元プリンセス・プリンセスのギタリスト、作詞家としても知られる中山加奈子さん率いるVooDoo Hawaiiansが4年振りの新作発表＆全国ツアーという事で、当然オオスプレスとしては見逃せる訳もなく、突撃電話取材となりました。いやはやいやはや、電話口の向こうの彼女の声は、完全にロック少女、ロックキッズなのでした。それでは二人のハノイロックス好きのバンドマンによる、ロックンロール談義の始まり始まり〜。
―ニューアルバム「4our」を聴かせて貰ったんですけど、結論から言ってかなりの力作なのではないかと。御自身の手応えとしてはどうですか？？
中山：わぁ。ありがとうございます！！手前味噌になっちゃうんだけど、今回は本当に良いのが出来たねってメンバーとも言い合ってるんですよ。だから手応えもアリアリですね。
―正にロックンロールど真ん中・・・ていうかハノイロックスですよね！！僕洋楽初体験がハノイだったんで、思わずニンマリでした（笑）
中山：それは私にとっては一番の褒め言葉だよ〜。いや〜VooDoo Hawaiiansでハノイを感じてくれたかー。嬉しいなぁ。具体的にはどの辺？？
―いやー、一曲目のイントロが始まった瞬間です（笑）後これオーバーダブ無しですよね？？今ってジャンル問わず殆どいないから、マジ新鮮でしたよ。
中山：まぁちょこちょこはしてるんですけどね。でもCD聴き込んでからライブみても、音数の差にがっかりとかは、させないと思いますよ。
―しかも曲調はバラエティに富んでいるという・・・。9曲目のポエトリー・リーディングがマジ強烈ですよね〜。
中山：あの曲はギターの澄みちゃんの案でヴェルベット・アンダーグラウンドとかを意識したんです。私は日常的に詩を書いてて、元々あの曲用って訳じゃなかったんですよ。で、去年から私一人で弾き語りライブをやってまして、その時に演ってたんですね。そしたら澄ちゃんがVooDooでやろうって。
―全体的に歌詞、めっちゃ良いっすもんね。音は勿論凄いロックなんだけど、詞が微妙に胸キュンだなぁと思って・・・。それが凄いVooDooのオリジナリティになってますよね？？で、その辺も皆気付けよと（笑）僕なんかは思うわけです。
中山：ありがとうございます！！嬉しいなぁ。言葉は私にとって凄く大切なモノなんです。それは昔からですけど。その弾き語りライブの時限定で、自費で出した詩集も販売してるんですよ。で、その売上げを寄付してるんです。
―うわー、良いっすね！！前作から4年ぶりでけっこう間隔が空いてるんですけど、それはメンバーチェンジがあってという事なんでしょうか？？
中山：勿論それもありますし、結成からずーっと突っ走ってきたので、普通に小休止って感じでした。まぁ非常に濃い活動をしてきたので。
―確かに濃いです（笑）だって、アルバムを2年間の間に3枚、ハノイのトリビュートに参加＆共演。New YorkのCBGBでライブ、Dr.FEELGOODのオープニングアクト、クラッシュトリビュート・・・。
中山：その辺はね、ウチらは凄い恵まれてるんですよね。私は音楽の神様からのプレゼントだと思ってるんですけど。まだ続けて良いんだぞって。ハノイは凄い感動したよ！！マイケルモンローって凄い大きいんだよね。知ってると思うけど。
―羨まし過ぎて、言葉になりません（笑）前の音源も聴かせて貰ったんですけど、前はもっとガレージパンクっぽい感じでだいぶ変わってますよね？？
中山：まぁメンバーが変わったっていうのも勿論ありますし。今回はねぇ、もう本当に自分が好きな事を演り切っちゃおうと思って。もうそうゆう時期だろうと。逆に何かをしちゃいけないとかって、ロックじゃないよなって。何でもアリがロックだろうと。前はねぇ、自分がどう見られるかとか、けっこう気にしちゃってたんだよねー。
―加奈子さんって最近の洋楽とか聴きます？？
中山：んー。そんなに詳しい程ではないかな。なんで？？
―いやー、ていうのは「4our」を聴いて凄い今っぽい音でもあるなぁと思ったんですよね。無意識だろうなぁと思ったんですけど、これってイギリスの若い奴等が出してる音に近かったりするんですよ。
中山：例えば？？
―ストロークスとか。
中山：あ、ストロークスとかハイヴスは好きだよ。そうかそうか。
―だから、若い奴等に聴いて欲しいなぁと思って。ていうか、好きになる奴いっぱいいると思います。
中山：嬉しいね。年齢不詳って事で（笑）
―良い意味でティーンエイジミュージックって事で！！さてさて、8月18日（金）のell.FITS ALLでのライブはどんな感じになりそうです？？
中山：まぁ、今回のアルバムがどうしたって中心になってくると思います。前は勢いだけでガーッと行く感じだったけど、今回はもうちょっとバラエティに富んだ感じになるんじゃないかな。後、うちらはライブの見た目も大事にしてるから・・・、派手派手な感じで・・・。その辺も注目して欲しいですね。
―名古屋のイメージとか思い出って何かあります？？
中山：だって私達全員ELLのファンだし、大須が好きだし、コメ兵が好きだし、大須のお好み焼きが大好きだもん！！
―ありがとうございましたー。
インタビュー中何度も「ありがとう、嬉しい」を連発してた加奈子さんだったけど、お礼を言いたいのはこっちの方だ。大先輩がこんなに瑞々しい新作をリリースしてくれたのだ。僕は嬉しかった。ライブがさらに良いのはVooDooの場合必然である。CDの音がそう言っている。こうなりゃ熱い夏には熱いロックって事で！！早く8月になれっ！！！！
