LUNKHEAD

2ndアルバム「月と手のひら」が5/11にリリースされ、現在ワンマンツアー2005「月とすっぴんツアー」へ向けて準備中のLUNKHEAD。今回はボーカル&ギターの小高 芳太朗にいつも熱いLUNKHEADのライヴについての話を中心に聞いてみた。

―2ndアルバム「月と手のひら」がリリースされて2週間ほどたちますが反応はいかがですか?僕が聴かせていただいた感じでは一枚目の「地図」の時よりも、より広いフィールドで勝負し始めたな、と思ったんですが? 簡単にいえばポップになったっていうか。

小高:そうですね、楽曲自体のポップ感って部分ではむしろ前のほうがポップであったかなって気はするんですけど、メンバーそれぞれの技術面の向上で聴きやすくなった分今回の方がポップに聴こえるのかなってのは自分達の中ではありますね。

―なるほど、やっぱりLUNKHEADっていうと音源もライヴ感を前面に押し出している印象なんですが、今回もそういった路線は引き継いでいますよね?

小高:そこは前回よりも今回の方が意識したところかもしれないですね。今回は曲を作っていく段階から、どれを一番聴かせるべきかっていうのを考えながらやれたので、ライヴ感ってのもそこからでてるんだと思います。

―今まで名古屋でかなりの本数のライヴをやってきたと思うんですが。

小高:そうですね、名古屋は東京以外では一番多いかもしれないですね。

―どうもうちの社長が名古屋のバンドと間違えて毎月呼んでたっていう噂もあるんですが(笑)

小高:そうそう、愛媛と愛知を間違えて・・・

―で毎月(笑)

小高:(笑)僕らも最初間違えられてることに気付かなくて、「すごく沢山よばれてるなー」って。

―でもそこでお客さんが順調に増えてきたってことはLUNKHEADのライヴにそれだけ人を惹きつけるものがあったからだと思うんですが、ライヴに対する意識ってのはやはり高いですか?

小高:そうですね、やっぱりそれはこうやってメジャーになる前はライヴが活動のほとんどで、自主音源ってのもやっぱり客寄せの為のものだったので、今もやっぱりそういう感覚はありますね。ライヴの為に、というか。

―なるほど、でも最近ライヴで勝負できるバンドって少なくなってきてないですか?

小高:僕も去年一年間で諸先輩方のライヴを方々でみさせていただいて、しかもそれは対バンとして同じフィールドに立って見せつけられて、やっぱりお客さんとして行ってた頃とは全然違う感覚で、なんか俺もこうなりたいなっていうか、本物ってこういうことなんだなっていう。曲がいいとか、質がいいとかって以上に、その人間力で感動させる人達にたくさん出会って、それで自分らのライヴのありかたを考えさせられましたね。例えば、すごい出会いだったなって思うのはフラワーカンパニーズと、あと、ハイロウズですね。

―その二つのライヴは凄いですよね。ステージからお客さんを引き寄せる力っていうか・・・

小高:同じ事を言われても、ある人が言ったら「何いってんの?」って事でも、彼らが言ったら「あーそうか!」って思っちゃうような。

―そういう説得力っていうかオーラっていうか。

小高:そういうバンドになりたいってのは凄くあったし、なにが僕らと違うかって言ったらそりゃあもうキャリアも随分違うけど、そこはもう「覚悟」だなあと思ったんすよね。

―なるほど。ちなみにライヴ中って何を考えてますか?

小高:何考えてるんすかねー。あんまり、憶えてないですねー。まあ、時々「冷静になれ、冷静になれ」って自分に言い聞かせるときはありますけどね。調子いいときほどなんにも考えてないかもしんないですね。

―あーそれっていいですね。そして、今回このワンマンツアー「月とすっぴんツアー」が10本控えてるわけですが、10本の中で名古屋はわりと後半戦だと思うので、それはもう・・・

小高:脂の乗った・・

―LUNKHEADが観れるんじゃないかと。

小高:はい。

―そして会場限定音源「play at the CROSSROAD1[1999-2000]」というのが発売になるんですよね?これは昔の曲を録音し直したものになるんでしょうか?

小高:そうです。今のLUNKHEADの4人で初めてライヴをしたのが1999年の春で、それはもう思い出作りの為の一回きりのライヴだったんですけど、2000年に東京に集まって、またやろうよってこうダラダラっと始まったときの一番最初に作った3曲が今回入ってます。

―これはかなりのレアモノになるんではないかと。

小高:うん、レアだと思います。

―初回プレスで販売終了ということで、最後まで残ってるか心配なファンもいるんじゃないかと思うんですが、ぶっちゃけ何枚くらい作ってるんですか?

小高:それは、ぶっちゃけ・・・秘密です(笑)

―秘密ですかぁ(笑)わかりました。それでは最後に、今回の名古屋も盛り上がる事は必至だと思うんですが、名古屋のファンのみなさんにメッセージをいただけますか?

小高:そうですね、本当、みなさんのおかげでここまで来れたと思います。今までは一人のことばっかり歌ってたんですけど、今回のアルバムでは見えてる景色は同じなんですけど、見えてるっていうよりはちゃんと見てるなって後から振り返ったら思ったんですよ。よくよく読むと結構暗い歌ばっかりなんですけど(笑)

―(笑)基本的に小高くんの歌詞でめっちゃ明るいとかっていうのはないですよね。

小高:でもそこから先がちゃんと見えるようになってきたなっていうか、うん、希望が見出せるようになってきたなって。そう思わせてくれたのはやっぱり僕らの音楽を聴いてライヴに来てくれるみなさんのおかげだと思えて、ちゃんと相手の目を見るっていうことを教えてくれたのもライヴって場だったし。そこでもっとつながりたいから今回のアルバムは出来たと思うし、だからホント、楽しみに待っててください。

―ありがとうございます。楽しみにしてます。

インフォメーション
 

7月15日(金)@ell.FITSALL
ワンマンツアー2005「月とすっぴんツアー」

open18:30 start19:00 前売\2500 当日\3000(without drink)
Ticket Now on Sale!!

 

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