって、意思を持ってその曲に取り組みました。芯を持って、その上でこのテーマをちゃんと表現できるんだろうか、ってところで『そうだろ、そうじゃねぇだろ』っていう自分の中の葛藤がすごくありましたね。そういう作業の中でキレイにしようって方向に行くと、やっぱり離れていくんですけど、僕はより脳ミソの中心に近づくように時間をかけた、というか。だから、思いついたままって言われることは、僕にとっては物凄く嬉しい言葉です。」

―あと昔っからそうなんですけど、アルバムって1枚通して聴けないタイプの人間でして。
タニザワトモフミ「僕もそうなんですよー。聴けねーなーってアルバム多いじゃないですか。イチ音楽ファンとしてすごくわかります。」

―でも、これは違いました!次に何が出てくるかわからない感じが楽しみで!
タニザワトモフミ「アレンジも散々遊びましたからね。今の曲って似通ったアレンジが多いし、曲が長いんですよ。うちのプロデューサーもエンジニアも同じことを感じてて。だから、”僕らが欲しい音楽を作ろう!”って気持ちで作ってたところもありますね。ほんと自分でも振り切れたと思うし、批判される覚悟というよりは、批判されてみたいぐらいの気持ちがあるんです。」

―じゃないとこれは完成できないですもんね。
タニザワトモフミ「『あー、出来ちゃったなぁ。さ、覚悟しよ♪だってこれいいもん』って感じでした(笑)」

―それでは3/27(日)ell.SIZEにて行われるワンマンのお話をお聞きします。これが名古屋初ワンマン!!その構想ってもうタニザワさんの中で出来上がってるんでしょうか?
タニザワトモフミ「すごく無難なことかもしれないですけど、この作品はかなり作りこんだので、これを完璧に再現するってライブをしないし、そもそも僕は再現するってライブをすることがないですから、ライブならではの、この振り切った作品を更に振り切れる方法をライブで模索したいと思ってて、正に今ツアーをまわってるんで、完成度の高いライブを見せられたらいいなって思ってます。ツアーファイナルとして、渋谷のクアトロでワンマンなんですけど、両方のワンマンを最高のものにしたいと思っているので、頑張りたいと思います。」

―『結婚です』がどうなるかすごく興味があります!
タニザワトモフミ「・・・どうするんでしょうね?(笑) もうやんないかもしれないですよ(笑) あと、『OK』の数字の羅列を言えるのかもわからないですよね(笑)」

―『OK』はほんと遊び心満載ですよね。”歌詞なんて適当でOK”って歌詞があることにビックリしました。
タニザワトモフミ「まぁでも、その適当さは一番脳ミソに近いところだと思いますよ。最初のひらめきに勝るものなしって僕の理想なんですよ。そうあることが一番自然だし、よりクリエイティブだと思うんで。それが理想って意味で、”歌詞は適当でOK”だって言える人間になりたいな、って願いを込めて書きました。」

―個人的には、これから音楽をやろうって人たちにすごく聞いて欲しい曲だったんですよ。ひらめきでも自分の思ってることを吐き出せばいいんだよ、って背中を押してくれてる感じがしたんですよね。僕でも書けるんじゃないか、って気分になりましたから(笑)
タニザワトモフミ「みんな書けるし、下手だってライブしたければやればいいんですよ。やりたい気持ちだけで動くことは間違いじゃないですから。色んな意味でブレーキをかけるものが多いとは思うんですよね、世の中に。そういうのは破壊すればいいんです。特に僕が今回やりたいことやったから(笑)」

―本当に色んな人に聴いてもらいたいアルバムですよ!
タニザワトモフミ「たくさんの人に笑ってもらえたら嬉しいなー、って思います。自分で胸張って言えちゃうぐらい、このアルバムは日本で一番振り切れてる自信があります。是非、聴いてください!」

写真タニザワトモフミ 2nd Full Album
「日本に落ちてきた男」
2011年2月23日(水) Release!
¥2,000(tax in)/ VPCC-81692

「泣けて 酔えて 笑えて 感動できる」最高の音楽!

「君に届け 2ND SEASON」オープニング主題歌「爽風」を含む全12曲収録
初回特典は、君に届けオリジナルステッカー封入
CD付録には、竹内修 氏によるライナーノーツ入

 

インフォメーション
 

3月27日(日)@ell.SIZE
タニザワトモフミ 名古屋に落ちてきた男

open17:00 start17:30
前売\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!

 

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