CHOKO ×  Stereo Fabricationof Youth

photoいきなりですが、ぶっちゃけ、誰だって調子が悪い時はある。漠然とした不安、思うようにものごとが進まない苛立ち、こんな時がずっと続くのかと思ってぞっとする瞬間。でも、そのずっと続くと思ってたツラい時からふっと抜け出す瞬間もあるよね。朝目が覚めた時、おいしいものを食べた時、そしていい音楽を聴いた時。CHOKOのVo.Gt矢野君とStereo Fabrication of YouthのVo.Gt江口君、「今最も注目の」と称され続け、その名前は名古屋にとどまらず全国で認知されているバンドのフロントマンたちもそれは同じのようで、憂鬱な話で始まった二人の会話も最後には爆笑になってしまった。

5月25日にCHOKO vs Stereo Fabrication of Youthの2対バンライブが決定、今回はそのライブへ向けての思いを矢野君、江口君に聞いてみた。感覚的な言葉で自分のあり方を説明するあっくんこと矢野君、そのあっくん曰く「理屈っぽい」江口君は言葉を選んで分かりやすく、でも正直にライブへ向けての思いを話す。アプローチは異なるが、バンドへの、自分たちの追いかける音楽への思いはどちらも熱い。はっきり言って暑苦しくすらある。書いてしまえば簡単だけど、とてつもなく幅のある音楽「ギターポップ」に彼らの思いをのせて贈る今回のライブ、矢野君、江口君はどう考えているのか?

矢野「俺はね、もっと音楽的に見られたいの、ステファブとかみたいにさ。ステファブは最初見た時、音色が勝負ってところがあって、そんなバンドに憧れていたんだけどね。自分はさ、自分がテンション上げて作った本音の『生』の歌ってすごくメジャーでいわゆる『歌モノ』なんだよね・・・。だから俺には歌モノしかできません!!(と叫ぶ)」

江口「えっ、うちだって歌モノですよー。あっくん(矢野君)はね、共通の言葉が通じる人です。ステージの真ん中に立っている人、一番客が見てるって感じている人が使える共通の言葉ってあるんですよ。それがそのまま通じるし、悩みもシンクロしているし。電話かかってくる時は『あ、あっくんヘコんでるんだな』って分かりますよ。」

矢野「(笑)。江口君はね、変ななところでアツい。だから損しちゃってる時があると思う。俺の場合、それがカッコいいと思われる瞬間があって、ホント助かってるんだけど、江口君がそれをやってしまうとエーッて思われてしまう瞬間があるから・・・江口君ってスべってみえちゃう。」

江口「(大爆笑)でもあっくんだって、どうだーって(威張るジェスチャーで)正面向いて自分を誇示するわりには背中がこう、半ナマで、その部分に何か突き刺さる部分があると、(泣き声で)『ココイタイよー』ってヘコんでるじゃん。」

photo矢野(爆笑)

江口「イタイ・・・けどどうだーっ!でもイタイー!でしばらくすると『あっ、イタくなーい!』って(笑)」

矢野「でもね、バンドがそんな時でも続けていけるのは、俺らのライブを待っている人達がいるからだね。俺はもともと自分を待ってくれてる人達がいるんだと思ってやってきたけど、江口君はどっちかっていったら理屈っぽいね。」

江口「(笑)例えばね、飯食えなくても俺はギターの弦を買うぜ!とか、そういうふうにならない今の自分を客観視した時に、自分は本当に音楽が好きなのかなとか思う時があるんですよ。」

矢野「俺も思い出すと、最初の頃はそういう勢いがあった。俺は音楽しかないんだ!って。」

江口「僕も学生の時そうだった。でも、それって学生の驕りだったって思うんですよね。食わしてもらってて、生かさせていただいてて、それで好きなことができたっていう。生きていくってことを考えた時に、なに悠長なこと言ってんだろって思いながらも、ギターを売れない、むしろどんどん買っちゃう。曲もつくりたいが皿も洗わないといけない。」

矢野「でもそうするしかないじゃん」

江口「そういう悪いスパイラルを抜け出す手段が、やっぱり『あ、いい曲ができた!』とかライブに来てくれるお客さんの存在なんだよね。本番のステージに立っちゃうと『やばり俺最高だ!』って思っちゃう。目の前にいた人達って、最初の頃はやっぱりポツリポツリで、イベントにも出れるようになってちょっとづつ増えて、ワンマンやってうわーっ!!ていうのを自分の目で確かめてきたでしょ。それで今目の前にお客さんを見た時に、そういうことをやってきた自分もいたんだなって思い直すこともできて、自分の気持ちを盛り上げることができるんだよね。」

矢野「今度のライブはね・・・俺はステファブを意識しちゃうね、やっぱギターポップシーンのカリスマだから(笑)。」

江口「僕はね、5曲くらいCHOKOの曲をギター2本のステファブバージョンで聞かせるから…いや、ウソだけど。」

矢野「でも俺は俺で、自分のダサい部分もかっこいい部分も出せれば、ある意味それがかっこいいんじゃないかなと思ったので、それを自信をもってやります!」

江口「同世代の人たちのバンドって、素直に応援できないっていう人も多いんだって。なぜならそのバンドがすごくがんばっているのが分かってしまうから。でもがんばっている人たちにもヘコむことは当たり前にあるんですよ。そんな2バンドが主催するイベントです。だからある意味では、お客さんと自分たちがイーブンなんじゃないかな。たまたま真ん中にあるのがステージってことだけで。」

イーブンであってイーブンじゃない。彼らのライブはいつもそんな気がする。いつでも圧倒的な存在感を見せて「あ、自分たちとは全然違う場所にいるのかな」と思わせておいて、でもライブが終わる頃にはお客さんみんながその場所を目指そうと思わせるライブを彼らはする。5月25日のライブもきっとそんな日になる。FITSALLが彼らの歌でいっぱいになって、バンドもお客さんもさらなる上の場所に行こうとするライブ、素敵じゃないですか?

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インフォメーション
  5/25(土) @ell.FITSALL
CHOKO vs Stereo Fabrication of Youth
open18:30 start19:00 ad\2000 day\2500 (without drink)
Ticket Now on Sale!!
 


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