6月28日(木)@ell.FITSALL.fringe tritone

1月28日、ell.FITSALL 。会場では「今夜も呪いの幕が開く」が流れ、観客は手拍子をしながら、彼女らの登場を待っている。この日はビジュアル系バンド7バンドによるイベントで、その5番目に登場するのは、出演バンドの中ではやや異色の雰囲気の犬神サーカス団。ステージには何やら漢字の書かれた真っ赤なのぼりが左右に1本ずつ立てられている。

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SEが終わると同時にライトが当たり、ついにライブが始まる!ハイテンポなシャッフルのリズムの1曲目は「妄想天国」。ドットドットドットドット〜…ってあれ?バスドラがたくさん鳴ってる!これはなんともメタル心をくすぐるバンドだ!と心を持っていかれているうちに、ボーカルの犬神凶子を筆頭にして、みんな腕をフリフリ踊っている。

1曲目が終わり、「こんばんはっ!」とポーズを決めてから、ここで何やらドラムの犬神明から話がある、と。「きょう蒲焼きを食べました。これウナギじゃなくてアナゴやん!」…会場が静まり返る。不穏な空気を察して今のボケ(?)の説明をしようとする犬神明だが…、「今のは何が面白いかというと」「今宵お目にかけますはー」と割って入る犬神凶子。会場爆笑。結局オチの意味がよくわからないまま始まった曲は「小悪魔エレジー」。ミドルテンポでの三連符の裏打ちに思わず体が動く。犬神凶子が哀愁を帯びたいやらしい声で歌い上げる。

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ここで次回ワンマン(!)ライブのお知らせが。3/31(土)、場所はここell.FITSALLにて!どうやら、今年はワンマンとかやりまくって、「ああ、あの社会派バンドね!」って言わせたいとのこと(笑)。「最近だと、いじめを苦に自殺とかね……ほら、社会派!」会場爆笑。そんなMCの後の曲は「屈辱の悲哀歌」。「深く傷が疼く」「犬畜生なのか」という歌詞の連呼に少し気分が重くなってくるような…。会場も今までとは違う重い空気に包まれる。

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イメージ社会派な一面を見せたところで、間髪入れず4曲目は「都合のいい女」。江戸っぽいいなせな曲調にのって、曲名の通りの物語が歌われる。この辺りも社会派? 続けて「あたいといっしょに歌いましょう!」と「犬神天国」が始まる。聴こえてくるのは「♪ヘーイヘイヘイ、ヘーイヘーイ!」と「○○天国」といえばのあの曲。最初は顔を見合わせていた観客も、2回3回…と繰り返すうち、一緒になって歌い、会場中が一体となった。途切れることなく、最後の曲となるのは「赤い蛇」。ハイテンポロックナンバーで観客はまたノリノリだ。犬神凶子の煽りに観客は手を上げ、頭を振り応える。そして、曲の終わりの決め直前のドラムソロにもうひと興奮させられてからライブは終了、ステージを去って行った。ぶっちぎるだけではない陰陽の効いたステージを、30分という短い時間の中に凝縮させたライブだった。

さて、犬神サーカス団は、MCでも言っていた通り3/31(土)にまたell.FITSALLにて、今度はワンマンをやりに来てくれる!予習復習にはまだたっぷり時間はあるし、もう予定は決まり!彼女らのライブを観てアナタも社会派、ステキな4月を迎えよう!

インフォメーション
 

3月31日(土)@ell.FITSALL
「犬神サーカス団の春爛漫〜名古屋編」

open17:30 start18:00
前売\3500 当\4000(without drink)
Ticket 3/1 on Sale!!

 

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