現在、全国42箇所の大規模ツアーを敢行中である陰陽座。今回はベースヴォーカルの瞬火さんがインタビューに応えて下さいました。 ―42箇所、というと本当に全国くまなくといった感じで初めての土地も多く、大小様々なライブハウスがあったと思います。会場によって色々な違いがあったと思いますが、各々の場所ならではの楽しみというのはありますか? 瞬火:陰陽座というバンドはライブをするということ自体が本当に大好きなんです。大阪で結成された当時から地元のライブハウスでライブをして、ライブで培ったバンドなので、どんな場所であってもライブを楽しめますね。「これは機材が乗らないな…」というような小さいライブハウスでも何とか工夫して乗せたり、乗らないなら乗らないなりに使わずに何とかしたり…。そんな悪戦苦闘も楽しいです。大きいライブハウスだと照明が綺麗だったり、ステージが高かったりでお客さんも見やすいと思うんですけど、狭い所だとお客さんとの一体感がすごいですね。もう、おむすびのようにぎゅっと凝縮されて一緒に熱くなっていく感じが気持ちよくて。どっちも大好きですけどそういう小さい所の方が燃える時もあります。もう、目の前で白眼剥いてるの見れますよ(笑)。 ―それはとても楽しみです(笑)ところで今回のツアーの目玉というと、やはり組曲「義経」ですよね。この組曲はその名のとおり義経の生き様を描いたものなのですか? 瞬火:そうですね、今回の組曲「義経」では1曲ごとに誰の視点なのかが違って、第1弾の「悪忌判官」では義経の主観で描かれているので、彼の頼朝に対する一途な愛情がクローズアップされています。でも組曲「義経」全体を通して言いたかったのは、第三者から見たら一途で魅力的な人物である義経が、周囲の人たちにとっては実際はどういう対象だったか、ということなんです。周囲の人たちが義経の人生に絡んで、義経の言動によってどういう事態になったか、どう思ったか、ということを義経から主観的に、また周囲から客観的に描いています。 ―そういえば今回のツアーは「我が屍を越えてゆけ」というタイトルですが、これはやはり「義経」に添って付けられたものですか? 瞬火:もちろん今回のツアーは組曲「義経」を引っ提げてのものですから多少雰囲気を統合することも考えていた…かもしれませんが(笑)このタイトルの1番の由縁は、別のところにありまして。陰陽座としての最大規模のツアーですので、それに向けての熱い意気込みというか。万が一途中で誰かが屍になったとしてもそれを踏み越えて次の公演地へ行け、という覚悟を現しているんです。実際は皆元気なんですけどね(笑) ―では最後に、ELLでのライブは久しぶりとなりますが、名古屋のファンに向けて意気込みやメッセージなどを頂けますか? 瞬火:名古屋のELLといえば陰陽座が初めて名古屋でライブをした時からずっとお世話になっている場所でもあり、初のライブDVDの撮影をさせて頂いた等のご縁もありますが、何よりお客さんが本当にもう熱いヤロウ、メロウな方々で。良い会場で良いお客さんと良いライブが楽しめる、ということでメンバー全員が楽しみにしています。久しぶりなこともありますし・・・恋しいです(笑)僕たちは本当に屍になるくらいの勢いで行きますんで、後はもうお客さん達に乗り越えて頂ければ本望かと。楽しみにしていて下さい! 名古屋っ子としては嬉しい限りです!メンバーの皆さんと共に屍になるくらい一緒に楽しめる熱いライブを心待ちにしております。 読者プレゼント! |
陰陽座、久々ELL登場! |
||