OOSU PRESS
2001 Sep NO.111

INTERVIEW

The pillows

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―デリシャスレーベルはそもそもどんな感じで立ち上げることに?

 もともとはデリシャスバンプショウというイベントが先にありきなんですね。で、単純に好きなバンドが集まって、できれば音楽性の根本的な匂いも一緒で、バンドも気が合う仲間で、楽しく長く続けれるようなものをやりたいと・・・。例えばその昔アマチュアバンドの頃に札幌にいた時はイースタンユースがいてブラッドサースティーブッチャ―ズがいて怒髪天がいて、普通に「かっこいいな、一緒にやりたいな。」とお互いに思って、一枚のチケットでその4バンドが見れるとか特別な事じゃなかったんですね。
 それがどっちかっていうと今は事務所なりレコード会社なりに所属してイベンターもついて、ぜんぜん面識のない人達と対バンをしたりすることが逆に普通になってきてたんですけど、本来はコッチというか。まったく商売っけとか関係なくこういう色気のない、作戦のないやり方というのを、やらしてもらってもいい時期かなとか、自分がいいなって思うバンドと出会ったタイミングとか、あとピロウズを取り巻く環境?僕の発言権が少し強くなったりとか、すべてがうまく重なってデリシャスバンプショウになり、このレーベルをやることになったんですけど・・・。僕非常に長いですね答えが。(笑)

―いえいえ(笑)じゃあそういうタイミングが重なって今回のCDリリースに至ったと・・・。

 レーベル的には最初ヌードルスが前のレーベルをやめてバットミュージックでやってく事になり、配布用カセット用にレコーディングしたら出来がすごい良かったんで、「売ろう!」って・・・。でもバットミュージックにはレーベルがなかったんで「名前を付けなきゃ」みたいな、それくらいだったんですよ。
 だから本当にレーベルとして始まったのは今回のオムニバスから・・・。でも流通的にはもう以前からぼんやり始まってたっていう。(笑)

―一緒にやるバンドとかとの出会いは?

普段ライブハウスとかに行くのは好きなので、行くじゃないですか。でもその時にレーベルオーナーとしてのアンテナが立っててキョロキョロするような感じではないんですよ。やはりその時は普通にリスナーの中野区在住山中さわおって感じで(笑)、別にピロウズでもないしただ普通にお客さんとして行くと思うんですね。で、そういう所でカッコイイバンドとたまたま出会ったって感じですかね。

―このCDも、なんかバンドの個性は出てるんだけど、匂い的には同じというか。コアな感じ?実験的な感じがしたりとかっていうので、すごい面白いCDだなって思って。

 いや、非常に面白い。だから刺激を受けますね。うん。例えば雑誌的な言い方をすると、ただ一言でUSオルタナ系と言っても僕だったらすぐニルヴァーナを想像したり、ヌードルスの人たちはピクシーズとかを想像したりとか、マイウェイマイラヴであればソニックユースとか。たぶん分かれると思うんですよ。
 でもどれも元々10代の頃にパンクロックに影響を受けて発展した音楽だと思うんですね。その辺の匂いがするのかな、みんな。だからどういう形態になってても何かパンクロック的な要素が通ってないと僕はあんまりシビレないんだな。

―そんなシビレる(笑)4バンド一緒のツアーはどんな感じになりそうですか?

 特別なことは何にもしようとは思ってないんです。奇をてらった企画とかに興味もないので、カッコイイロックバンドが集まっていいライブをやると・・・。それで第何十回目を迎えたとしても新曲でいい曲をやってればいいな、って。まぁピロウズの活動についても基本的にはそう思ってるし。

 ただこのCDを聴いてくれたらライブは来たくなると僕は思ってるので・・・。もし僕が入り口となって各バンドに出会う人たちは、僕の持ってるセンスとか認めてくれてピロウズと出会ったはずなので、きっと他のバンドにもシビレルだろうなっていう妄想があって僕はやってるので、そのある段階においての回答が帰ってくるのは楽しみかな。

―このツアーで現時点の答えが出るんですね。

僕の妄想が妄想なのか、妄想でないのか(笑)それが楽しみです。

information
9月7日(金) デリシャスバンプショウ!!オムニバスCD発売記念〜LIFE IS DELICIOUS TOUR〜
出演:the pillows/noodles/SCARABEE/my way my love
@ELL
open18:00 start18:30 前売¥3000 
Ticket now on Sale!! 問)ジェイルハウス 052-936-6041

