今や名古屋を代表する若手成長株バンド、SPYAIR。この名前を目に、耳にした方も多いのではないでしょうか?2005年の結成以来、栄公園でのストリートライブを中心に着実に動員を伸ばし、今年に入って[ジャパニケーション]、「感情ディスコード」という2枚のシングルを発売。と勢い増すばかりの彼等。12/28に自主企画イベント”Home in One”を開催されるという事で、現在学園祭ツアー中のVo. IKEくんにアツいアツい思いを語ってもらった。 ―インタビューって形で話するのは初めてだから、SPYAIRを知らない人たちのために、IKEくんから見てSPYAIRってどんなバンドなのか、ってことを紹介してもらってもいいですか? IKE:「まず第一に、大きく括るとすれば”ロックバンド”ってところは外せないですね。だからといって、ロックの中でも”ラウド”だの”ハード”だの”ポップ”だのって色んなジャンルがあると思うんですけど、その枠全てにはまれるようなバンドだと思っていて、あえて言えば”ロック”という音楽の大きいジャンルの中で大きくやっていきたいと思ってるんですよ。何事にも枠組みに捉われたくないバンド、なんですよね。ほんと自由に考えるバンドなんですよ。それと、とても飽き性なので、狭い枠組みの中には留まれない、ってのも大きい要因ではあるんですよ(笑)あと、SPYAIRとは何ぞや?ということを説明するなら、”人の固まり”って思ってまして、僕らメンバー5人が真ん中にいて、僕らを囲んで、応援してくださるファンの方・・・ファミリーと呼んでるんですけど、そういう人たちの集合体がSPYAIRなんだと思ってます。昔は『俺がSPYAIRなんだよ』ぐらいのこと思ってたんですけど、今は『皆がいてこそのSPYAIRなんだ』って思ってます。」 ―今言ってくれたこと、すごくわかるなー。チラシとか対バンを見て始めは『ラウド系のバンドなんだろうなー』、って思ってたんだけど、何度も見るようになって、『あ、これは違うな。もっと広いバンドなんだ』って思うようになったんだよね。 IKE:「昔ってやっぱすごく固かったんですよ、考え方が。僕らラウドの中で揉まれて音楽が成長してきたので、自分らのことを”ラウドだ”って自然と思っちゃってたんですよ。だけど世の中には”ポップス”ってのもあるし、”ヒップホップ”ってのもあるのに、それをやらないのはもったいないじゃないですか?だからSPYAIRは音楽をやっているバンドであって、狭い世界でピタってはまる事はしたくないし、できないんですよ。」 ―それは、曲がポップだったりキャッチーなものが書けちゃうからだとも思うんですよ。 IKE:「意識的にも書きたいって思ってますからね。」 ―だけどそれって、思ったからってみんな出来ることではないと思うんですよ。アコースティックでもちゃんと聴けるバンドってのは、どんなジャンルにでもなれる、って思ってるんですけど、前にIKEくんが調子悪くしてる時にアコースティックで出てもらったじゃないですか?あの時のライブが凄く良くって・・・ IKE:「(照れ笑い)あれから結構時間は経ちましたけど、あの時初めてわかったんですよ。自分らがこういうことも出来るんだー、ってことが。歪みがなくたって音楽が出来てることが嬉しかったですね。ってことは、もうちょっと広がれるんじゃないか、伸びれるんじゃないか、ってあの時に感じましたね。」 ―文字通りの”怪我の功名”ってやつですね。 IKE:「そうですね(笑)」 ―そういえばお客さんの層も、すごく幅広いですよね。 IKE:「僕ら、ずーっと栄の公園で野外活動してきたじゃないですか?そこにいた方たちってのが、年齢に縛られてる人たちじゃないんですよね。ライブハウスだとどうしても年齢層が若めになってしまうじゃないですか?ライブハウスは、行動力がある方しか辿り着けない場所だと思うので。全年齢に対してガツガツ攻めていってるわけではないんですけど、おじいちゃん・おばあちゃんだって喜ばせてあげないといけない、って思いは、野外活動を通して自然に培ってきたものなんじゃないかな、って思います。例えばライブハウスにしても、PA(音響)さんがいるじゃないですか?PAさんは決してお客さんではないですけど、僕はPAさんにも歌ってるんですよ。だって僕らの音楽を聴いてくれてるわけだから。一生懸命伝えなきゃ、って。ライブハウスだろうがストリートだろうが野外ステージだろうが、そこにいる全ての人に対して一生懸命伝えなきゃ、って思いは他のバンドには絶対に負けないです。」 ―素晴らしいじゃないですか。そんな中、年末にイベントが決まってますね。FITSALLで、”SPYAIR presents「Home in One vol.2」”。これはどういう意味なんですか? IKE:「これは”ホールインワン”を文字ったものなんですけど、僕らが作り上げる空間は、SPYAIRのホームだと思ってるんですよ。先ほどもいったんですけど、SPYAIRってのはSPYAIRが好きな人たちの集合体。でも、その集合体を作っているのは1人1人じゃないですか?ホームを作り上げてるのは1人1人なんだよ。だからみんなが・・・1人1人が大事なんだ、って意味が込められています。」 ―お客さんも含めてみんなで作るライブだ、と。内容的には何か考えてますか? IKE:「基本にあるのが、僕らとたくさん触れ合って楽しんでほしいんですよ。それで前回は、メンバーがDJやったり、バーカウンターに立ってみたりして。メンバーを使ったアトラクション的なものをいつも考えているんですよ。今回はもっとグレードアップして、可能な限り色々やりたいな、って思ってます。」 ―じゃあ最後になっちゃうんですが、オオスプレスを読んでくれている方に一言お願いします。 IKE:「僕らは正に大須・栄付近で活動してきたバンドなんですよ。この界隈はほんとホームだと思っているので、何かやるときは栄付近・大須付近でやらせていただくことは間違いありません!!この媒体を使って企画もやってみたいし。・・・もうほんと、よろしくお願いします!!って一言に凝縮されちゃいますが、まずは12/28、ell.FITSALLでお待ちしてます!!」 |
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SPYAIRの次回ライブは・・・ |
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