そしていよいよCHOKOの登場!まずはお馴染みの「Children」・・・と次はいきなり新曲!!これにはみんな大喜びである。CHOKOらしい、明るい、ギターロック。今巷で注目を集めつつあるギターロックとはまたちょっと違って体にすっと沁みこむメロディとそれを感情的に歌う声、ギター、ベース、ドラムが激しく響いてくるCHOKO流ギターロック。素直にいい曲だなと思った。早く音源化してくれないかなぁと思ったのは私だけではないだろう。そして新譜から「アーケード」「Green Baby」「戦場に立つ意味」を披露。感情をむき出しにして歌うボーカル矢野。すべてを飲み込んでしまいそうな勢いである。相変わらず矢野の存在感は大きいものの、矢野、水野、堀尾の3人が3人の音を出してそれがCHOKOになって響いてくる。何度もメンバーが変わりバンドとしての方向を模索していたCHOKOがやっとひとつになりつつあるということがはっきりと感じられる。
そんな緊張のピアノ弾き語りから再びメンバーが登場。緊張から解放された反動か思うままにキーボードをたたく矢野。やっとCHOKOのテンションに追いついてきたみんなも「無感情的崩壊発言」でついにモッシュスタート!!そんなみんなに力をもらってさらに力強さが増すCHOKO。そしてワンマンではお馴染みNIRVANAの「Smells Like Teen Spirit」のカバー。テンポは速いわ、舌はまいてるわ、狂ったかのように歌い弾く矢野。みんなもここぞとばかりに暴れる。勢いよく「真実は一つだけ」を弾く。気づけば弦も切れてしまった。モッシュの輪が大きくなっている。そして最後に力強く「手をのばしていた頃」を歌う、その姿から迷いは感じられない。今まで多くの困難を乗り越えてきた彼らの成長が感じられた。そして本編終了。 すぐにアンコールがかかる。そしてすぐにCHOKO登場。CHOKOだってまだまだライブを続けたいのだ。アンコール1曲目は「Only thing a song」レゲエバージョン!!これはかなり意表をつかれた・・・まさかレゲエとは。しかもゴリラが乱入!(正体は一時期CHOKOのサポートをしていた大久保だったのだが)ゴリラにギターを渡し、ハンドマイクで、手をあげて歌う矢野と腰を振りながらギターを弾くゴリラ・・・異様な光景ではあるが思わず一緒にのってしまう。照れながら歌う矢野も意外とさまになっている。ライブではすでに定着した「other」なども違って見える。ギターを持たない矢野はステージの上でみんなと一緒になって飛んだり跳ねたりいつも以上に動いた。再びギターが矢野の手に戻り「素直に書けた」という「MY LIFE」でアンコール終了。「また会おう」と歌う声にみんなじっと聞き入っていた。大きな温かい拍手が会場をつつんだ。 しかしライブはまだ終わらない。2回目のアンコールはみんなの期待通り「YEAH!!!」「いい時代なのか悪い時代なのか、わかんないから、ピースしようぜ」と矢野が言うよりも早くみんなピースを掲げている。みんな普段の悩みとか憂鬱とか全部忘れて思い切り飛んで叫んで、本当に楽しそうだった。「ありがとう名古屋、名古屋最高!!」
今回のライブではピアノ弾き語り、いつもと違うレゲエっぽいアレンジなどCHOKOの音楽の幅の広がりを見ることができた。そんな新しい要素を取り入れた今までになくバラエティに富んだ内容の濃いワンマンライブだった。全国各地をまわり多くのライブをこなしてCHOKOは一回り大きくなって名古屋に帰ってきた。その成果があらわれたこのライブを見ることができて本当によかったと思う。今後も進化していくであろうCHOKOのライブは見逃せない。 |
![]() |