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チビクロジャンボ

 『やめろメリー』『お子様雀鬼』『春の高校猪木祭り』、ある日当編集部の机に何気に置かれてたCD。盤面にはマジックで書かれたワケ分からんタイトル・・・。?と思って聴いてみると・・・。あ!音を聴けばすぐ分かるあのバンド。ツクツクギター&ハイトーンボイス、ど太くてタイトなリズム、すなおに上手い。
そう、9月6日のライブで3枚目のCDを発売するチビクロジャンボ。バンドへの高い評価の割にはあんまりこういう場に出てこない。そうチビクロジャンボはそのボケ倒しトークでコミュニケーションを崩壊させる、インタビュアー殺しでもあった!!

―チビクロは今まで当オオスプレス編集部からのインタビューのオファーがなかったでしょ。

かんくん「そう、なんで?」

―あんまり面白くないから。

かんくん「ぎゃははは!イタイそれ!」

―普段ちゃんとメンバー同士会話してるの?

かんくん「あんまりね、会話にならないっていうか。みんな末っ子だから、みんなボケ倒し。お互いつっ込まないから。全然話かみ合ってないのに、笑ったらそれで終わり。」

―ライブのコスチュームもそんな感じ(お母さんの黒いシュミーズとかアフロかつらとか、オバQペイントとか)で?

かんくん「自然な流れなんだけど俺的には」
かつお「言葉にしたら照れるもんで、音にしか変えれない気持ちをね・・・服でこう・・・」

―真面目な話、かんくんって変わったキャラだと思うんだけど。面白いこと言って、みんなが「面白い人だ!」と思って近寄るとヒュッと引いてしまうっていうか。

かんくん「あーそれあるかもしれん。人見知りなんだよな。」
わっつー「なんかね、知らない人に対してケンケンケンケンしとるんだよんね・・・」
かん「・・・まずね、『ケンケン』の意味が分からん!(笑)」

―フレンドリーではないってこと!

わっつー「以前にね、後輩からタメ口聞かれてるの嫌じゃないのかって話になった時かんくんが『お前がタメ口聞かれるってことは、タメ口で喋っていいよってオーラがでてるからだよ』って。『俺はため口できたら、なんだー!っていつも闘えるオーラは出してるから』って。」
かん「そんな言い方してねーよ!そんなカツンカツンな言い方してねえよ」
わっつー「より一層好戦的な感じでね。」
かん「ちがうちがう!思い出した。あの時はさ、お前が飲み会でパンツ剥がされたりしててさ、お前なめられすぎ、って言っただけだよ。」
わっつー「(笑)」

―あのー、すいません、CD3枚目が9月のライブで出るわけですが・・・

わっつー「キャラが出てる。ノリがいい。」
かつお「俺ら的には今回は音質というよりノリ。雰囲気を強調した感じに仕上がってます。」
かんくん「これまでのCDよりもネタが多い!曲調はポップにしあがったかな・・・」
わっつー「ロックに仕上がったっちゃあ、ロックだね」
かんくん「ムックっちゃあムックだね」
わっつ「・・・」
かつお「要約すると、『金を節約しよう』ということで(一同爆笑)こだわりはもちろん強くなっていってるんですけど、音質的には劣りますよ、確実に。でも、曲はこれまでのCDより全然分かりやすいんですよ。」
わっつー「だいたいね、レコーディングの時の気持ちがね、違う!」
かんくん「マッパって感じでね」
わっつー「マッパ!(叫)」

―マッパ?

かんくん「歌入れの時・・・全裸だったの」
わっつー「エンジニアの人もパンツ1枚だったの。あれなんでだったんだろう」
かんくん「つーかね、ふつうに熱かったの!クーラー切ってたの、ほら音が入るから!」
わっつー「そうか!」

 ほらね、やっぱり崩壊しちゃったでしょ。極度の人見知りアンド末っ子キャラのなせる技?彼らのライブ、かなりのハイレベルだと思うんだけどな。オレがフォローしてどうする、おい。しょうがないなーと思ってくれた人は9月6日のライブで是非CDを購入してみてください。本人達曰く「言葉にすると照れてしまう思いが」込められてるCD。外見、タイトルだけに惑わされないように。

information
9/6(thu) @ell.FITSALL
with 喫煙デイズ/フレフレ
open18:30 start19:00
ad\2000 day\2500
Ticket now on Sale!!

 


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