今年のG.W.真っ只中の5月4日、ELLとell.FITSALL同時開催になるS.E.P.2001、通常のイベントでは考えられない出演アーティストの数、そして、2つのライブスペースを自由に行き来できる、ちょっとしたフェス感覚のこのイベントの楽しみかたを、プロデュースに携わっているぴあ中部版編集部の澤井さんに聞いてみた。
「今回ぴあの方でもこのイベントに絡んで特集をしたんですけど、そこで街の人の声聞いてみて思ったのは、『情報、届いてないのかな…』って。街頭の人に編集部おすすめのアーティストのCDを聴いてもらっての反応を見たんですが『新しいモノ聴けて良かった!』みたいなものが多くて。こちらが思っている以上に新しいバンドとか、みんな知らないんですよね。僕の友達とかでも、音楽は好きなんですけど、趣味のものしか、興味のあるものしかCD買ったりしないんですよ。ラジオとかで流れてくる音楽や情報に反応しない人が多いような気がするんですよね・・・」
―このイベントはそういう人たちに向けて?
「それはありますよね、お目当てのアーティストを観るだけじゃなくて、ライブそのものの楽しみ方を知ってもらえればいいなって思いますね。まあ単純に音楽を楽しもうよっていうだけなんですけど。」
―出演アーティストもこれから!っていう勢いの楽しみなバンドばかりですよね?
「さっき話したみたいに自分の興味のあるCDしか買わないって話・・・僕個人の体験になるんですけど、例えばキック・ザ・カンクルー、偶然タワーで試聴して、即CD買っちゃったんですよ。僕それまでヒップホップなんて聴いたことがなかったのに、歌えるラップって感じで・・・。あとバンドではナナナインとか。名古屋のバンドとは違う勢いがありますね。見せるのが上手いというか、自分達のことがよく分かっていてお客さんにこういうふうに見せたらいいんだよって無意識に分かっている感じがして。これって大事ですよね。身内ノリじゃなくて、知らない人たちにアピールできるっていう・・・特にこういうイベントでは。」
―でも、ある意味イベントっていう流行りは落ち着いてしまった気がするんですが?
「確かにただアーティストを並べただけってイベントも多いですよね。だからこそちゃんとS.E.P.っていうイベントのカラーを見せたいなっていうのがありますね。この前あそこでこんなことやったんだって!って話題にもなるし。ふらっと目的無く来ても面白いライブやってて、チケットが安くて、っていうイベントの良さはそのままで、例えばクラブ系とバンド系のアーティストの同じステージ上でのコラボレイトとか。1Fと3F同時開催できるっていうここならではの特徴を出して・・・。
自分がこういう仕事してなかったら、こんなイベントがあったらきっと、おっ!と思うと思いますね。連休中で、チケットも¥2000(!)で、こんなにたくさんのアーティストがみれる・・・今回も地元のバンドやDJも参加してくれることになったし、なによりライブに来たことがない人にも楽しんでもらえると思うし。そこですかね、やっぱり。あゆも宇多田もいいけど(笑)、ここもこんなにすごいことになってるんだよって。」
「すごいこと」になるのはもう間違いないのだけれども、それをどれだけ多くの人に体感してもらえるか、どれだけの人が新しい音に出会ってもらえるか、ものすごく楽しみ。難しいことは抜きだけど、「単純に音楽を楽しむ」っていうのが苦手な人がまだ多いのも事実。だからこそ、ここにきてほしいな。音楽でサバイヴするんじゃなくて、音楽を生きる、楽しむ方法を教えてあげるよ。
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5/4(fri)
S.E.P 2001 @ELL/ell.FITS ALL同時開催
open18:00 start19:00
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