2001 April NO.106

INTERVIEW

JLP
古いELLの最期にやってくれたワンマン以降、めっきりELLに姿を見せなくなっていたJ.L.P.。その間何をしていたのか、近況などなどVoひさしにインタビューしてみました。


―本当に本当に久しぶりですね。とうとうELLに帰ってきますね。

ひさし「ずーっと、いつやれるかなー?って思ってて、すぐにでもライブやりたかったんだけど、なかなか決まらなかったから、単純にすごく楽しみ。」

―その間はどんな活動をしていたんですか?

ひさし「7月のワンマンのあとすぐにニューヨークにレコーディングに行って8月いっぱいまで向こうに行ってて、帰って来てから年末に全国ツアーに行ったくらいであんまりライブやってなかったんだよね。あとはずっと新曲作りにスタジオに入ってたね。その間にライブやって、できたばっかりの曲をやったりして、『知ってる曲やってください。』なんて言われるくらい。できるとすぐライブでやりたくなっちゃうからさー。新しい物を見せてみんなに気に入ってもらいたいっていう気持ちが特に強いバンドなんだよね。できてる曲はすごくいい。昨日も新曲を2曲レコーディングしてきて、リリースはもうちょっと先になるんだけど。」

―NewELLはどんな期待をしていますか?

ひさし「工事中と、できてすぐにチラッとしか見てないからまだよく分かってないんだけど、フラカンとかもうライブやった人から、すごくいいよー、やりやすいよーっていう噂を聞いてるからメチャクチャ楽しみだね。昔のELLでさんざんやってきてて、そんな中でELLが新しくなったから俺らも新しなったとこを見せたいなって思ってる。4月は新しい曲もライブでできそうだしね。

―ELLはやっぱり特別な場所ですか?

ひさし「新しくなろうがなんだろうが、俺達にとってELLが特別は場所であることに変わりはないよ。いい意味ですごく特別な場所。だからといって意識して昔の曲をやったりすると、俺の中でそこにすがってような気がしちゃって。そこに寄り掛かるんじゃなくて、特別な場所だからこそ今の自分達の一番新しくて納得できるところを見せたいって常に思ってる。

 ライブの時はね、とにかくキンチョーする!今度は新しい所だからわかんないけど、昔のELLはリキんだライブが多かったかなー。一番良かったライブっていうのが始めてワンマンやった時で、ステージに上がった瞬間にお客さんが沢山いて、すごくリラックスしてできた。それと対極なのが最後のワンマンだね。あれは壮絶なライブだったから。その最初と最後のライブが俺の中で思いで深いね。新しくなったからそんな変な緊張は取れると思うんだけど、俺らのELLって言っていいのかわかんないけど、そっから出て行ったってバンドということに誇りもあるし、出遅れたけどそこにかっこよく名前を残せるようなライブがしたいと思う。」

ありがとうございました。4月25日は『喧嘩上等』というイベントで、ひさしの友だちもいるというBUGY CRAXONEと2バンドです。このイベント自体を個人的にもとても楽しみにしていると話してくれました。New ELLとはいえELLはELL。絶対に他のライブハウスとは違うかっこいいJ.L.P.がみれるはず!!そんな特別なライブ観に来てください!

information
4/15(sun)@ElectricLadyLand
vs.BUGY CRAXONE
open17:00 start18:00
ad\2500(without 1 drink)
Tickets now on sale!!

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プラマリン

photo いきなり余談で申し訳ない、とは思わないのだけど、このインタビューの最中にプラマリンのボーカル矢野あかねがぽつっと、『(自分は)ほんとに優柔不断で、“これは赤なのか青なのか、どっちなのか”きめられない、“これは赤であると同時に青であるのかも”って真剣に思ってしまって・・・』と言ってた。それがホントの優柔不断なの!と言ってしまえばそれまでのことなんだけど、でも「やっぱきめるの難しいことってあるよねー」ってうんうん頷くアナタはウエルカム・プラマリン・ワールドだ。そんなプラマリンがレコ発イベントをやる。例によってタイトルはまだきまってないのだけど・・・。

「昨年参加したオムニバスCDがきっかけ。オムニバスCDってこれからの活動に役立てるツールでしかないから、これで満足しちゃってはダメだって思って…。今のメンバーになって2年経つし、これまでの活動を踏まえて、それを形にするつもりで。だから集大成的なものにしようって。いろんなタイプの曲があるから、偏らないようにね・・・」

ごくありふれた日常の一場面を切り取って、そこに音をおいていく(しかもものすごいシンプルでポップな音を)プラマリンの曲。それに油断したすきまからふっと入り込んでくるのはやっぱり矢野あかねの穏やかな声と歌詞。

「自分たちの音楽で耳に残るところって、いちばんはメロディーと思う。そこでおっ!って気にとめてもらって、やっと歌詞かな。ライブではすべての歌詞を聴いてもらうのがむずかしかったりするから、やっぱり歌メロにこだわってる。歌に、歌詞に入って、曲に入っていってもらうのが・・・が理想かな。今度のCDに入る曲はライブで演ってる曲が多いし、今の自分たちをみてくれた人には良いCDになると思う。ライブ観てもらって曲が気にかかってもらえたら、そこにはライブで演った曲がほぼ網羅されてるナイスなCDがあって・・・って、いいじゃないですか」

そのCDを発売するイベントでは、プラマリンが気になるという3バンドが一緒に。

あかね「ギターサウンドが元気なフリーダムは60年代風ロック。リバーブスは淡々としてるのに、ふいに殴られるような感じ(笑)。スナイパーはもうELLではおなじみのセンスの良さ。地味なのか派手なのかよく分からないけど、なぜか気になるねっていうバンドばかり・・・。これまでみたいに締め切りに追われて追われて、何となく発売っていうのを反省して・・・かっこいいことやってるなって共感できる人たち、何かを周りに発しているのに自分たちに対してストイックな人たち、言い換えれば『ひねくれた』?バンドを集めてやろうって。お客さんも、みんなゆれつつ、ちょっと気分よくかえってもらえれば」

逆にプラマリンがやられる可能性もあるわけだ。

「・・・それはもう、やられないようにがんばる・・・。(ポツリ)」
『Hot Stoic Chop』―矢野あかねいわく『ストイックって冷たい言葉とあったかいもの(ホット)の組み合わせがおもしろい』このイベントタイトル。アリなのかナシなのかハイテンションで一刀両断!なイベントが多いなか、プラマリンの持ってる浮遊感というか空気感で、バンドもお客さんもゆらゆら気持ちよくなれるCDとイベントが4月25日にやってきます。

information
4/25(wed) with フリーダム/Reverbs/Sniper
open18:30 start19:00
ad\2000 day\2500(without 1 drink)
Tickets now on sale!!

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