THE NATBEATS

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―前回は9月にELLでライブがありましたよね。大友康平さんと共演ということで、いつもとはちょっと変わった雰囲気だったと思うんですが。

「そうやねー、お客さんは、あれやね『え、なんでイスないんやろ?』みたいな(笑)人も多かったですよね。」

―正直めちゃめちゃ浮くと思ってたんですけど。

「そういうのはあんまり考えないから…でも、初めて観る人が多いと思うから、『こういうバンドがあるんだよ』ぐらいで良いんじゃないかな、と。」

―実際はそんなこともなく、イベントでもいけるでーって感じで盛り上がりましたね。

「曲はね、選んだもんね。こういう感じがいいんじゃないの?って。大友さんとは名古屋の前に東京で一回やった後だったから雰囲気とかも分かってるし、東京より名古屋の方がよかったんじゃないかな。」

―その大友康平さんを含め、いろんな方面のアーティストと数多く共演してますよね。何でニートビーツってそんなモテるんですかね?

「今までなかったからじゃないかな。僕らもそういうバンドがあれば『めちゃめちゃええな』って言うと思うんだけど、ないから、自分らでやろうって。そういう感じでやってるから、最初は僕らもね、『なんでこんなに良いって言われんのか』って思ったけど、考えてみたら、こんなんあってもいいよなって。だからね、CDリリースの話でも、やりたいですって言う(レコード会社の)人は変わってるというか、おかしいんちゃうっていう気はする。(笑)。」

―そんなの言っていいんですか?!(笑)…でもそのメジャー盤も出して、ありきたりの質問ですが、何か変わったことは?

「そうだね、いい意味でいうと、何も知らない人が知るきっかけが多くなった。でも悪い意味でいうと、仕事する人間と仕事しない人間がいるっていうのもある。」

―それどういう意味ですか?

「なんだろ、大きな会社になっていくと自分の使命感というものが薄れていくじゃない。好きだからやるっていうのが一番すごい使命感なんだけれども、そういうところだと使命感薄い人はいっぱいいるからね、その中で他と同じ扱い、同じシステムで動いていくというのはなんか違うなと思う時がある。ここまでやったら自分でやらないかんなと思うところもはっきりするという。メジャーとかインディーっていっても、たまたまメジャーでリリースすることになっただけで、じゃあ次どうするの?っていった時に、どっちでもいいよっていうのがあるから、あんまり変わらないな。それにしてもね、今度のライブ盤はすごいからね…。」

―そうそう、こないだアルバム出たばっかなのに!

「これはねー、ライブ盤は、ぜひ買っていただきたいと思ってるんですが。これはすごい秘密なんですが、秘密があるんですよ。」

―なんですかそれ?

「もうここでは言えないです(笑)。きっと『ニートビーツやるなー』って思ってくれると思う。『こんなのいいんですか?アリなんですか?!』みたいなね。ここでは言えないけど(笑)。ふつうにちゃんと最後まで聴いてほしいですね、これがポイントです。歌詞ものってないんでね、最後まで聞いてほしいですね。」

―もー思わせぶりな!ではちょっと方向を変えて。前回のインタビューの時はニートビーツのルーツでもある『マージービート』の話を伺いましたよね。ある意味マニアックなコアを持つニートビーツを世の中の多くの人が聴くことになったことで、ニートビーツの音楽は変わっていくのか、あるいは変えたくないとか、敢えて変えたいとか、そのへんはどうですか?

「あー、どうだろ…要するにね、変わりたくても技術がついていかなくて変われないから(笑)。この年になったら技術はそんな向上できへんから。」

―そんな悲しいこと言わないでくださいよー

「だから気持ちの変化だね。やりたいことは直感じゃない?その予定がなくても急にしたくなるとか、そういう初期衝動で、バンドもやったほうがいいと思うから、これからでないとわかれへんよね、うん。変わるか変わらないかって言われたらようわかれへん。変わっていってるとしても自分らでは変わってない!って言ってるかもしれんし。『全然変わってないよ俺らは!』って。逆もあるかもわかれへんね。けど、どうやろ、大人になるかもしれんからね(笑)」

―さらに大人になりますか(笑)

「バンドは楽しければ良い、みたいなスタンスで今までやってて、それが大人になっていって、いやー俺は日本のロックを変えなきゃいけないんだ、とか政治が…、とか言い出したら、バンドもそういうふうになっていくかもしれんし。でもまだそういうのはないから(笑)。だからまだまだ子供なんじゃないかな、まだ遊びたいんだよきっと(笑)。」

―12月のワンマンはどんなライブに?

「えー、内容までは考えてないな(笑)。でもクリスマスなんで、それらしい雰囲気でやろうかな。」

―ニートビーツがサンタ…あんまり似合わないですよね…

「え、だからプレゼントもらいにいくんだって。俺らはもらいに行く子供なんですよ。」

―また子供だ(笑)

「子供が一番強いからね、世の中で。子供が一番酷くて強いから、だから子供が一番いいよね。プレゼントもらいにいくツアー。決して僕らはサンタではない、と。来る奴がサンタだと。でも、もらう時は子供ではないので、ちゃんとしたプレゼントを持ってくるように。でもいつもこういう終わり方だしな、もっとちゃんとしようかな…。」

―そうですよ、前回のインタビューもそんなんだったし。

「前回は愛人募集だったな。名古屋の時『まだ募集してますか?』って聞かれたし。まあ名古屋はワンマンは初めてだし、どっちにせよ楽しみですね。名古屋のライブはしにくいというジンクスを聞かされるけど、名古屋はこれからもたくさん行くような気もするから、これからもよろしくって感じです。」

大人なプレゼントを欲しがる子供…そんな都合いい奴よろしくできるかっつーの。メジャーもインディーも、大人になるのも子供になるのも、バンドのサウンドも「直感」頼み。そんなニートビーツのライブ、お客さんも直感で良いとか悪いとか、踊っちゃうとかもう帰るとか、素直に反応してオーケーオーケー。まずはその場にいることが大事。さあみなさん!タチの悪いガキがやってきますよー!!

※デビュー前のハンブルグ時代のビートルズを筆頭に当時のUKのR&Bバンド達のサウンド。シンプルで乱暴で、ジャケットがチープ(笑)なのが特徴。

インフォメーション
  info:THE NEATBEATSのクリスマスワンマン!
12月9日(月) THE NEATBEATS @ell.FITSALL
open18:30 start19:00 ad\2300 day\2800
Ticket Now on Sale!!
info:ジェイルハウス 052-936-6041
 



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