三上淳の激情ロードショー
第九回


筆者近影

 エロカメラマン。ウェルカメレオンとなんか似てるなと気づいた今日この頃。深夜何気なくテレビを観ていると、かなり露出の多い過激な衣装の杉本彩をモデルに、なんとあの草野仁が撮影をするというシーンを目撃してしまった。普段「ザ・ワイド」や「ふしぎ発見」に見る司会草野仁とはまるで違い、ファインダーを覗く彼はすっかり杉本彩の魅力にとりつかれたように固まってしまい正に「仁くん人形」と化していた。初めはくだらない企画だなと気楽に観ていたが、真面目なイメージの強い彼のその姿には何か哲学的なものを勝手に感じ夢中になってしまった(余談だが彼は格闘家という意外な一面も持っている)。

 エロスやサイケ、バイオレンスなど社会的にはあまり受け入れられにくいエッセンスは芸術において必要なものとおれは思う。そういうニュアンスを含んだものは一歩間違うと犯罪を誘発するきっかけにもなってしまうし、受け取る側のモラルも問われる高度な芸術だ。そのすべてを網羅した史上最高の問題作がスタンリー・キューブリックの「時計じかけのオレンジ」という映画だ。PTA会長にはオススメできないが…。かなり過激だし捉え方は人それぞれだろう。ただこの映画を愛する一人として、おれなりの解釈で述べさせてもらう。

 そもそも映画や音楽や絵画や本に答えを求めるのは大きな間違いだ。ドラッグの映画を観てドラッグをやる。自殺の本を読んで自殺する。バカモノ!これでは芸術の存在する意味がないではないか。最近おれと同じ青森出身の男が少女監禁で捕まったがあんなのはアホの真骨頂だ。社会のしくみには不必要なものでも人間の本能的な欲求を満たすために芸術があると思う。その衝動がそもそも過激で禁断で難解だと解っていながら芸術家たちは必死で美しく表現しようとしてるんではなかろうか。必ずしも適切なものばかりとは限らんが、だからと言って真に受けてどうする。芸術は本能と本能の高貴な対話でありたい。

 「時計じかけ〜」が未だに名作として語られるのは単なるファッションとかではなく、その禁断のモラルを多くの人間の本能が認めたからだろう。ロックバンドにとってもエロスって大事な資質だ。おれもそれを大事にしたい。「ウェルカメエロいな〜」大いに結構!そう、そんなエロカメ…ウェルカメレオンのニューシングル「777」が7月7日に発売決定!みんなの感性に、本能に訴えかける一枚になることを願っております。

インフォメーション
 

ウェルカメの次回ライブスケジュールは…
7月19日(火)@ell.FITSALL
THE WEL-CHAMELEON presents『777』発売記念「FREE on FREE #2」
with 九龍、OCTOPUS、井垣宏章、GRiP
open18:30 start19:00 前売\2000 当日\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!

詳しくは彼らのHPをチェック! http://welchame.nobody.jp/

 
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