対談

photo 自由人、つばき、椿屋四重奏、そして自由人の先輩と言うべき存在のStereo Fabrication of Youth、ギターロック好き垂涎のこの4バンドが、自由人レコ発という名の下に12月3日エレクトリックレディランドに集う。
イベントに先立って11月26日に発売となる自由人のニューアルバム「シンカオン」を一足先に聴いてみた。前作と比べると、Vo.G五郎川が吐き出す情感はそのままに全体の音はより洗練された印象。分かりやすく言ってしまえば、すこし大人になった感じ?!同じくニューアルバムをリリースしたばかり、五郎川君と普段から交流があって仲が良いStereo Fabrication of Youthの江口君も自由人の新作には一過言ある模様。今回は両者ガチンコ対談でお互いの言い分、さらに12月のライブについて聞くつもりだったが話は意外な方向に・・・??


―自由人はいつ頃レコーディングが終わったの?

五郎川 「10月頭くらいから14日まで、2週間東京でレコーディングして帰ってきました。で、すぐそれを江口さんに聴いてもらって…」

―どうでした?

江口 「とてもよかったです!!」

五郎川 「うわははは(笑)!」

江口 「前作が自由人のオリジナリティとするならば、今回はよりレーベル色が強くなったなと。確実に変化してきてて、それは良いことなんじゃない?前回の方が良かったという人も必ずいるだろうけど、ウチもそういうのを乗り越えてきたから。大体、変化しない人達の方がツラいじゃん。」

―早速記事にできない話になってきた(笑)。

江口 「違うって、別に悪く言ってる訳じゃなくて、自由人って本当に自分達を見てるみたいなんですよ。CDの雰囲気から、人柄とかライブを想像してみたら、全然違った!みたいな(笑)。俺らだってそうだったもん。」

五郎川 「そうなんですか?」

―やっぱり悪く言ってるって!

江口 「そういうことがあって、ステファブは皆の予想を裏切り続けてしまってここまできたんですよ。自由人っだって、CDみたいに格好良いバンドじゃないじゃん。あの音に自分達らしさを見出しちゃうと、なんか自由人の持ち味がせまくなっちゃうというか。そもそもあんなタフなバンドじゃないじゃん。」

―そうはいってもステファブだってついこの間リリースしたばかりで…

五郎川 「あれは、素晴らしいっすよマジで」

江口 「音に対する欲求っていうのと現実の活動という点で、以前は魂と肉体とがはなれてしまったようなところはあったんですが、今回は収録曲の半分は完全にライブでやれる曲を入れたっていうのは肝かなと。魂と肉体の両方を表したアルバムだと。」

五郎川 「自分達もあんまりレコーディングギミックは使わずに、ありのままを録ったつもりではいるんですが…ライブも音源も両立したいですね。」

江口 「12/3にはカルチャーショックを覚えるくらいの良いライブを見せてくれるんだろうなあ、と思っています(笑)」

―またそうやってプレッシャーをかける(笑)。さっきの話題で、自由人の今回作品に対して、そこから先のスタンスはどうなの?っていうのがあったけど?

五郎川 「ライブは…日々成長していくものだと思っているんですけど、このCDを録って音とか良くなってるなと思うし、骨太になったというか。今は次のCDをどうしようかなって試行錯誤している感じですね。」

江口 「今回みたいな音源をつくって、じゃあ自由人ってどんなバンドでなきゃいけないか、ってそりゃメンバー全員が前向いてるバンドじゃないといけないんだよね。自由人がこれからどういうふうになっていくのか、もうお兄ちゃんみたいな気分だよ!」

五郎川 「うわはは(笑)。それはもう今のライブを見てもらうしかないですね。」

photo江口 「自由人には本当にもう僕らを利用してほしいんですよ。いろんな事で。これから何処行っても自分達の演奏ができないといけない、モニターが聞こえなくても歌えなくちゃいけない、そういう状況を叩きつけられる、そういう時にバンドの実力がバレる。それをこれから乗り越えてタフになっていかなきゃいけないわけじゃん。何か役に立てることがあれば、って本当に思うよ。」

五郎川 「そういってもらえて嬉しいですけど、でも、うちらのメンバーは自分達で乗り切りますよ!っていうのはまだガキなんですかね?俺ら。」

江口 「だから今のうちに行ってくれ!って思ってるんだよ。苦しい状況を知らないうちに、それを知ってもまだ乗り越えれるうちに、早く売れてくれよ!がんばれよ自由人。行けよ!行ってしまえ!」

―我々を置き去りにしていってしまえー!と(笑)。では、最後はイベントを代表して五郎川くんから一言。

江口(ひそひそと)「高らかに世代交代を宣言しますって言え!」

五郎川 「えー!そんな、一緒に頑張ってく感じにしましょうよ。」

江口 「デカいこと言え、デカいこと。デカいこと言えないとやれないよ」

五郎川 「で、では、江口さんとガチンコ対決しますんで、皆さんも盛り上がりに来てください。」

師弟ダメ出し大会と化してしまった今回の対談。ここには絶対書けない辛口話も多数。ここに書くことが出来た話だけでも自分達に対しての甘さを許さないという彼らの姿勢が感じ取れるのでは?フォローするつもりはないが(ホントはあるが)注目のギターロック4バンドが見事に並んだこの日のイベント、来年の活躍も楽しみな彼らを是非観に来てほしい。

インフォメーション
 

12月3日(金) @ElectricLadyLand
自由人「シンカオン」発売記念公演"星の声"
自由人/Stereo Fabrication of Youth/つばき/椿屋四重奏

open18:30 start19:00 前売\2000当日\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!

 

copyright