INTERVIEW

GITANE

photoA FLOWER IN THE DARK―――――約2年ぶりにリリースされるGITANEのニューアルバムのタイトル。キュートで伸びやかなボーカル、テンションのあるリフと疾走するデジタルビートで描くGITANEワールドは、そのタイトルのように陰鬱で美しい。

ソロ活動やプロデュースワーク等で超多忙な音楽活動を行っているメンバー皆さんにとってのGITANEという存在の意味、そして2/27にリリースとなった新曲について、そしてライブのことなど、Vo森岡純さんにお話を伺いました。

「ミュージシャンとして、やって楽しいことっていっぱいあると思うんです。プロデュースワークも人に楽曲を提供するということも、私の場合だとコーラスミュージシャンとしてバンドの一員になるということも、やりがいがありますよね。けれども、ライブのサポートや頼まれて作曲をする時って、自分のイメージよりも大切なものがありますよね。例えば看板で歌っている人のイメージとか。その注文に100パーセント応えられるように色んなものを生み出していくんですが、それってやっぱりリミットが100パーセントなんですよね。それがバンドだと120パーセントとか130パーセントとか普通では出せないマジックみたいなものが出る時があって、それを感じたいが為にやってるんだと思うんです。120パーセントになった時の快感を知ってしまっているから、それがつかめる場所が欲しいと思うし、それができるのがGITANEですね。」

―なるほど。音の方も、曲によって色んなアプローチがあるのですが、常に「あ、GITANEだ」って思えるところはずっと変わらないですよね。

「基本的にドラムがいないバンドなんで、そこはずっと変わっていないところですね。ループを刻んでつくって、それにベーシックなドラムを合わせているのですが、そこがポイントかもしれませんね。本田毅がいて聡がいて、もしロックなドラマーがいたら、もう頭の中でサウンドが鳴るじゃないですか、『ああ、こういうロックなんだろうな』って。でもそうならない。プラスアルファの部分がドラムがないというところにあると思います。」

―そして今年2月27日にリリースされた新曲「MONOLOGUE」については?

「一見バラードなんです。最初はスローに始まるんですが、サビにきてパワー全開…そういうダイナミクスがある曲で、そこがGITANEらしい曲かなと思います。

歌詞でいうと、今までもエキセントリックであったりとか狂気な部分をみせている詞が多いのですが、今回も同じ路線のことを歌っています。人って誰でも狂気の部分を持っていると思うんですが、私はそれをネガティブな事だとは思わないし、そういう部分を持っているということをちゃんと知って受け入れている人って強くて素敵だと思うんですよね。

今回は理解し合うということを歌っていて、歌詞の一部に『理解し合うと云うことはまるで“あきらめ”や“戦い”と似ているわ』という部分があるのですが、この曲の歌詞は、私はこの2行に集約したつもりなんです。人には受け入れたくないことってあるじゃないですか。そのまま無視して進むってことは、ある意味見て見ないふりをしていくってこと。それってすごくもったいない気がするんですよね。何も知らずに、みんなが私に何も言ってくれなくて、それでここまで来れてよかったとは絶対に思わない…そういうことを歌っています。起こる事は起こるから、それは止められないし、幸せなことしか起こらない日々なんてない。実際の人生って小説やドラマなんかより、ずっとドラマ性があると思うんですよ、ちゃんと全部を受け入れていければ…。

本田毅も聡も、すごく張り詰めたサウンドを出す人だと思うんですよ。ある種狂気を持っていると思うんですよ、音の中にも遊びはないし。サウンドにも脅迫観念みたいなものがある、そことうまく言葉もからみあってバランスがとれていると思います。」
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―その新しいシングル、そして3月27日にリリースになるニューアルバムをつれてのライブということで、約1年ぶりの名古屋なんですが。

「人生っていうものが人との出会いで成り立っていけるのと同じで、私達もライブを通じて、人と触れ合いたい、繋がりたい。そういうことがパワーになって、想像力をかきたてられるし、ああ、生きていこうかなって気にもさせてくれるし…観に来た人にもそうなってもらえることを楽しみにしています。何かその瞬間に出会うものがないと自分の人生が進んでいかないと私は思うんですよ。だから、みなさんの人生の一部になりたいし、自分の人生の一部もそこでつくりたい。死んだとように生きたくない人はぜひ、来てください。」

名古屋は約2年ぶり、GITANEファンも、そして自称グルメオタクのメンバー(特に本田兄弟はツアー各地のうまいもの情報に敏感らしい…)も心待ちにしていたツアーのスタートです!「起こることすべてを受け入れていければ、人生はもっとドラマチックになる」この森岡さんの言葉にドキッとした人、そして死んだように生きたくない人はGITANEのライブへ来て下さい。自分の人生が動き出す瞬間が体感できるはずです。


インフォメーション
  4月3日(水) @ell.FITSALL
「A FLOWER IN THE DARK」
open18:00 start19:00 ad\3500(without drink)
Ticket Now on Sale!!
問)サンデーフォーク 052-320-9100
 


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