2001 JANUARY NO.103

NEW FACE

 Junk Hacker

 今月の新人紹介は、まだ加入して3ヶ月というキミエのセンシュアルボイスが際立つジャンクハッカー。ハードなリフを弾き出すGtヒョウゴ、Baキョウイチ、Drカツナリは実はそれぞれのバンドでELLに出演歴アリ、新人なのにやたら貫禄があったり…。そんな新人のようで新人じゃない?微妙なところをVoキミエとGtヒョウゴに聞いてみた。

―このメンバーになってからどのくらいになった?

キミエ「3ヶ月くらいかな?」

―キミエは年上のメンバーと一緒にっていうのはどう?

ヒョウゴ「彼女これでけっこうね、言いますよ。譲れないところとか。」
キミエ「そうですね、言いたいところは言うかな…楽しくやってますよ。」

―そんなジャンクハッカーの音楽って?

キミエ「基本的にはあんまり幸せな歌はないです。なんか素直な歌をつくりたいとは思うんだけど、そういう歌はあまりなくて、悲しいこととか、ひねくれた愛情表現の内容になっちゃっているかな、今は。」
ヒョウゴ「マイナーな曲調が多いんだけど勢いがあったり、自分達が気持ち良くやれるところで音を探したりだとか出来るバンドなんで、観に来てくれる人がそれに共感してもらえる音楽であればいいなって思ってます。」

―ハードな曲に対して1人女の子ってことで自分に対するプレッシャーとかある?

キミエ「やっぱり衣装とか毎回考えてはいる。今のところ毎回全然違う雰囲気を出してはいるんだけど、自分の出したいキャラクターと本当の自分って違うんですよ。いつも自分の隠したがっている部分が曲になって出てきてるから、それを出すときにどういうふうにうまくやっていこうっていうのをいつも悩んでる。なんか危ない人を装ってみたりとか試したけど、最近は素のままでいいかなって考えるようになって。」
ヒョウゴ「そう、みんなでガ―ってやって気持ちよければそれでうん、OKじゃん、みたいな。そういうことが許せる仲というか。」

―2001年の活動は?

ヒョウゴ「一月に音源を出す予定。ライブを観てくれた人が、家でも手元に持っていてもらいたいものにしたかった。そのためには勢いやアツいものをその中にいれようってことで、本当に一発OKのテイクばかり。ライブもお客さんがその音源をもらいたくなるような熱いものにしようと…」
キミエ「なんかを伝えたいんだけれど、それはお客さんによって何でも良くって、とりあえず引っかかるものがあってほしいな。」

ヒョウゴ「3曲入りCDの予定で次のライブで発売します!」

―次回のライブへ向けての意気込みは?

ヒョウゴ「僕の中でいつもライブをやるときにきめているのは、一生目に焼きつくライブをするってこと。初めて観た人でも夢に出てきちゃうような、それぐらいのつもりで、忘れられないライブをやりたい。」
キミエ「大きくでたなー、どうしましょう(笑)。大きく見せすぎず小さくなりすぎず、本当の自分をだしたい…それでかっこよければOKってライブをやりたいです。」

 激しい曲調の中で自分の居場所を探しているようなキミエの歌。「素のままがいい」と言いつつもまだ造られた自分像にとらわれているようにもみえる。どれだけ経験値があってもそういう意味ではやはり成長過程にあるバンドなのかも。彼女の強いところ、そして弱いところも全部さらけ出せるのか、そして彼等の言う「気持ちのいいところ」がどれだけお客さんに受け入れられるか、次回1/17、2/23のell.FITSALLでのライブ、そして2001年の彼らの動きにご注目あれ。


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