OOSU PRESS
2001 Dec NO.114

NEW FACE
喫煙デイズ

photo

今回の新人紹介は、ドラムのフジタ ヨウコさん(以下フジタ)、ベースのヤスオカ ナオキさん(以下ヤスオカ)、ギターボーカルのスズキ フミノリさん(以下スズキ)の3人構成のバンドで頑張っている喫煙デイズの魅力に迫ってみました。

―3人が出会ったきっかけを教えてください。

スズキ「3人でバンドをやるようになったのは、去年の10月にエルのGET'S!に出演してからだから、ちょうど1年ぐらいたったかな。2人(Voスズキ& Baヤスオカ)は、大学が一緒で友達だった。俺がちょろちょろ曲を作ってたんだよね。ギターだけで。」
ヤスオカ「そう。それをずっと聴いてて、ベースであわせるようになった。『おおつ!音に厚みがでてきたじゃん』って。」
スズキ「それから、本格的にバンドという形にしたくて、募集のチラシを出したところ、彼女(Drフジタ)がやってきて、メンバーに入ったんです。」
フジタ「チラシに、ハッピーエンドってかいてあったからねえ。なんか同じ感覚だなって。他にそんなことかいてあるチラシなかったもん。」
スズキ「ハッピーエンドは、細野晴臣、松本隆、鈴木茂、大瀧詠一という偉い方達ばっかりのバンド。ちなみに俺は、ボブディランとかフォークの人達が好きで・・・ディランだけが、フォークって訳ではないんですけど、ギターをもって演るっているのがやってみたかった。もちろん、それ以外のアーティストでも好きな人はたくさんいるし、音楽もききますけどね。確かに、ベルボトムはいて音楽やっている時代の音楽は、よく聞きますね。ファッションは、好きだけれど、別にそのころの生き方やスタイルに感化されているわけではない。そこにシンパシーを感じているわけではないです。きっとメンバーもそう感じてると思う。」

―ところでなんで、喫煙デイズっていう名前をつけたの?毎日キツエンしてるの?

スズキ「『喫煙』という行為にとても興味があって、それについて毎日考えていた時期があった。僕らはみんな煙草を吸うんだけど、それが今でもひきずっている感じかな。なんていうか、行為そのものに、惹かれて・・・人間はなぜ煙草を吸うのか、社会的とか歴史的にね、どうなのかなって考えてた。煙草について話し出したら止まらないですよ。いいたいことはたくさんあって、1つ語り出すと、その1つを分かってもらうのに他のことを説明しなくちゃならない。今日は、やめときますけど・・・。

―えーなんで!いえばいいじゃん。

スズキ「まあ、他にもドラッグや、酒っていうのもある。一番身近なのが煙草だったってことですか。」
フジタ「チョコレートもあるよ。」
スズキ「お菓子だけど嗜好品だもんね。似てるよね。なくちゃならないもんじゃない。酒も煙草もなくったって生きていける。なくてもいいけれど、そういうものに惹かれる人間の性、余情みたいなものを感じる。お金をかけて肌身離さず、みたいな。音楽もそうで、ロックなんてなくったって生きてゆける。酒や煙草やチョコレートみたいに。だけどそういうものに惹かれちゃうんだよね。
サーティンスフロアーエレベーターってバンドがあるんだけど、ギター、ベース、ドラムの他に、エレクトリックジャグっていうのが、アルバムの8?9割にはいってる。曲のはじめから終わりまでずっと入っていて、なくてもいいのにって思うけど、俺はそれがすごく好きだったりする。それも煙草と同じ。そういうのをいじって遊ぶのが大好きなんですね。音楽やっていいなって思うんです。とにかく、ライブへ来て僕達の雰囲気を楽しんで下さい。」

インタビューを開始した当初、彼等は、どうして音楽を「いじり」つづけているのか、おぼろげながらにしか分からなかった事が、「キツエン」という言葉、キーワードで再認識したように思いました。彼らの音楽とは、たくさんの試行錯誤をくり返す中でつくり出されることなのかもしれません。実は、このインタビュー、爆弾発言もあったりして、今回御紹介できないのがなんとも心苦しい。しかし、ここは、ひとまず彼等のライブへ行くべし。日頃、自分を出せないあなた!××ガイになりたいあなたは行くべし。


 

次回喫煙デイズのライブは・・・
11/21(水) with Sniper/CREAKS/theドーナツ
@ell.FITSALL

open18:30 start19:00 ad\2000 day\2500(without drink)
Ticket Now on Sale!!

 
 

copyright