先陣を切ってステージに上がったのは唯一地元から参戦の「つづれ□13」。ボーカルの奥西があでやかな着物姿で颯爽と登場し、そのしとやかなルックスからは想像もつかない彼女独特の歌と切れ味良い音を披露。つづいて二番手の「つばき」も負けじと繊細なギターと力強いリズム隊が織り成す、どこかあたたかで印象的な楽曲であっという間に会場全体を味方に引き込んだ。そして中盤、その圧倒的な力量と声の存在感でとても3ピースとは思えない音を出す「BAZRA」が会場をかき回す…。そして次はいよいよ、ell.FITSALLでもすっかりお馴染みのLUNKHEAD。彼らはアウェイの名古屋でもコツコツとライブを重ね着々と動員を伸ばし続け、今年1月に見事デビューを飾ったばかり。しかもすでに現時点で、次回ell.FITSALLでのライブと6月の名大祭への出演が決まっているという…。 ![]() ―いつものSEが流れステージ上にメンバー登場。そして楽器を手にした4人が自然にグッと距離をつめ顔を見合わせる。痛いほどの気合いが伝わってきそうな感じがして思わず見てるこっちまで息をつめる…さぁスタートだ。
ここでしばしのMCタイムの後、5月にリリースされる新曲「プリズム」とダンサブルな「前進/僕/戦場へ」がつづく。そしてそこには一曲一曲演奏する前に4人で顔を見合わせる時の様なピリピリとした緊張感とはまた違った、なんとも楽しそうに視線を合わせ演奏するメンバーがいた。曲によって印象を変える小高の歌、緩急変幻自在な山下の個性的なギター、くるくるとステージ上を動きまわって派手なアピールをする合田、歌詞を口ずさみつつにこやかにドラムをたたく石川。やっぱりライブの醍醐味はここだな。楽曲をさらに引き立てる各々のパフォーマンスとバンドとしての4人の空気感…これはなかなか作ろうとしてできるものじゃない。それだけにとても惹きつけられるんだろうな。最後はもはやライブの定番とでも言うべき「千川通りは夕風だった」で締めくくり。絶妙なギターの絡みと曲間の語りでの小高の真摯な言葉がいつまでも心に残った― ![]() この日のトリを飾ったのは「椿屋四重奏」。個性豊かな今日のメンツの中でも群を抜くその徹底した世界感はあくまで和風。それだけにそこはかとなく懐かしい様な、心の奥底に直に訴えかけられる様な感覚におそわれる。そして、ただただステージに釘付けになってしまい気づいてみたらあっという間に終演。とても5バンド出たとは思えない、しかし内容の濃い一日であった。こうして終始客席のあたたかな反応が続いた総勢5バンドによる競演5 Rocks 5 Toursは幕を閉じた。 |
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ブレイク必至!LUNKHEAD次回スケジュールは・・・ 6月16日(水) @ell.FITSALL |
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