2001 May NO.107

INTERVIEW

S.E.P2001

今年のG.W.真っ只中の5月4日、ELLとell.FITSALL同時開催になるS.E.P.2001、通常のイベントでは考えられない出演アーティストの数、そして、2つのライブスペースを自由に行き来できる、ちょっとしたフェス感覚のこのイベントの楽しみかたを、プロデュースに携わっているぴあ中部版編集部の澤井さんに聞いてみた。

「今回ぴあの方でもこのイベントに絡んで特集をしたんですけど、そこで街の人の声聞いてみて思ったのは、『情報、届いてないのかな…』って。街頭の人に編集部おすすめのアーティストのCDを聴いてもらっての反応を見たんですが『新しいモノ聴けて良かった!』みたいなものが多くて。こちらが思っている以上に新しいバンドとか、みんな知らないんですよね。僕の友達とかでも、音楽は好きなんですけど、趣味のものしか、興味のあるものしかCD買ったりしないんですよ。ラジオとかで流れてくる音楽や情報に反応しない人が多いような気がするんですよね・・・」

―このイベントはそういう人たちに向けて?

「それはありますよね、お目当てのアーティストを観るだけじゃなくて、ライブそのものの楽しみ方を知ってもらえればいいなって思いますね。まあ単純に音楽を楽しもうよっていうだけなんですけど。」

―出演アーティストもこれから!っていう勢いの楽しみなバンドばかりですよね?

「さっき話したみたいに自分の興味のあるCDしか買わないって話・・・僕個人の体験になるんですけど、例えばキック・ザ・カンクルー、偶然タワーで試聴して、即CD買っちゃったんですよ。僕それまでヒップホップなんて聴いたことがなかったのに、歌えるラップって感じで・・・。あとバンドではナナナインとか。名古屋のバンドとは違う勢いがありますね。見せるのが上手いというか、自分達のことがよく分かっていてお客さんにこういうふうに見せたらいいんだよって無意識に分かっている感じがして。これって大事ですよね。身内ノリじゃなくて、知らない人たちにアピールできるっていう・・・特にこういうイベントでは。」

―でも、ある意味イベントっていう流行りは落ち着いてしまった気がするんですが?

「確かにただアーティストを並べただけってイベントも多いですよね。だからこそちゃんとS.E.P.っていうイベントのカラーを見せたいなっていうのがありますね。この前あそこでこんなことやったんだって!って話題にもなるし。ふらっと目的無く来ても面白いライブやってて、チケットが安くて、っていうイベントの良さはそのままで、例えばクラブ系とバンド系のアーティストの同じステージ上でのコラボレイトとか。1Fと3F同時開催できるっていうここならではの特徴を出して・・・。
自分がこういう仕事してなかったら、こんなイベントがあったらきっと、おっ!と思うと思いますね。連休中で、チケットも¥2000(!)で、こんなにたくさんのアーティストがみれる・・・今回も地元のバンドやDJも参加してくれることになったし、なによりライブに来たことがない人にも楽しんでもらえると思うし。そこですかね、やっぱり。あゆも宇多田もいいけど(笑)、ここもこんなにすごいことになってるんだよって。」

「すごいこと」になるのはもう間違いないのだけれども、それをどれだけ多くの人に体感してもらえるか、どれだけの人が新しい音に出会ってもらえるか、ものすごく楽しみ。難しいことは抜きだけど、「単純に音楽を楽しむ」っていうのが苦手な人がまだ多いのも事実。だからこそ、ここにきてほしいな。音楽でサバイヴするんじゃなくて、音楽を生きる、楽しむ方法を教えてあげるよ。

information
5/4(fri) S.E.P 2001 @ELL/ell.FITS ALL同時開催
open18:00 start19:00
ad\2000 day\2500
Ticket Now on Sale!!

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ALMIGHTY BOMB JACK

 

ニューアルバムのリリース、それに続く待望の初ワンマンといよいよ全国制覇か?と思わせるような最近のABJ。気になるニューアルバムの中身や初ワンマンに向けての抱負など、Voのオサムにインタビューしてみました。


―前回のSKA OF THE YEAR Vol.2は盛り上がりましたね。

「そうだね。お客さんもすごい入ってくれて、おれらのやってることが多くの人に支持されるようになったってことなのかな。でも常に上を目指してやっていきたいと思ってるんで、今の状態で満足ということはないし、それに甘えたくもない。ただ、自分たちが支持されてるということを全く実感してないわけでもないし、だから次のワンマンがどう転がるかっていうのが、今の自分たちがどうなのかというのをはかるいい機会にはなるかなと。」

―今お話にでましたが、次は初ワンマンですね。

「お客さんも楽しみにしてくれてるみたいだし、自分たちもすごい楽しみにしてる。これまではイベントばっかだったんで時間も限られてたんだけど、今度は長い時間やれるからね。しかもみんなおれらを見にくるわけだから、おれらもそんだけ返さないけないわけで、そん中でおれらがどんだけのものをみせられるかっていうのは期待しててもらって大丈夫かなと。かといって変な気負いもないし、絶対にみんなを楽しませる自信もあるしね。ただツアーの皮切りなんで、はじめはお客さんとの探りあいって感じになると思うんだけど、そっからの盛り上がりってのはすごいあるんじゃないかな。実際新しいアルバムを聞いて初めて来てくれるお客さんもいるだろうし。でも、そういう人も楽しませることができるパフォーマンスっていうのもうちらのうりなんで、その辺も楽しみにしててほしいね。」

―次のワンマンはレコ発でもあるんですよね。

「2ndアルバム『SING AND RUN』のツアーの初日だね。今回の2ndは時間をかけてじっくり作ったんで、出来にはかなり満足してる。1stが勢いまかせで作っちゃった感じだったんで。ただ2ndは絞って作んなかったというか、1stよりも幅広い感じだね。もっと1stを意識して作った方がいいのかなとも考えたんだけど、今やりたいことが変わってきちゃってて、それでより聞きやすいというか、幅広い感じに。レゲエとかラップも取り入れてみたりして、そういうアレンジの面や詞の面なんかでもすごい広がりはでたかなとは思ってるんだけど。まあ、これからどう転がっていくかっていうのはすごい楽しみ。」

―今後の予定を教えてください。

「とりあえずは『SING AND RUN』発売に伴うツアーを回るんだけど、たくさんあちこち回るというよりも、一つ一つをしっかりやりたいなと。まあ、回るだけでも意味はあると思うけどね。
ただ、今はとりあえずスカとはいってるんだけど、スカにぶらさがるつもりもないし、ただのスカパンクバンドじゃ面白くないとも思うんで、今後は違うジャンルのバンドともいろいろやっていきたい。」

―では最後にファンに向けて一言お願いします。

「次のワンマンは1st、2nd出しての集大成的なライヴになると思うんだけど、普段のライヴではやらなかったような曲もやるんで、その辺を楽しみにして是非来て下さいってことで。」
ありがとうございました。「今後はスカにとらわれず、様々なジャンルのアーティストと活動してみたい」とのこと。今後のABJの動きにも目が離せません。
「常に上を目指したい」という真面目な彼らのこと、次のワンマンもきっと満足できるものになるはず。そんなABJのライヴ、是非観に来てください。


information
5/13(sun)ALMIGHTY BOMB JACK@ELectricLadyLand
open18:00 start19:00
ad\2000 day\2500
Ticket Now on Sale!!

 


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