2001 April NO.106

火星ソーダのSF万歳!!第2回

オ・オイ:大須便りをご覧の皆様、コンニチワ!火星ソーダでベースを担当しているオ・オイです。
ヨシモフ:ギター担当のヨシモフでーす。
オ・オイ:ヨシモフ君、前回のSF万歳がすごい好評で、ファンレターもたくさんきてるらしいよ
ヨシモフ:ワーイ!本当なの?ボクすごく嬉しいよ
オ・オイ:なんでも紹介した「スタートレック」の映画が今頃になって絶賛レンタル中らしいしんだ
ヨシモフ:ボクも宿題だった、スタトレ全話鑑賞をやり遂げたよ、今日はどのエピソードの話が来ても大丈夫さ
オ・オイ:そうかい、よく頑張ったね。でもスタートレックのことなんて、ボクにはもうどうでもいいんだよ
ヨシモフ:ハ?
オ・オイ:ヨシモフ君はSFの王道である小説を読んだことはあるかい?
ヨシモフ:ちょ、ちょっと待ってよ
オ・オイ:読んだことはあるのかって聞いてるんだよ!?
ヨシモフ:い、いいや、ボクはたくさんの字を読むと眠くなっちゃってドラゴンボールなら読めるけど、両さんは読めないぐらいなの
オ・オイ:それは重症だね。でも今日の話を聞けばきっと読みたくなるよSF小説界には3大巨匠と呼ばれる人たちがいるんだ。知ってるかい?今でいえば、橋幸夫、舟木一夫、西郷輝彦の御三家みたいなものかな
ヨシモフ:なにそれ?一人もしらないよ
オ・オイ:キミは本当にモノゴトを知らないんだね、まあいいよ、その3大巨匠の名前が、アイザック・アシモフ、ロバート・A・ハインライン、アーサー・C・クラークっていうんだよ
ヨシモフ:フーン、そっちのほうも一人も知らないや
オ・オイ:知らないのも無理ないかな、クラーク以外はもう亡くなってるからね、彼らの代表作を順にあげると、「ファウンデーション」、「夏への扉」、「2001年宇宙の旅」なんだけど知ってる?
ヨシモフ:ファウンデーションって聞いた事があるよ、確か火星ソーダの曲でそんなのなかったっけ?
オ・オイ:キミの知らなさにも程があるね、ライブでもやってるじゃないか、あのファウンデーションはここからきてるんだよ
ヨシモフ:へー、全然知らなかったよ、ずっと化粧品の歌だと思ってたんだよね、それで、何がSFロックバンドだよ!とか思ってたの
オ・オイ:キミは本当にメンバーだったよね?ちなみにELLのオムニバスビデオクリップ集「GetAKickVol.9」の火星ソーダのビデオは「2001年宇宙の旅」にオマージュを捧げているんだよ
ヨシモフ:へー知らなかったよ、今度「GetAKickVol.9」を見てみよーっと
オ・オイ:「GetAKick」も見てなかったの?ちゃんと見ておいてよね。アシモフっていう人はソ連生まれの作家で、化学系の博士号を持ってる実力派なんだよそしてSF界にその名を刻んだ「ロボット工学3原則」を発表した人なんだよ
ヨシモフ:へー何それ?ロボットを作るときの約束事なの?
オ・オイ:いやいや、ちょっと違うんだよね、簡単にいうと、ロボットは人間に危害を加えずに服従し、それでいて自分を守らなくてはいけないっていう、ロボットにとってはややこしい3つのきまりなんだ。アシモフの作品にでてくるロボットはこの3原則に基づいて行動してるんだよ
ヨシモフ:ふーん、なんか小難しいし、ほのかに矛盾の香りが漂ってるよ
オ・オイ:そうなんだ、いいことを言うね。ヨシモフ君のいうとおりで、矛盾があるんだよ。しかもこの人は自分の代表作である「ファウンデーション」シリーズと「ロボット」シリーズを、死ぬ前に無理矢理にくっつけちゃったおかげで3原則が破綻して第0条なんてものを作っちゃてるんだよね。いきあたりばったりのところなんて、どこかのキン肉漫画家みたいだよね
ヨシモフ;へー、じゃあダメ作家なの?
オ・オイ:とんでもない、晩年はともかく、俗流文学と言われていたSFをメインストリームに押し上げた功績は称えられることですよ。K−1の石井館長のような人といえば分かるかな?
ヨシモフ:すごい人なんだね。ところで他の二人はどんな人なの?
オ・オイ:ハインラインは猫が好きで、クラークはスリランカに住んでるよ
ヨシモフ:へ?それだけなの。そういえば、小説の話なんか少ししかしてないじゃん
オ・オイ:何言ってるの、続きは次回たっぷりとやるよ
ヨシモフ:嘘だ!次は全然ちがうこと話すくせに!

photo


copyright