めっきり寒くなってきたぜっ！EVERYBODYはもう忘年会の予約は済んだかい？ってなわけで今回は、Rock'n RollのFACTORY“実験ギャラリー”のお話だ。

　皆さんは旧ELLのビルを知ってっか？西大須の吉野家の数件東だったんだけど、そのビルの３階に実験ギャラリーはあってさ。今の円盤屋の上だね。（今何があるのか見に行ったらS.I.H.ってレコード屋さんだった。ちょっとビビって入らなかったけど…。）昔バンドやりだした中学生の頃、今みたいにスタジオなんかなくて、連れん家とかでくすぶってたんだけど「やっぱRockはフルボリュームだろ！」とか言いながら練習場所を探してさ。ちょうどその頃のドラマー岩ちょが、スーパー一座の偉い人の息子で、いい場所があるってんでギター担いでいったのが、実験ギャラリーだったんさ。

　ただの何にも無い事務所みたいな所で、あるのはコンセントだけだったけど、目一杯音出しても何も言われなくて最高だった。暫くは平和にRockしてたんだけどある日「今日は合同だからね。」とか言われて何が合同か分かんねえまま練習してたらドヤドヤ人々がやって来た。見てみたら全員全身白塗りで女の人も全裸の上に白塗りだった。当時中坊だった俺達は全員目が点。体をくの字に曲げながらすかっり固まって練習どころじゃなくなった。しばらく固まったまま練習してその日は終わったんだけど、根っからの大須ロッカーだった俺達は、次の時から“合同”と聞くとかえって喜んだりして練習に行った。完全にお年寄りばっかりの時や男ばっかだったり歌舞伎みたいな衣装の時が多くて、あの白塗りの時のインパクトは無かったけど、たまに金粉ショーの人みたいな時もあって、さすがに背中向けて俺はギター弾いたりしたっけ。

　そのうちそん中の人に声かけられて、元イメージ（今さら誰も知らねえだろうけど同級生）の2人と最初の大道町人祭の時、観音の近くでバックバンドやったりして一緒にちょっとだけ遊んでもらったりもしたっけ。ギャラリーに忘れてあったのかどうだかわかわかんねえ変なガスマスクかぶって演奏したり、金粉のお姉さんの事考えたりしながらもう少しで音楽じゃない方へ行ったりしそうになりながらさ。そうこうしている内に、無謀な大須ロッカー達は「下のライブハウスに出るぜ！」なんて言い出して、ビビリながら頼みに行ったのが、旧ELLだったんだ。当時から社長は永遠の50才で恐かったけど出させてくれた。後輩とか騙しまくってチケット売って気分はすっかりロックスターになっちまって、そのまま今まで来ちゃった。

　ギャラリーとか言いながら何も飾ったりしていなかったけど、色んな物見せてもらっていい経験になった。EVERYBODYもそんな影響を受けた場所、昔なかったかな？何かあったら久しぶりにどうなってるか見に行ってみたら？懐かしいぜ。（さすがに金粉ショーはないだろうけど。）
次回は“昭和から平成へ。奇跡の大須復興！”だ！またな、Rock'n Roll！！