THE NEATBEATS

「どーなってんの?ニートビーツは!!」これ、正直なところのファンの思い。いや、ファンならずともすこしでも彼らを知ってる人なら絶対こう思うハズ。これまで、正統派ブリティッシュ60'Sのサウンドとルックス(リーゼントに黒スーツ、当然スソは極細!)で人気上昇中だった彼らが昨年発表したアルバム"ATTENTION PLEASE!!"を機に突如70‘Sサウンドとルックスに進化(とは言わんだろうなー)してしまったのだ。

あのVo.G真鍋氏のロッドスチュアートよろしくの超レイヤードヘアー(我々はそれをキツツキヘアーと呼ぶ)、バサバサ音を立てて埃を巻き上げるほど広がってしまったパンツのスソ(泣)…いや確かにFACESはカッコいいけどさ・・・とあまりの彼らの転身ぶりに周囲は絶句。それが年を明けて2005年、一発目のライブが決まり、送られてきた彼らの写真を見てまたもや!ファンの方もすでにフライヤーや雑誌で見ましたよねっ!!そう、「リーゼント・黒スーツに戻っている」のだ。

それがどうしたと、ニートを知らない人には言われるだろうが、彼らの音楽、そしてライブを知るものにとってだね、かーなーり大事なのだよ。かつてミック・ジャガーが、ジョン・レノンそうであったように、ファッションは音楽とは切り離すことのできないファクターなのだよ。むしろ、ルックスがサウンドを牽引するといっても良いくらいに…。しかし、それを1年ごとにガラッと変えやがって、どーなってんのよ、と。別に変わったと言ってもいずれにしても最新式の音楽ではないんだけどさあ、ニート・ファンおよびニート・ウォッチャーにしてみてばデカイことなのよ!ということで「どーなってんの!」と問いただすべく電話インタビューをお願いしたのだが、質問する前から語り出した真鍋氏。

真鍋:まあね、今年は去年の不評をバネにね…

―いきなり認めましたね(笑)。それをバネに一層の飛躍を…??

真鍋:飛躍というかね、これたぶんね、お客さんからすると、『お前らどっちやねん』みたいな感じになるかなと。ニートビーツというのは色んなこともできるし、戻ることも、進むこともできるし。そこはもう自分の車を運転するかのような、自由自在なドライブをしてます、っていうノリです。去年は二人、Keyの奥野真哉っていうちょっと画数の悪い名前の奴と、キューちゃんを助っ人で、勉強させてもらったというか。5人でやるとどうなるかニートビーツ?みたいな。今年また4人に戻って、5人でやったときのサウンドの作り方とか曲の作り方を取り入れようかという感じですよね。」

―去年のニートビーツはやっぱり…ビックリしちゃったんですよね、お客さんが?

真鍋:や、ビックリしたでしょう!俺らだってビックリしましたもん(笑)。でもこれね、いざ人っていうのはね、慣れるもんでね、だんだん目が慣れてくるっていうかね(笑)。そこでね、今年はリーゼントに戻してて。

―そうそう、写真見てビックリしましたよ。

真鍋:俺ら何でもできるんですけど!って。去年の一年がすごく珍しい1年というか、観た人はすごい得だったという感じで俺は考えてほしいな。例えば20年後くらいにニートビーツのディスコグラフィーが書かれた時に、『"アテンションプリーズ"の時期はクハラと奥野が演ってた、メンバーはこんな格好でやってたぞ、みたいな。こういうのって後から考えると良い面白さがあるというか。で、今年はその(ATTENTION PLEASE!!の時の)FACESとか好きで70'Sの音を作り上げたのを、またルーツに繋げるというか。やってることはいつも一緒なんだけど、基本的には前よりシンプルに。楽器が減るんでシンプルになったとしてもルーツはやっぱ変わらへんねんや、っていうのが聴いて分かって貰えると思う。前のアルバムはすごい華やかで、楽器がいっぱい入ってるけど、今回はシンプルに戻ってる、でも、トータルで聴けばルーツはそんなに変わってへんやん、そういうのが出ればいいかな、と思いながら現在レコーディング中で、6月には出ます!』

―えっ、もう出るんですか?早いですね!

真鍋:出ます。めちゃめちゃレコーディング進んでますよ。これがまあニートビーツかな、と。ここで止まったらなんか面白くない。去年出たばっかやのにまたやっている!というニュアンスは僕らのバンドにはすごい必要。

―今はCD出したくても出せないバンドもありますから。

真鍋:そう!ローリングストーンズなら5年くらい出さんでもいいんですけどね、いかんせんニートビーツなんで、半年に1回くらい出さんと落ち着かないんですよね。忘れられるちゃうんかなって…小心者なんで。

―(笑)たしかにストーンズも音楽性やファッションが時代によっていろいろ変わりますよね。ただ、いかんせんニートビーツはそれを非常に短い時間の間でやろうとしているので・・・(笑)

真鍋:そう、ちょっと生き急いでますね。あ、あのね、新しいドラマーここにいるからさ、ちょっと紹介させてよ!(と電話をかわる)

朝原:朝原「あ、はじめまして。

―はじめまして。では、あの、加入された経緯なんかを・・・

朝原:名前は前から知ってたんですけど、去年のニートビーツのアルバムが出て、フリーペーパーの表紙で見た目ががらりと変わっちゃったその写真が琴線に触れたというか。ドラマーがいないということも聞いて、キューちゃんとも知り合いなのでで、アプローチしてみようかなということで。

―あのー、真鍋さんのキツツキヘアーのどのへんがよかったんでしょうか?

朝原:いや、あの、彼がというよりは、写真全体の雰囲気が凄くよかったんで。でも、僕が入ってから最初のライブはもうリーゼントでしたから…まあ見事に騙されたな、と。

―では、名古屋のお客さんに

朝原:名古屋は過去のバンドで何回かいってるんですが、けっこう間が空いちゃってるんで楽しみですね。まあ、楽しみに待っていてください。

―(真鍋さんにもどる)なんだか真面目な方ですね!

真鍋:真面目な奴が一人は必要なんですよ。全員俺みたいなのだとバンドできないんで。

―最後に、どうなってとるんやーと思っている名古屋のファンの方々へメッセージを。

真鍋:えー、楽しいことには変わりないんですよ、毎回。これだけはみんな知ってると思うんですよ。なんやかんや変わってるけども、やっぱおもろいやんお前ら、っていうのがぶっちゃけ思ってることで、『どう思う?』って言われれば『いや、やっぱおもろいで』っていう話になると思うのよ(笑)。だからそういう初心を忘れんと来てください。俺らも初心を忘れずにライブをやるんで。つねに楽しむという姿勢で…とは言ってもね、名古屋のお客さんはホント暖かいと思いますよ。だから楽しみっすね。

そりゃあ、ニートビーツのライブが楽しいなんてことはみんな分かり切ってることで、なんだかんだ言っても前回のライブだって大盛況で、アンコール3,4回もやっちゃって、しまいには真鍋氏、客に向かって「もう帰れやー!」って言ってたのも知ってたんだけどさあ、バンドの変わり身の早さについては、なんか上手く言いくるめられちゃった感じ。読んでる皆さんもこんなインタビューだけじゃあ納得できないよね?もうこうなったら会場で直接メンバーに向かって叫ぶしかない!「なんなんじゃお前らー!!」って。


インフォメーション
 

THE NEATBEATS presents「BEAT EXPRESS」
with 6EYES/THE RIVERS(戯賊改め)/他
4月11日(月) @ell.FITSALL

open18:30 start19:00 前売¥2500 当日\3000 (without drink)
Ticket Now on Sale!!

 

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