オクノ食

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第18回

この間The Policeが再結成して久々に来日した。こう書くとまるで行ったかのような感じですが、全く行けず(泣)。。。The Policeが出てきた頃、奥野は音楽というものに真剣に興味を持ち始め、当時のNEW WAVEという音楽の洗礼をもろに受けて、こんなかなり異端な人間になってしまった。そういう意味でもやはり体験したかったなあ、よかったらしいし...Police...残念。
当時(1980年)音楽は凄かった。60年代のサイケミュージックシーンのように新しいものがどんどん生まれていた。NEW WAVEというシーンはPUNKムーヴメントの流れから出てきたものだが、当時中学生の奥野はPUNKにはまだピンとこなかった。PUNKミュージックはオーソドックスなただのロックンロールに聞こえた。それよりもPUNKの熱の部分を持ち、もっと音楽的に過激なNEWWAVEのほうが格好良かった。その上、雨後の筍のように面白いバンドがイギリスから続々と出てきたし、毎日が刺激的な日々であった。
しかし今思うと、世間はニューミュージックブームで、教室の後ろでは毎休み時間に当時のイケメン達がフォークギターを弾いていた。それをよそ目にスロッビンググリッスルというノイズバンドの写真を下敷きに入れていたり、学生カバンにはスペシャルズ、ポリス、とホワイトペンで書いてたり、ま、松本伊代の写真も持ってましたが...ちょっと痛い中学生でした。日本でも東京ロッカーズと呼ばれる流れや、新たな音楽を模索し実験していたバンドも多く興味深かった。とにかくみんなが新たな面白い音楽に飢えていた時代だった気がします。
奥野がNEW WAVEシーンで特に惹かれたのは、フライングリザースというバンドで、デビッドカニンガムの1人プロジェクトなのですが、テープの切り貼りによる自力サンプリングだったり、ダンボールをドラム代わりにしたり、素人をボーカルで使ったり、そんなめちゃめちゃな「サマータイムブルース」のカバーがヒットしたり...プロじゃなく技術でもなく、発想によりカッコイイ、面白い、他に無い音楽が生み出す事も出来るんだということを教えてもらった。その姿勢が奥野にとってのNEW WAVEであった。NEW WAVEはジャンルじゃなく姿勢だったっという事です。その姿勢はもちろん、今の自分にも反映しているし、多分これからもその姿勢でやっていくんだろうな...Police来日に際して色々思い出したので、ここに記しときます。

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