三上淳の激情ロードショー
第二回


photo先日スーパーマンが死んだ。正確に言うとスーパーマン役のクリストファーリーヴが亡くなったんだけど。現在でもヒーローの代名詞的存在なのは間違いないね。

男の子に生まれたらだれもがヒーロー、いわゆる”正義の味方”になりたいと思ったことが必ずあるはず!おれも子供の頃、仮面ライダーやウルトラマンや5人戦隊に憧れたもんだ♪そんな童心を思い出して現在世界中で一番ヒットしているヒーロー映画「スパイダーマン」を借りてきた。どこまでがCGなのかもわからないその映像の迫力もさることながら、やはりヒーローの生き様というかその強くて平和を愛して弱いものを救う姿に子供のように興奮した!

でもスパイダーマンを見たことである疑問が生まれた。「なんで良いことをしてるのに顔を隠すんだろう。」仮面ライダーやウルトラマンにも言えるが基本的に”正義の味方”はマスクで顔を覆っている。子供の頃はその変身に憧れたし、変身してこそヒーローだった。実際おれのちっちゃい時の写真は変身ポーズが多い(あと食ってる写真が多い。8才ぐらいまでマッシュルームカットのデブだった…)。

単純に普通のオッサンが闘っているよりコスチュームを身にまとって闘った方が視覚的にも見ばえがいいんだろうけど、大人になった今おれは違う答えに気がついた。正しいことをしているのに身を隠す意味。それは「ヒーローは恩着せがましくてはいけない!!」だ。

恩着せがましさや見返りを持つ姿勢があっては本当の善意とは言えないのだ!と言い放ちながら残念ながらおれは非常に恩着せがましい…。この間ケガをした幼い少女を救う夢を見たが、あっちこっちで手柄を自慢するおれがいた…。5人戦隊のレッドになった夢で、公衆の面前で変身してしまったこともある…。マスクをかぶっても去り際に「オレオレ!三上!!」とか言いそう。往年のヒーローたちは自分の手柄や満足感には目もくれず、正体を明かさずに人々の幸福だけを願い日夜闘っているのだ!

大人になって観たヒーロー映画スパイダーマンからおれが受け取ったメッセージは「心から人を思いやる気持ちがあって初めて正義」だった。「善意」を辞書で調べたら”他人のためを思う心”とあった。そこに自分がやったという達成感はいらないんだよねぇ。つくづくおれは偽善者だなぁ…(涙)よし!ウェルカメレオンも次から覆面でライブをやろう!
あれ?待てよ、そういう意味じゃスーパーマンは変身しても顔丸出しだなぁ…。お…お疲れ様でしたスーパーマン!


THE WEL-CHAMELEON profile
Vo.G三上淳、Baよっしー、Dr後藤敬の3ピース・ロックバンド。シンプルかつダイナミック、3ピースの醍醐味を体現するライブで名古屋を中心に活動中。関東方面へも徐々に活動を拡大中。

インフォメーション
 

ウェルカメの次回ライブは・・・
12月15日(水) @ell.FITSALL
with KARMA,サキノハカ,m.BGM

open18:30 start19:00
前売\2000当日\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!

 
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