PERSONZ

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ELL30周年も気付けばもう折り返し地点。7/28、PERSONZがお祝いに駆けつけてくれます!そこで、今月はボーカルのJILLさんがインタビューに応じてくれることになりました。
ただ1つ問題が・・・。今回のインタビュアーである私は、実はお名前を聞いたことがあるだけというど素人・・・。それならば素人なりの観点でインタビューを行おうと、「新世代がPERSONZに興味を持つように!」というテーマを掲げ、今回のインタビューに臨みました。


―今回、インタビューさせて頂くに当たりPERSONZの音源をいくつか聴かせていただいたのですが、PERSONZの魅力は、JILLさんの声、聴きやすいメロディー、そしてそれを最大限に生かす楽器隊だと感じたのですが、ご自身ではどのようにお考えでしょうか?

JILL(Vo):「んー、自分達の、人が見て思う感じはよくわからないですけど、やはりPERSONZの核を成すメロディーと、私も良いも悪いも個性がある方なので、そのヴォーカルスタイルと、バンドの3ピースという最低限の形ではあるけども、ストレートなロックもあれば、表現として本田くんが織り成す和音感やエフェクト感もあって、ある種オーケストレーションぐらいまでいっちゃう様な広がりを感じさせる時もあるし、なんかこれって最初に4人になって始めた頃に実は、基盤がもうすでにあったんですね。なんともこのバランスが絶妙なんでしょうねぇという・・・」

―言葉が適切ではないかもしれませんが、決して今の流行の音楽ではないと思いますが、メロディーがスッと入ってきますし、流行ではないからこそいつまでも色褪せず、普遍的に聴かれ続ける音楽だと思いました。

JILL:「全然最初から変わってないんですよ。昔の曲を聴いても古臭いとか思わないし。世の中には時流時流で作っていく音楽の作り方もあるんでしょうけど、うちはオリジナリティー重視で昔から流行に左右されない作り方だったのでそこは変わっていませんね。」

―入門者用のオススメCDなどがあれば、ぜひ教えていただきたいのですが

JILL:「それはやっぱり『NO MORE TEARS』ですね。これがうちのバンドブームにも伴って一気に世間に知られたアルバムなんです。アルバムとしても良い作品です。その中の曲は今でもほとんどライブでやってますね。」

―中でも『DEAR FRIENDS』はバンドの代表曲のような印象をうけたのですが。

JILL:「再録音という形で『NO MORE TEARS』に入ってますね。バンドとしてはかなり思い入れのある曲で、無理やり作り上げた曲でもなく、自然にできたのですが、当時のエピソードもからんで、メンバーが一丸となってバンドで頑張って行こうって時の曲であるので・・・なにか特別に伝わる波動があるんでしょうね」

―今回(7/28)『DEAR FRIENDS』を演るご予定はありますか?

JILL:「これやらないで終われない(笑)なんか消化不足みたいな・・・」

―今回はアンコールの曲を、リクエストで募ってるんですよね?

JILL:「そうそう、そうなんですよ。名古屋は一昨年の暮れだったかな?『ELLで聴きたいあなたのリクエスト』っていうライブを一度やったんですよ。非常にそれがよくて、メッセージをMC代わりに私の方で読んで紹介したんですよ。そしたらそれがすごくおもしろかったていうか『あー、その感じわかる!』という感じで、ファンの方の思い入れがすごく伝わって、お客さんと良いキャッチボールができたので、今回再度、東京と名古屋でやってみようかなって。現在うちのサイトでメールで受けつけてまーす!」

―やはりそれが励みになったりしますか?

JILL:「もー、励みというか毎日練習(笑)あー、この曲かぁ、みたいな(笑)古い曲の方が覚えてたりするんですよね。新らしい曲の方が『あらっ?』ってなったり(笑)アンプラグドライブってのがありまして、今回はそれのアンプにつないだ方のベストっぽいのをやりたいなって。ベストって言っても17枚もアルバムあるからね(笑)1曲づつ選んでもかなり曲があるので、皆さんリクエストを言ってくれ!言ってくれれば練習しよーみたいな(笑)」

―さて、結成から23年経った今も新しい楽曲を生み出しておられるわけですが、歌詞はどういった時に作られ、また煮詰まったりとかは・・・

JILL:「最初の頃は、自分が結構ドロップアウトな人間だったので、学校とか行っても続かないし、どうしたらいいのかわからないティーンエージャーの時代で、自分を叱咤激励する歌が多かったんですけど、ずっと20年続けてきた時に、やっと聴く人に伝えらることを意識した詩にはなってきたというか・・・。それと、これだけは昔からこだわりはあったんですけど、「ロックの歌詞=メッセージ性」っていうのは、なくてはならないものだとは思っているので、それだけは変わらないですね」

―名古屋での思い出を教えて頂きたいのですが。

JILL:「すごく思い出があるのは、レインボーホールの翌日にELLでシークレットライブしたんですけど、シークレットにし過ぎて全然来ませんでしたよ、お客さん(笑)レインボーホール満席なのになーみたいな。」

―ところで、新しい音源のリリース予定はあるんでしょうか?

JILL:「一応、今回のツアーが終わったあとの秋に制作予定です。」

―ということは、もうすでに温めている曲が何曲か・・・

JILL:「んー、温める温めないじゃなくて、たぶんスルっと出てきちゃうと思う。最近の(アルバム)ミラーボール、ファイヤーボール、アンプリファイアーなんかは・・・その辺から歌詩やタイトリングなんかいいんですよ、すごく。スッと出てくるんで。曲を作る云々の苦しみはまるでないので、たぶんやる時期が来たらすぐ出来ちゃうと」

―それでは最後にオオスプレス読者の方に一言お願いできたらと思います。

JILL:「いつもELLに行った時は大須を散策するんですけども、道で会ったら声でもかけてください(笑)名古屋は第2のホームタウンとしてですね、ほんとその辺よく歩いてるんで(笑)行った際には見つけてちょ、みたいな(笑)」

―(笑)本日はありがとうございました。

インタビュー内でもお話しされていたように、今回のライブはベスト的なものになりそう!往年のファンの方はもちろん、興味があるけどまだ迷っている方、私のようにPERSONZ初心者の方でも一見の価値有りなライブになることは間違いない!!
23年のキャリアを持ちながらも、新音源の発表を匂わせ、まだまだアグレッシブなPERSONZ。流行のバンドに目を向けるのもいいけど、たまにはベテランのバンドも味わってみたらいかかでしょうか?
長く愛されるのには理由があるんです。


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